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真愛さんのレビュー一覧

投稿者:真愛

96 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本こんもりくん

2011/08/19 02:35

気になる紙の中は。。。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 赤ちゃんの頃からお風呂も髪を切るのも嫌いなこんもりくん。みるみるうちに大きく見事なアフロになってしまいました。でもこんもりくんはそんなのお構いなし。むしろその大きな髪をアイディア一つで楽しいことにしてしまうのです。何とも愉快な少年。
しかし困ることもあるのでパパが「髪を切る」と追いかけてきます。すると転んで自分の髪の中にすっぽり入ったこんもりくん。
するとこんもりくんもびっくりの世界が広がっていました。何でも頭に入れてしまうこんもりくんのお陰でネズミ達の住処が出来上がっていました。「これは楽しい」とこんもりくんもお邪魔します。でもふいな失敗でネズミ達に髪を齧られ外に出されてしまいました。
 心配で待っていたパパとママは短い髪で身軽なこんもりくんに嬉し顔。
ネズミ達がまだ住んでいるこんもりくんの元髪の毛は枯れ木に乗せて快適なネズミ達の住処のままになりました。

 元気が溢れ出しそうな色合いと所狭しと動き回るこんもりくんに自然と笑顔が溢れます。
それにわたしもこんもりくんの髪の中をちょっと覗いてみたくなりました。
髪を切ったこんもりくんも可愛いですよ。

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紙の本うさぎのぴこぴこ

2011/07/23 16:00

都会と自然の良さ。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 所謂「都会っ子」のぬいぐるみのぴこぴこ。引っ越しの途中で森の中にバスケットに入って落っこちてしまいます。その泣き声を探し自然の中で暮らすうさぎの親子がぴこぴこを助けるお話。
またいもとようこさんの絵がとても温かく優しい気持ちにさせてくれます。

 ぴこぴこの泣きながら訴える食べ物、泊まる所が無く森のうさぎの親子のお家を見た感想、何より「てれびはどこ」の問いには今時の子どもを連想してしまいました。でも自然の中で暮らすこうさぎ達はてれびよりもっと素敵なものを教えます。「あたたかなおふとん」「ねむるときはおるごーるのこもりうた」それもかれはのあたたかおふとん、風とおかあさんのやさしいこもりうたでねむりにつきます。
翌朝ご自慢のリボンがほどけてまたまた泣いています。でも自然で暮らすうさぎ達はりリボンはむすべません。その代わりにキレイなお花のかんむりにどんぐりネックレスのプレゼント。自分の姿が見たく「かがみはどこ」と問うぴこぴこにかがみを知らないうさぎ達は自分の姿を映せる場所へ連れて行きます。その姿にその「かがみ」に大満足のぴこぴこ。
そんな中持ち主が迎えにきます。帰りたい気持ちと新しい世界の素晴らしさと温かさを知ったぴこぴこはその狭間で揺れてしまいます。
面白いものですね。たった一日、日常と違う世界に触れただけなのに名残惜しくなるなんて。
ぴこぴこはおかあさんうさぎに「またいつでも遊びにおいで」と告げられ持ち主の元へと帰っていきます。帰る道々「みんなに色んな事をおしえてあげよう」と考えながら。

 わたし達人間も便利な生活に慣れてしまうと、ポイッと自然の中に置かれたらきっと戸惑いぴこぴこの様にパニックに陥るでしょう。でも自然は時に猛威を振るうが大きく優しく美しい。
便利な都会も勿論良いが、たまには自然の良さを本能で感じるのも良いものと感じさせる一冊でした。

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紙の本ながいかみのラプンツェル グリム童話

2011/03/15 16:19

隠さないグリムの世界観。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ディズにー映画『塔の上のラプンツェル』の公開を機に朧げな記憶しか無いラプンツェルを読み返してみました。テレビの予告等で観る美しい世界を想像して持っている絵本の表紙を見るとそれだけで全く違う話の様な気がしました。
案の定美しい長い髪をたゆたわせ塔から出た世界に歓喜する。。そんな描写はありません。そこはグリム童話特有の残酷さ後味の悪いハッピーエンドが広がっていました。

