ヨムヨムさんのレビュー一覧
投稿者:ヨムヨム
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ユウキ
2003/07/23 11:19
こどものきもち
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読後感がとってもさわやかな本である。転校生という言葉の響きは大人になった今でも輝いて胸にキュンとくる。私は転校を一度経験しているが、小学一年だったため具体的な記憶が薄れているのが残念だ。髪の長い転校生の少女とサッカー少年の淡い恋、思春期の入り口にいる彼らは独立した人格を持ち自分の考えで生きていきたいと思い始めているが、まだ大人の庇護のもとでしか生活できない。そんな彼らにとって、親の転勤というのは生活の根底を揺るがす大事件なのだ。去っていくほうも、去られたほうも傷が残る。でも子ども達を傷つけることを、必要以上にひるんではいけないように思う。この本の登場人物の誰もが、その傷を乗り越え一回り大人になっているのがわかるのだから。
アンジュール ある犬の物語
2002/11/25 09:20
心に届く本
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色もお話もない、白黒の世界。このイヌの名前がアンジュールなのだろうか?
書きなぐったような力強い線でまるで画面が動いて、いろいろなことを語りかけてくるかのようだ。その日によって語りかけてくる内容は違う。イヌの悲しみが胸に迫る日もあれば、少年と出会ったはじけるような喜びが伝わってくる日もある。図書館で借りたりせず自分で購入し何度も何度も眺めたい本だ。
ブレイブ・ストーリー 愛蔵版
2003/06/30 16:44
宮部みゆきがファンタジー小説を!!
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宮部みゆきの最新作ということで、なんの心の準備もせずに読み始めた。いつもの宮部作品のひとつだと思っていたのに全然違っていた。これは子どもも読めるファンタジー。ロールプレイングゲームの世界を描いているようだが、今子ども達に大流行のファンタジー小説そのものではないか!
私は現在、小学校で仕事をしているのだが、亘を襲う現実の不幸は今や子ども達にとって特別に珍しいものではない。親の都合で、子ども達が当たり前のように思っていた平和な世界を壊され、子どもも壊れていくということを何度も見てきた。母が自分を置いて出て行くという相談をしているのを小耳に挟んでしまって、毎日、腹痛になり学校へなどとてもいける状態ではなくなってしまったA君。彼は家で母が自分を置いて出て行かないか監視するという仕事をこなさなければならない、学校へなど行ってられないし、本当にお腹が痛くなるのだ。そんな状況の中、周囲の人間は彼に何をしてあげれるだろう。現実を変える力など誰にも無いのだ。亘のように冒険の旅に出て魔法の剣で自分自身で未来を切り開かなければならない。この本をぜひ子ども向けとしても宣伝してほしい。小学校高学年なら充分読めるはずだ。この本が子ども達の魔法の剣になることを願っている。
にんきもののひけつ
2003/02/04 09:24
なんかいいね
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大人たちはみんな建前で、人間は平等だとかいうけど実際は違うものね。顔がよくって、勉強が出来て、スポーツが出来てバレンタィンデーにチョコレートを27個ももらえるこまつくんとひとつしかもらえなかったけんた。何が違うんだろうって知りたくなるけんたの気持ちはとてもよくわかるよ。物事には目に見える理由があって、結果がある、世の中がわかりやすくできていれば少しの不公平にも納得できるもの。けんたは、こまつくんのにんきもののひけつを知ることができたかどうかは読んでからのお楽しみ。まじめなまじめなけんたの悩みをちゃかすわけでもなく、真剣に答えてくれたこまつくん。その姿ににんきもののひけつが隠れているとおもったよ。
ぼくのおとうさんははげだぞ
2002/11/27 12:32
笑えるよ
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はげのおとうさんはちっともめげてない。はげのいいところもたっくさんあるんだ。インパクトのある題名と心があったかくなるおはなしのとっても素敵な本です。はげているおとうさんが子どもに読み聞かせてあげたらとっても楽しくて親子の絆が強まると思います。
えんの松原
2002/11/27 09:08
強さについて
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一気に読んでしまいました。女装をして暮らす少年音羽と怨霊にとりつかれた東宮の憲平の友情物語。自分の命を投げ出しても何かを守るという強さと、生き抜く強さを教えられた気がします。陳腐ですが、音羽といかめしい老婆である伴内侍から強くなければやさしくできないというメッセージを子どもたちにも学んで欲しいと思います。とつべこべ言ってしまいましたが文句なく面白い!! 読んでね。
だれも知らない小さな国 新版
2002/11/06 09:07
この本をこどもたちに
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最近のファンタジー本ブームを見るにつけ、子どもたちにこの本をという思いが強くなります。手にとり読めば必ず夢中になるはずです。人間たちに隠れて暮らしていた小人、コロボックルたちの理想の国づくりのお話。自分だってコロボックルたちに選ばれる人間になりたいと強く強く願った小学生の私を思い出しています。
カラフル
2002/11/06 08:54
この本を読めてうれしい!!
