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  3. 永遠のかけらさんのレビュー一覧

永遠のかけらさんのレビュー一覧

投稿者:永遠のかけら

50 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本誘拐の果実 上

2005/12/30 02:25

小役人シリーズとは一味違うおもしろさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小役人シリーズほどの緻密さはないものの、また違ったおもしろさ。
ストーリーは、大病院を経営する辻倉家の娘・恵美が誘拐されるところから始まる。犯人の要求は、身代金ではなく、入院中の患者の命。前代未聞の誘拐事件に立ち向かう様はテンポもよく、真保作品らしく複線も張り巡らされている模様。さらなる事件も発生し、下巻への期待感は十分。

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紙の本姑獲鳥の夏

2005/09/01 21:57

美しく妖しい京極堂シリーズの幕開け

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『我輩は猫である』の迷亭が好きな人は、おそらく気に入る京極堂。
個人的には、ストーリーそのものよりも、博識で、論理的で、不思議な雰囲気を醸し出す京極堂のキャラクターと、それを包む世界観に魅せられた一冊。

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紙の本皆月

2005/08/31 01:08

一味違う花村萬月

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

争わず、ただ真面目に、ただ平穏に日々を生きる。
それでいいと思っていた男の人生は、
突然の妻の家出によって、まったく違う方向に転がり出す。
ヤクザ者のような妻の弟と暮らすうちに芽生えた心の絆と、
ソープ嬢との運命の出会い。
荒っぽさや泥臭さが魅力のひとつでもある花村萬月だが、
『皆月』では、むしろいろんな形の”愛”が描かれており、
さわやかな余韻が心地いい。

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紙の本神様のボート

2002/07/17 02:34

愛を信じたいすべての人に

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「小さな、しずかな物語ですが、これは狂気の物語です」と、江國香織は言う。そう、これは狂気の物語だ。信じることを疑わず、静かに、けれど狂おしいほどにたったひとりを想う葉子。その想いはあまりにもまっすぐで、眩しく、そしてときに怖さすらも覚える。それは恐らく、誰もがそんな風に誰かを愛したいと思いながらも、不安や常識によって自分のつくり出した「現実」の名のもとに愛し続けることを諦めてしまうからかもしれない。
 愛や恋という言葉は巷に溢れ、数え切れない出会いと別れが繰り返されている。その中に、葉子ほどの愛は一体どれほどあるのだろうか…。きっと出会うことすら叶わない人の方が多いに違いない。もちろん、葉子は「男運がいい」。そして幸運にも、葉子には草子がいた。たったひとつでも確かなものが存在するのは、少なからず葉子の想いの強さを増すきっかけになったはずだ。信じることの難しさを、ごく自然のこととして受け止められたのも、草子を通して「あの人」を見続けることができたからかもしれない。しかし、草子がたとえいなかったとしても、葉子は神様のボートに乗ることを選んでいたと信じたい。そして、たとえ一瞬でも、そんな葉子を信じることができる人ならば、まだ神様のボートに乗る可能性はゼロではないのではないだろうか。

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紙の本サヨナライツカ

2006/07/26 02:06

忘れられない恋が特別なのは、それが思い出の中にあるから

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

失ったものが輝いて見えるのは、
それが目の前のものより実際に輝いているからではなく、
今という時間に、幻滅する要素がないからなのではないだろうか…。
手の中にあるものは、その大切さが見えにくい。
日々接していれば、不満に思うことや物足りなく思うこともあると思う。
けれども、目の前にないものに思いを馳せるのは、
ただ現実と向き合う勇気がないからで、
自分が傷つきたくないだけなのではないだろうか…と思えてならない。
だから、辻仁成らしいキレイな文章だったけれど、星3つ。

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紙の本裏庭

2006/04/12 00:05

危険だけれど、大切なことを気づかせてくれるバーンズ屋敷の“裏庭”

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今は空き家になっている、丘の麓のバーンズ屋敷の庭は、子どもたちの格好の遊び場だ。けれどバーンズ屋敷には、もうひとつ庭があった。友だちのおじいちゃんから、その不思議な“裏庭”のことを聞いた照美は、ある日自分も“裏庭”に迷い込み、不可思議な世界の大冒険を余儀なくされる。
冒険が進むにつれ、自分が目を背けてきた現実とも向かい合う照美。悩み、傷つきながら成長する照美を、ついつい応援したくなってしまう人も多いのではないだろうか。
“裏庭”は、非日常の世界ではあるが、人の心の奥深くを映した鏡でもある。ほんの少しの勇気さえあれば、“裏庭”への扉を開くことができるのかもしれない。

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紙の本覘き小平次

2006/09/26 01:21

生きるということは、綺麗ごとでは済まされない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生きているのか死んでいるのかわからない。
幽霊役をやらせれば右に出るものがいないが、
それはそう、死んだように生きているからというだけのこと。
演じることなどできず、立っているだけで死人のようだから
大うけする幽霊役以外は、何の役にも立たない大根役者。
人は悪くないのだが、くずだうすのろだと女房お塚に悪態をつかれ、
家ではほとんどの時間を押入れの中で過ごす変わり者。
けれど、そんな小平次に幽霊役をぜひ演じて欲しいという
声がかかった。
しかし、それには裏があり、小平次は知らぬ間に
計画に巻き込まれていく…。
悪態をつく女房、小悪党の友、芝居の人気女形、
他人になりすますことを生業とする男、
人を斬ることに何も感じない侍…。
小平次を軸に繋がっていく彼らの憤りと虚無感。
何に彼らは腹を立て、いったい何におびえているのか…。
綺麗ごとで済まされない業にまみれた人間の一生。
暗い心の闇が、広がっていく。