 初めは[ラプンツェル]って今で言うレタスの事なんだ、へぇ〜、と思っていましたが魔女の育てたレタス(ラプンツェル)が引き金で始まるとは思いませんでした。最近類を見ない極悪魔女。その魔女がレタスを食べた夫婦に身ごもった子どもを産まれるや否やレタスを盗んだ代わりに有無を言わさずかっさらって行きます。その子をラプンツェルと名付け大切に育て、12歳になると塔の一番上に住まわせ一切外と関係を絶たせます。魔女はラプンツェルの長い髪を使いラプンツェルの元へ行き来をする。そんな折り通りかかった王子様がラプンツェルの歌声に魅了され密会を繰り返します。勿論魔女にバレない様に。しかしポロッと口に出してしまったラプンツェルによってラプンツェルも王子も魔女の怒りに触れ大変なことになります。だけど何とか奇跡の様に助かる二人。童話らしい、とその時やっと感じました。幾年も掛け魔女にもしっぺ返しがきます。

 最近の絵本では読む事の無い言葉のチョイス、描写。この本が今では購入出来ない訳がわかりますが逆にグリム童話本来の姿を見た気がしました。情け容赦ないストーリー展開に大人のわたしでさえ恐怖を感じます。しかし無闇にオブラートに包むぼんやりした物より刺激があり幼い頃読んでもらったり読んだりした懐かしさを覚えました。時にはこの様なむき出しの表現がされた本があっても良いのかもしれません。

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とろける世界。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 待ちに待ったe-MOOK『Q-pot.』第三弾。
今年のコレクションは勿論一足先に来年2011年春のコレクションまで見れるとは贅沢な一冊。
第一弾、第二弾同様ページをめくるとそこはもうお菓子の国。心躍らす夢のあるアクセサリーが次から次へと登場。まるで甘くて色とりどりのお菓子がすっぽり包み込んでいる様。自然と笑みがこぼれます。
 12月発売のクリスマスアイテムから始まり秋に発売されたニューラインの数々。7月にオープンしたハワイ店の様子も掲載。Q-pot.のカラフルさはハワイの景色にも良く溶け込んでそれが当たり前に感じさせます。勿論『不思議の国のアリス』第三弾も掲載されています。書籍で改めて見ると今回のアリスは重厚感がある事に気付きます。また第二弾でマカロンシリーズを一挙掲載していましたが今回はIceシリーズカタログ。現在購入可能から販売終了まで掲載されているので見応えがあります。
 そして個人的に最も気に入ったページは新しいブライダルライン。チョコレート柄のウエディングドレスとタキシード。こんなとろけるドレスを見るのは初めて。結婚願望皆無のわたしでさえ「このドレス着て結婚式したい!!」と思わせる威力。タキシードも洗練された中に見え隠れするチョコレート。ウエディングリングのニューコレクションの紹介もあります。「アリガトウ」の気持ちを込めたアリがポイントのリング。
 
ワカマツ氏は一体何処まで甘い夢の世界へ連れて行ってくれるのでしょう。
どのアクセサリーを見ても仕合せで優しい気持ちが笑顔を自然と引き出してくれます。それに人って心が満たされ、笑顔でいれると何でも出来そうなパワーが湧いて来るのを感じました。今回のムックはQ-pot.のコンセプトと共にそれを良く伝えているでしょう。

付録のチョコレート柄のカフェエプロンとミニバッグは今までのエコバックと違いこれまた可愛くてお洒落な付録だなぁ、と感心してしまいました。

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思いやりを初めて知った本。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この物語は小学生の時教科書に載っていたのを鮮明に覚えています。教訓めいたことばかりでなかなか楽しめる話が収録されていない教科書の中『アレクサンダとぜんまいねずみ』は衝撃でした。何度も自発的に読み物語の想像を多いに膨らます。授業ではこの物語の中で一番好きなシーンを絵に描く、と言う事をしました。わたしはアレクサンダとウィリーの出会い、ラストシーンではなく紫の小石を抱き一生懸命トカゲの元へ走るアレクサンダの絵を描きました。
幼心に自分には無い何かに羨む事があっても自分の願いより大切な友達を助ける事を優先する事に衝撃を覚え、これが「思いやり」なのだと知りました。「親切」と「思いやり」は違う事を教えてくれた大切な本です。
 
