pneropeさんのレビュー一覧
投稿者:pnerope
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人形作家
2002/12/10 02:00
思わぬ拾い物
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bk1から送られてきたメルマガの書評を読んで購入、そしてにんまり、思わぬ拾い物をしました。
金井美恵子・金子国義・唐十郎・小林薫etc…。本書には僕の大好きなひとたちのエピソードがいっぱいつまってました。四谷シモンという名は、澁澤龍彦経由で知っていたのですが、この時代にこういう人たちとの交友があったとは驚きです。なんて贅沢な顔ぶれでしょうか!
もちろん僕は上記のような動機で読んでいたのですが、気付くと四谷シモンのファンになっている自分を発見し驚き、またこれから四谷シモンという人(もちろんその作品も)についてもっともっと知りたくなりました(というかおっかけますけど…)。
唐十郎がからむとほんとに熱い! もちろん70年代という時代のせいもあるのだろうけど、その創作のエネルギーが人生全部に溶け込んでわけのわからない爆発をくりかえしていく様は、この年代の第一線で活躍していたアーティストの伝記やエッセイなどを読むとたいていそうなのですが同じように語られている場合が多く、思春期が90年代という自分との距離を露骨に感じて、いつも羨ましく思っていました。
シモンの語り口は静かですが、その文章のはしばしには、やはりそういった熱気があって、ああまた読んでしまった、おなかいっぱいだという感もあるのもまた事実です。
しかし澁澤に捧げた天使の人形を始め、美しく妖艶で一瞬冷たさを感じさせるシモンの人形達が見れたのはとてもありがたいこと。自分の中に巣くっていた少女性?のような感覚が久しぶりに目を覚まし、すごい存在感でもって語りかけてきたのですから。
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