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里見秋介さんのレビュー一覧

投稿者:里見秋介

2 件中 1 件~ 2 件を表示

勇気ある行動に脱帽!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これは、バーミアンの石仏破壊のニュースを知った初期仏教の研究家が、単身現地に乗り込んだ見聞録である。結局現地の状況が危険すぎて、バーミアンまでは到達できないのだが、現地の緊迫した雰囲気はひしひしと伝わってくる。

 女性の身で、しかもまったくの個人として、動乱の続くアフガンに乗り込んだ勇気に、まずは脱帽したい。
 身の危険に見合うだけの収穫があったのかと、首をかしげる向きもあろうが、それは結果論であろう。命の危機すら感じながら敢然と行動している人を、自分は安全な場所に身を置いて、暖衣飽食しながら非難する愚は、私の好むところではない。

 本書を一読して痛感するのは、強国(日本を含む)の傲慢さ、身勝手さである。日本は多くの国に多額のODAを贈って、国際貢献したといい気持になっているが、援助を受けた国々はその金で武器を買い、互いに戦争をしている。
 日本の援助があるばかりに、死ななくていい人が死んでゆくのだ。

 昨年の三月にアメリカがイラクに侵攻した時、ブッシュ大統領は、「これは、現代の十字軍だ」と発言して、親米のイスラム圏からも猛反発を買った。
 十字軍は、キリスト教徒にとってこそ、聖地エレサレムを異教徒から奪還する聖戦だが、イスラム教徒から見れば、何百年も平和に暮らしていたところへ、突然襲い掛かってきた野蛮人の愚行に過ぎない。そこに思い至らないあたりに、現在のイラン国内の混乱の原因があるのだろう。

 それにしても、いまだに宗教指導者が強大な影響力を持つイスラム圏で、西欧型でない近代国家が成立する可能性はあるのだろうか。それを思えば、四百年以上前に政教分離を断行した織田信長の卓見には、改めて感嘆せざるを得ない。

 この本には、現地の生の息吹きを感じさせてくれる点で、大手のマスコミからは得られない新鮮な驚きがある。重いテーマではあるが、ご一読をお勧めしたい。

 なお、私には初めての体験だが、この本から岡崎氏が現地で撮影したビデオの画面が眺められる。これも貴重な映像なので、是非覗いてみてください。

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まさに波乱万丈、恐れ入りました!

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 読み出したら止められない事件に次ぐ事件、それも自ら求めて乱を起こすような生き方に、このようなサラリーマン人生もあるのかといたく感服しました。
 自分の力に自信があるからこそ、出処進退がかくも鮮やかにできるのだと思いますが、一つの組織の中で長く働いてきた私には、いささか羨ましくもあります。

 私は生産技術が専門で、システムを使う側、つまりよしみさんとは反対の立場の人間ですが、この本を読んで、私の長年の不満や疑問がようやく解消した部分があります。
 それは、良き発注者と良きSEが巡り合って、初めて良きシステムができるということです。そう思いつつ振り返ってみれば、私自身は果たして良き発注者であったのでしょうか。

 それにしてもSEというのは、精神的にも肉体的にも大きな負荷がかかる大変なお仕事で、その点は同情に堪えませんが、しかしよしみさんの場合は、結構『うまみ』も満喫されているようですね。

 実は私の息子もSEなのですが、仕事がきついのは同じながら、うまみの方はちっとも無いようで、これは本人に実力が無いのか、あるいは要領が悪いのでしょうか。早速この本を息子に渡して、読ませてやりたいと思っています。

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