 絵本は大人になってから購入しました。改めて読み返すとアレクサンダはウィリーと楽しくお話をし友達になって、でも独り巣に戻ると人間に疎まれる自分とウィリーの話を聞いては羨ましく寂しく感じた事が痛く伝わります。
それなのにウィリーがピンチの時何よりそんなこと吹っ飛ぶ勢いでトカゲにお願いするのは何て心優しく強いのだ!と再確認させられます。
小さな手足をフル回転で走りウィリーの安否を気にするその小さな心にはきっと破裂しそうにドキドキした事でしょう。だからウィリーが助かったと知った時嬉しさは溢れ出し愉快に二人で踊ったのでしょう。アレクサンダにはウィリーの危機の時から羨む事より助ける事が勝っていたのでしょうね。
 絵本でのアレクサンダの質感がリアルで温もりが伝わりそうです。またトカゲへの帰り道桜の花がとても印象的です。

 読む度に様々な大切な事を教えてくれ、思い出させてくれる大切な一冊です。

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みんなを繋げる。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ドッグシャルターで育った恥ずかしがり屋で自分は「ひとりぼっち」と思っているシャイプープー。そんなシャイプープーの前にサンダーバニーが現れます。
 お外が怖いシャイプープーを連れてお外で色んな遊びをします。サンダーバニーの遊びに決まりは無いから絵を見ていてこちらも笑顔が自然とこぼれます。
他の犬と遊びたくても人見知りのシャイプープー。でもサンダーバニーが居ればすぐにお友達。
 そんな中シャイプープーに変化が。。。
 恥ずかしがり屋で話しかけるなんて出来なかったのに、自分で話しかけたり、お手伝いをしたり。。。淋しい顔だったシャイプープーに笑顔が溢れます。
そして一番の変化は「ひとりでいるのもすき」と言う事。そう「ひとりぼっち」では無くなったのです。きっとシャイプープーの世界はキラキラしたものになったのでしょう。

 こうして人と人、愛情と愛情を繋げるサンダーバニー。本当にいると世界は仕合せに満ちるのかなぁ、と感じます。サンダーバニー特製の虹のすべりだいも滑ってみたいな。
 色彩豊かな水彩画がより優しい気持ちにしてくれます。絵だけでも十分に伝わる一冊です。

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紙の本metaめた

2010/05/07 16:54

多くの表情。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今までイラストレーター時代を知らず『絵本作家・荒井良二』としてしか知らずに居ました。

ページをめくる毎に圧倒されるその力。
絵本では見る事のないタッチや色合い、雰囲気の数々。
実際に触れてみたくなる質感。

 見終わる頃には全く新たなでもそこに潜んでいた荒井良二さんの凄さを痛感します。

同タイトルの作品展では書籍で得る感覚とまた違う感覚を得る事が出来るのでしょう。

 帯に「作品が踊る」とありますがまさにそれを目の当たりにするでしょう。
そしてカラフルな色もカラフルじゃない色も走っている。


 『The Picture Book Chirdren』=『絵本の子どもたち』

この本の最後のページを閉じる頃すっかり『絵本の子どもたち』になれた気がする荒井マジック。
誰しもがあった純粋で妙に勘の鋭い子ども時代。その感覚を取り戻させてくれます。


きっと「ありがとう」と心の底から想う一冊でしょう。


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薔薇に魅了され。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

