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檸檬水さんのレビュー一覧

投稿者:檸檬水

1 件中 1 件~ 1 件を表示

三谷幸喜のありふれた生活 2 怒涛の厄年

2004/03/03 00:48

厄落としに最適

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本を手に取る人間は、
きっと次の2種類に分かれることだろう。

根っからの三谷幸喜ファンである人か
厄年まっただ中な人か。

私は後者の方である。
もちろん三谷幸喜作品のドラマは好きだけれども、
今回ばかりは、彼を脚本家やエッセイストではなく
厄年の先輩と捉えて本を購入した。

本厄の年には何か悪いことが起こる…という。
年が明けたら一日も早くお祓いに行け、とか
何か長いものを母親にプレゼントしてもらえ、とか
超現実的なアドバイスをあちこちで受けた。

何事も信じやすい私は、
すぐさま近所のお寺でお祓いを受け、
後日送ってきてもらったお札を掲げ、
お守りを財布に忍ばせ、
母からもらったネックレスを首にかけ、
いつも以上に交通安全に心がけ…

という緊張の日々を2ヶ月過ごしてみた。

正直、かなり疲れる。
何が起こるかわからないだけに、
敵(厄)はいつ来る? どんな形で来る?と
常にアンテナを張り続けていなくてはならないのだ。

そんな日常は、まるでゴールの見えないトンネル状態。
どんな情報でもいいから、地図が欲しい。
悪い現象だけではなく、そのときの対処法なども載った地図が。

と、そういうときにピッタリなのが、この本である。
結局は他人の厄話を知り得るだけで
実質的に、自分のゴールはまだまだ遠いのだけれど、
少し安心できることは間違いない。

もしこの先、自分に悪いことが起こったとしても
「ああ、三谷幸喜だったらどうするかな?」
そんなことを考えると、少しは気が紛れるかもしれない。
そういう意味での「精神的厄落とし」として、
全世界の厄年仲間に、この本をお薦めする。

(当然、皆様に何も悪いことが起きませんようにと祈りつつ)

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