あきらさんのレビュー一覧
投稿者:あきら
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大密林
2002/10/09 12:26
一気に読めます
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密猟される動物達を救うべく、信念を持って活動しているアリスン。若くて強くて美しいヒロインはありがちだが、このアリスンは二人の娘の母親、娘は二人ともすでに20代である。そのアリスンがボルネオの密林で何者かに襲われ、長女を殺された。本命を仕留め損なった敵は、帰国したアリスンを執拗に追い、生活を脅かし、命を狙う。夫とは不仲で、次女と自分を守ってはくれない。アリスンは自分のすべてをなげうって敵に立ち向かう。敵の黒幕は? 次女の命は? 最後まで伏線がきいていて気が抜けない。
守られるヒロインでもなく、かといってマッチョでもない。娘を殺されたアリスンの悲しみが、全編に漂っている。仲良しのオランウータン、ブルームの檻に入って、彼の胸に頭を預け、二人で深いため息をついてじっとしている場面は、読んでいる身でも癒される思いがする。
また、アリスンを支える個性的な人々の魅力もさることながら、アリスンを狙い続ける双子のレイとオーロンの人物描写がすばらしい。双子でありながら自分には理解できない弟に苦悩するレイは、ただの残酷な悪役ではない人間的な深みが感じられる。
アリソン同様に運命を翻弄されるのが、ボルネオから連れてこられた一頭のオランウータン、こちらも最後まではらはらさせられる。動物好きの目からも楽しめる部分である。
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