青山フラワーマーケットがお贈りする書籍の第二弾。鮮やかなバラが眼を引く帯。内容は『ROSE BOOK』の名の通りバラづくし!
一輪挿しから始まり、色遊び、アレンジととても段階毎のバラの魅力を魅せてくれます。使用されているバラの名前、特徴の説明や価格も記載。
バラを長持ちさせる方法やその形、最期のページには66種類のバラ図鑑も載っています。そして何より嬉しいのがバラを作っている生産者の方々が数ページ掲載されている事。どのお花もお花屋さんで購入する事でしかお花との接点が無い様な気がしますがこだわって大切に育ててくれる生産者さん達が居るからわたし達はこんなにも綺麗な花々を手に取り香りを楽しむ事が出来るのです。その育てたり管理の様子を見ると「もっと大切に花を飾ろう」と愛おしくなります。
様々なシーンで活躍するバラ。貰って不快に思う方は居ませんよね。お花屋さんに「こう言う感じで作っておいて下さい」と頼むのも良いですが時に自分で選んだ花を贈っては如何でしょうか。不安なら店員さんと相談しながらでも、この本のアレンジを元にしても良いと思います。きっと喜びが倍増するでしょう。
そして先程も述べた様に一輪挿しから始まるこの本。バラは一輪でも時に可憐で、時に豪華。自分へ一輪ご褒美に部屋に飾るのも素敵ではないでしょうか。
花のある生活は心を癒してくれます。

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紙の本天国への橋

2010/02/20 17:42

続く想い。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最愛のペットと暮らし、失った方にはご存知のお話かと思います。
ネイティブアメリカンの伝承文、作者不明の『虹の橋』
一般的に知れ渡っているのはこちらが多いでしょう。

この世で愛された動物達は天国へと渡る虹の橋のたもとで元気な姿で豊かな自然に恵まれ何不自由無く楽しく暮らしている。しかし心にはどこかしら淋しさが。。。この世に残した最愛の人と出会えないから。でも動物達は信じて待っている。待ち続けるとそこへ見覚えのある人が近付いてくる。動物も走り出す。互いに待ち続けた最愛の人との再会。そこでもう二度と離れる事無く一緒に虹の橋を渡っていく。

でもこの話にはもう一つあります。
それはこの世で最愛のペットと出会えなかった人もいますよね。また同時に最愛の人と出会えなかった動物もいる。そんなこの世に辛い想いしかない人達もちゃんと虹の橋のたもとで最愛のパートナーに出会えるのです。とても長い淋しさの末の出会いはそれは大きな喜びでしょう。その二人も共に虹の橋を渡り二度と離れる事無く過ごすのです。

こちらの書籍はこの作者不明の二編の訳と共に作者ご自身の最愛のパートナーとの過ごした日々と別れも綴られています。それは互いに愛していた事を感じさせ温かな優しささえ伝わります。そしてぽっかり空いた穴さえも。

個人的にペットロスに陥り最愛の子が仕合せでいられるのか、それを教えてくれる本を探していました。そこで出会ったのが『虹の橋』です。
『虹の橋』について訳された書籍は何点かありますが個人的にこちらの書籍が読み易く、愛情、優しさ、思いやりに満ちていると感じました。

この世で別れてしまった最愛の子を想い淋しさに暮れるのは愛していたからこそ。しかし同時に虹の橋のたもとに居る子達も同じ淋しさを抱いている事に気付かされました。人より動物の方が愛情を惜しげも無く捧げるのは得意ですものね。「残してきた」と感じるのも自然な事の様に感じました。
わたしだけが悲しい訳じゃない。あの子はわたし以上に悲しく想い、更に心配さえしているのだ。そう思うと悲しくてやりきれないし力も入らないけど「一生懸命生きなくては!」と思います。形がなくともこうして力をくれる。きっとわたしがこの世を全うし虹の橋で出会えても尚その愛情は何ら変わる事はないのでしょう。
無償、信頼、愛情。。。これに勝るものはないと気付かされる一冊です。

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ざわつく。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

待望の9巻発売。
微妙なバランスのまま進む十代の感情は読んでいて癖になる。そんな心情をこんなにも劇的に表現出来る絵力に毎回驚かされます。きらめく世界、深い闇の中。。まるで自分が投げ込まれた様に時にすぐ側で傍観している錯覚に捕われる。
今回は夏芽のジレンマが今まで以上に激しく届く。なんて不器用なんだ、と思うがそれに抗えないのも従えないのもどうしていいのかわからないのが十代なのだ、そう思い起こさせる。その気持ちは本心か、それとも流されたのか。。しかし捨てきれない想いも抱えてしまう、欲張りな程厄介。だけどどこかそんなに誰かを本気で想えるのが羨ましくも思う。
大友への夏芽の変化が目覚ましい巻です。その反面コウへの想いがより表面化されて見えてきます。そしてコウの本心も徐々に垣間見えてくる。。。
今後の夏芽、コウ、大友の関係、不安定な想いは見逃せません。