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この本を読めてうれしい!! 夢中になって最後まで読んでしまいました。思春期の暗ーい暗ーい悩みを明るく前向きに考えることの出来る一冊。果たして主人公は人生をリセットしてやり直すなんてうらやましいことができるのかどうか?
子どもたちが真っ直ぐ歩いていく力をわけてもらえる本だと思います。
スクランブル・マインド 時空の扉
2002/11/08 10:01
現実と想像の狭間で
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この本は絶対表紙で損をしていると思う。内容はとてもコミカルで面白いものなのに。
頭の中で考えることを現実にできる国のおてんばなお姫様、レノーラ。人の頭の中で考えていることがわかる国のおとなしい王子様コリン。2人が結婚することになって…。
考えるだけで頭の中がこんがらかってしまような複雑な世界がちゃんと順序良くひろがっていきます。文句なしに面白い!! 必ず早く次を読みたいと思うはず。子どもたちに是非すすめましょう。
木かげの家の小人たち
2002/10/31 11:21
小人たちの運命やいかに
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お父さんがイギリス人の女教師からあずかった小人の家族を守っている少女ゆり。戦争のために小人たちが必要とするわずかなミルクさえ手に入れるのは難しくなってきて…。うずたかく詰まれた本の部屋でくらすイギリスの小人のことを思うだけで胸がワクワクします。この物語をゆりのような少女の頃に読むことができたら、どんなに夢中になったことでしょう。熱を出し寝込んでいるゆりの枕元にあるミルク。ミルクを待ち焦がれている小人たちにあげなければいけないと思いながらも、どうしても飲みたくてつい飲んでしまう自分を責めるけなげなゆり。今もどこかで暮らしているかもしれない小人のことを思い、小人に選ばれる人間になりたいと、背筋を伸ばしている自分の幼さに苦笑しながらもすがすがしい読後感にひたっています。
西の善き魔女 5 闇の左手
2003/07/16 16:24
苦情
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物語は文句なく面白い!! ファンタジーではあるが、結局恋愛小説である。子どもたちが成長し、本当の愛に気がつく。美貌の姫君たち、そして見目麗しい少年騎士。幼なじみ同士の恋。少女漫画そのものの世界ではあるが…。この絵は何なのだ! 怒りさえおぼえてしまう。本読みの小学6年生が私に言った。こんな絵が描いてあったら想像の楽しみが無くなっちゃう、と。本当にその通り。自分の頭の中で登場人物を色々想像するのが本を読む醍醐味というものだろう。こんな安い少女漫画にその楽しみをさえぎられるようではたまらない。
半落ち
2003/02/13 15:43
読み易いは褒め言葉か?
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このミステリーがすごいで第一位に選ばれた作品。初めてこの作者の本を読むことでもあり、とても期待して読んだ。アルツハイマーである妻を殺した49歳の警部、妻に頼まれた嘱託殺人。妻を殺してからの空白の一日。確かに最後には涙した。だけど…。とても読み易く最後までつるりと読んでしまった。もう一度読みたいという気にはなれない。気に入った本は何度も読み返すのが私の流儀なのに。なぜだろうと考えてみると登場人物たちが紋切り型なのだ。真面目で人柄が良く、澄んだ目をした梶警部。この澄んだ目は何度も何度も強調される。梶警部はまるで神のような人物として描かれているところに違和感を覚えたのだ。最後に誰もが涙する空白の一日の内容も陳腐な気がする。泣かせようという意図を感じてしまう、と悪口をたっぷりと書いたのだが日頃あまり本を読まない人にはお勧めの一冊。
海辺のカフカ 上
2002/11/11 12:55
物語のしっぽ
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読み始めてもどこが物語のしっぽなんだか皆目見当もつかない、それでもすらすらと読み進んでしまう村上春樹の不思議さ。主人公の少年のタフなクールさというのは割とありふれたもののように感じてしまうし、世の中を斜めに見る若さが鼻につくのは私が年を食いすぎたのか? 不思議な老人ナカタさんとトラック運転手のホシノくんが繰り広げる珍道中のほうが私にしみこんできた。読後感は??がいっぱいだが、物語の終わった後ホシノくんの人生にとても興味がある。
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