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紙の本バッテリー 5

2006/08/17 01:32

前作から続く靄は、まだ晴れない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

期待度が高かったせいか、ちょっと拍子抜け。
バッテリーの魅力は、巧と豪くんの絆や
全編をとおしたさわやかさだと思っているので、
そういった一面が1〜4に比べて少ない
『バッテリー5』は、ちょっと残念だった。
とはいえ、それもこれも、5は、途中経過の
ストーリーであるから、読後に不完全燃焼が
残ったのかもしれない。
6では、さわやかなバッテリー、
さわやかな青波を期待!

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紙の本百鬼夜行−陰 妖怪小説

2006/01/12 00:27

そして彼らはあの日を迎えた…

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

京極堂シリーズの脇役たちに焦点をあて、
彼らがあの事件のとき、あの事件に至るまで、
何を思い、どうその日に辿り着いたのかが描かれていく。
『姑獲鳥の夏』の久遠時涼子
『絡新婦の理』の杉浦隆夫、平野祐吉、山本純子などなど…、
本編だけではわからなかったそれぞれの一面が見えてくる。
だからこそ、本編を読んでからの方が、「あぁ、そうか」と、
思えるハズ。
本編の重厚さを求めて読み始めてしまったため、ある種の物足りなさを感じてしまったものの、これはこれとして違う楽しみ方ができる。
我らが関口巽が主役の「川赤子」も必見。

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紙の本陰摩羅鬼の瑕

2006/09/25 18:20

陰摩羅鬼が見たのは、悪意のなき悲劇

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

鳥屋敷と呼ばれる館に、無数の鳥の剥製と住む伯爵。
死をも恐れず、呪われた館に嫁ごうとするする花嫁。
そして、護衛代わりに結婚式に列席する我らが榎木津と下僕の関くん。
館の図書館にある巨大な鳥・陰摩羅鬼(おんもらき)の剥製は、
呪いの正体を知っている。
京極堂シリーズでは珍しく、憑物落としを待つまでもなく、
先の展開が比較的早い段階からわかる内容だった。
とはいえ、予定調和のように悲劇が起き、
蓋を開ければなんの不思議もないという、
京極夏彦ならではの展開は健在!
ひとかけらの悪意もないからこそ、
やりきれなさが残るのだということを教えてくれる。

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紙の本お父さんのバックドロップ

2006/04/05 00:44

4人の子どもと愛すべき父親たち

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お父さんと子どもとの4つの物語を収めた短編集。
お父さんの職業は、それぞれ、プロレスラー、落語家、魚河岸、テレビ局の番組制作。
風変わりだが一生懸命な父親たちと、その息子や娘とのやりとりは、実にリアルで、それでいて微笑ましい。
あたたかい家庭が描かれた、大人が読んでも楽しめる児童書。

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紙の本砂の女 改版

2006/03/22 22:15

砂に埋もれた男が、最後に行き着いたのは…

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怖い…。とにかく怖い。
思いがけず砂に支配される村で穴の中に閉じ込められ、逃げることすらかなわずにただ過ぎていく日々。そして積もっていく砂、砂、砂…。
この作品に強い嫌悪感を抱くのは、リアリティゆえだとわかりつつ、個人的にはこの種の怖さは苦手だ。
久しぶりに読み返してみたが、やはりこの印象はぬぐいきれない。

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紙の本狼の領分

2006/03/22 22:11

友情も愛さえも戦いの前では消えうせる…それが狼の領分

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

木常と蒼ノ海は、北海道で長期滞在を続ける宿の女将を通して大神と出会う。
暴走族あがりの若者を束ね、新興勢力として力をつけている大神は、魅力的な笑顔で木常をも魅了するが、お互い心を通わせたのも束の間、木常と大神は対立する運命に。
前作に続き、木常と蒼ちゃんのコンビが巻き込まれるエグくて熱い男たちの世界。熾烈を極める狐と狼の戦いは、いつもながらのハードさ。
これぞ、The花村萬月。

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紙の本狂骨の夢

2005/12/29 02:33

骨をとりまく夢と現実

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

骨、骨、骨。海の音に心がざわめく、他人の記憶を持つ女。
自分の見た夢の意味を知ろうとして、フロイトに取り付かれた男。
殺しても殺しても訪ねてくる憲兵。そして海に浮かぶ金色の髑髏…。
記憶に、夢に苛まれ壊れていく人々に対し、京極堂の憑き物落としが始まる。
前作の『魍魎〜』に比べると、抱える闇のリアリティが弱いものの、宗教や心理学の考え方を整理しつつ、謎を解体していく様はいつもながらおもしろい。

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紙の本オレンジの壺 下

2006/04/05 00:43

ついに明らかになる“オレンジの壺”

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『オレンジの壺(上)』から、話が一変!
新たな謎が大きな波を呼び、舞台もパリからアスワンへ…。そして、ようやく明らかになる“オレンジの壺”。
戦争が生んだ祖父を取り巻く人たちの、いくつもの物語。それぞれが体験した、それぞれにとっての真実。そしてそれを知ることとなった佐和子たち。
終わり方に若干拍子抜けしてしまった感はあるものの、上巻から下巻への意外な展開には脱帽。

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