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極上スイーツ。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

スイーツモチーフアクセサリーのブランド『Q−pot.』第2弾ムック。
【何が飛び出すかわからない謎の壷=Q-pot.
 この楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に広がれば、
  世界はきっと、平和になる。】
O-pot.のテーマの様にページをめくる度思いもよらないカラフルなスイーツアクセが飛び出し、子どもに戻った様に楽しい気分になります。
第1弾ムックがQ-pot.の基本を知る入り口に立っている状態だとすると、第2弾は扉を開けその世界に入った様な気分にしてくれ、アイテムの数々を眺めるだけで気持ちが高揚していくのがわかります。
第2弾『ふしぎの国のアリス』シリーズから2010年春の新作コレクション。その他マカロン全メニューやシーズンアイテム、レアなノベルティ図鑑まで盛りだくさん。パリで行われた展示会の模様や原宿本店の様子も今回は掲載されておりまだお店に実際足を運んでいなくともまるでその甘い夢の空間を体感出来る様です。
まさに【身に着けている人も、それを見る人も楽しくなるようなポジティブアクセサリーを創る。】そんなデザイナー・ワカマツタダアキ氏の言葉、細部によるこだわりをじっくり堪能出来る一冊です。
本物のスイーツより本物以上のリアルさ。甘い香りが漂う様なスイーツ、永遠の憧れアリス、遊び心満載のアクセサリー達に笑顔になる事間違いなし。
付録のエコバッグも前回のチョコっとエコバック同様持ち運びに丁度良いサイズに畳めとても使い易いです。何より畳むとビスケットになるのが可愛い。可愛いだけじゃなく賢く使える優れものです。

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紙の本蔦と鸚鵡 安野モヨコ紙版画集

2009/11/28 18:41

憧れの乙女の世界。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安野モヨコさんは乙女心をくすぐるのがとても上手だ。
日々の中忙しく過ごしていると乙女心は余裕の無さに埋もれてしまいがち。女性である以上誰もが憧れる夢の世界を何の気なしにくいっと引き出してくれる。そしてあっという間に乙女の世界に連れて行ってくれる。
この画集は「ポショワール」と言う何とも気の遠くなる様な手刷りの版画集です。ポショワールは20世紀フランスで流行りましたがその後衰退。その手法を安野さん独自に現代化された、いわば「安野ポショワール」
その色合いはどこか懐かしくホッとする様な柔らかさを持っていて、安野さんが描く女の子達のしなやかさにまるでそれが当然の様にぴったりとハマっています。
女の子達はクラシックながらも現代的な装い、お着物、お姫様、ご自身の漫画「シュガシュガルーン」「おちびさん」とそれぞれ違った表情を見せます。その背景もまた決して主張しないのに細かな所まで見ずに要られない魅力があります。
画集の他その制作行程がとても興味深いです。何枚ものトレーシングペーパー。細かな模様の線を慎重に切り抜く。仕上がりの色づけ。見ているだけでその集中力は相当なものなのだろう、と感じます。
付録に着せ替えがついていて昔の本の様だな、と思わせる粋な計らいがまた乙女心を最後のページまで継続させ、本を閉じた後も余韻を残してくれます。
また帯に「運命が変わる前、鸚鵡が必ず現れる」とあります。モダンな装いの女の子達の絵にはほぼオウムが描かれています。初めは「何故?」と不思議に思っていましたがきっとそのオウムはこの画集。オウムの様な色とりどりさのこの本を開く前と後では少しでも心が変わっているから。

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お守り本。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 香取慎吾さんの番組『Sma STATION』でのコーナーだったマナーが書籍化されました。『スマステ』では久々の書籍です。

 本書は「日常生活」(訪問、贈り物、お見舞い)「ビジネス」「結婚式」「お葬式」「参拝」(神社、お寺)と分かれており2〜4択のクイズ形式になっています。正解とともに書かれている解説はとても簡潔で解り易い。合間にマナーに関するコラムが何個かあり豆知識としてそれもまた役立ちます。
また何より基本の基本、といのが本書の魅力だと思います。そしてちょこっとの応用。それを全120問で学んでいくのはあれこれマナー本を買い集めるより効率的で覚え易い気がします。

 正直わたしも様々なシーンのマナーはわからない事が多く、でも「これは知ってて当たり前」そう思うと訊くに訊けず周りをキョロキョロ真似てみたり、慌ててネットで検索する事が多かったです。番組でマナーを取り上げられた際「助かった」と心底思いました。そんな「助かった」が詰まっています。
書籍サイズも鞄に入れてもかさ張らない新書より若干スマートなサイズで大切なシーンにも持って行ける優れもの。事前に覚えてもその場で緊張し「あれ?」となった時にはこっそり読む事も出来るお守りみたいな本です。

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紙の本りすでんわ

2011/02/08 17:45

りすのヒミツを知っちゃった。

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 ほんわり温かな気持ちにさせてくれる優しい絵。そして何ともユニークな発想。

 りすの会議で街から仕入れた情報で作る事となった「電話」という便利な物。電信柱、電線、電話を様々な物でオリジナルの「電話」を作り皆で喜びます。
電話が出来た日、月がキレイな夜。りすの子はおばあちゃんに知らせようと早速「電話」を使います。でもかけ方がわからない。

この本で面白いと感じるのはこの後。「かけ方がわからない。。。きっとこうだ!」りすの子のとった行動は思わず「なるほど」と唸らせる可愛らしくユニークなもの。ふと電話のかけ方がわからなかったら自分ならどうするだろう?と考えてしまいます。しかし浮かばない。固定観念でがんじがらめなのを思い知らされます。

りすの子は上手い事「電話」を使っておばあちゃんに知らせる事が出来ます。「月が大きいなぁ」「電話って便利だなぁ」と思いながら。この時りすの子とおばあちゃんの見た月はいつも以上にキレイだったでしょう。

どう「電話」を使ったかは読んでからのお楽しみ。

お話の最後こっそり書かれた文章が何処かで偶然目にすることが出来るりすの行動のヒミツを教えてくれた様な粋を感じさせます。
そして改めて電話って結構良い物だなぁ、と思わせてくれます。

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紙の本Blue

2011/01/12 16:50

巡るめく世界へ。

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 中村佑介氏のイラストを知ったのは森見登美彦氏『夜は短し歩けよ乙女』の表紙でした。正直内容を確認せずジャケ買いをしたのを覚えています。その後は石田衣良氏『親指の恋人』や赤川次郎氏の表紙で拝見していました。しかし作品集のインデクッスを見るとアーティストのASIAN KUNG-FU GENERATIONへの提供の多さを知りました。

 柔らかく繊細な曲線に眼が冴える様なビビッッドでパキッとした色遣い。その一見アンバランスな様なイラストは構図、細密な動物達により見事な世界が出来上がります。
作品集を拝見し気付いたのは「セーラー服」「女の子同士」「動物」「手紙」「リンゴ」「花」それらがキーの様な気がします。ノスタルジックで清らかな乙女を連想させたかと思うとどこか切なく官能的な一面も垣間見える。。。わたしの語彙力では足りないくらいの世界がページをめくる度広がり見終わった後にはタイムスリップしたかの様な錯覚さえ覚えます。
また個人的にどんな絵でも横顔が好みなので好きなイラストが多いです。更に指先の繊細な動き、足先の抜かりなさが見ていて爽快感さえ覚える程。女の子の表情も豊かなのに上品でうっとりしてしまいます。

 表紙を開いたら最後。ページを閉じるのが惜しく「あぁ、わたしもこの世界に入りたい!」と思わせる緩やかなパワフルさに溢れた作品集と感じました。

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