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めだかの兄弟さんのレビュー一覧

投稿者:めだかの兄弟

153 件中 1 件~ 15 件を表示

ホセ・ムヒカの言葉と生き様に、これまでにない感動を覚えた。

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校3年生の娘に、<もっとも貧しい大統領知っている? >と質問されて、知らない、と答えると<すごく尊敬できる大統領だよ>と、いろいろ教えてくれたのだが、知らなかったことを小馬鹿にされたことが悔しく、本書購入の運びとなった。

 ホセ・ムヒカの名を世界的に広めたのが、「2012年6月20日から22日までの3日間、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで国連の「接続可能な開発会議(Rio+20)」」が開催された初日のことだ。各国の首脳によるスピーチが行われ、最後に演台に立ち、後に“もっとも衝撃的なスピーチ”として語り継がれるのだが、そのときのスピーチの映像を見ていた、打村明(「日本と世界を結ぶことを目的とした団体『日系ユースネットワーク』を運営」)は、スピーチを誰も翻訳していないことにショックを受け、自身でスピーチを3日かけて翻訳しブログにアップしたところ、訪問者が殺到し4日間で50万人以上にも上ったという。
 「もっとも貧しい大統領」による、“もっとも衝撃的なスピーチ”に、「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」という言葉に心を打たれた。「もっとも貧しい大統領」と呼ばれるわけは、彼のライフスタイルが、一国のリーダーとは思えないほど質素だからだ。大統領の給料29万ウルグアイペソ(日本円でおよそ131万円)のうち90%を慈善事業と所属する政党に寄付し、残りを貯金に充て、大統領邸には住まず、小さな農場の小さな平屋で暮らし、この小さな大統領邸には警官がふたりいるだけで、執事も家政婦もいないのだ。そのことについてムヒカは《「私は貧乏ではない。質素なだけです。」》と言っている。《「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます。」》とも。
 人生を悲観的に捉えて前に進めない人(私自身含む)に拡散させたい名言がある。《「人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力が、あなたにはあります」(2014年12月 南米諸国連合会議のスピーチより)》。
 
 ホセ・ムヒカは、元ゲリラ戦士であった。13年という過酷な獄中生活を送りながら、《「私は、何もない中で生き残りました。それで、人生において、限度を知り、どんな小さなことにもありがたみを持つようになったのです」(2014年11月16日付『The Guardian』)》というメッセージに心が震えた。どんな環境に置かれようと、感謝する気持ちを忘れないことの大切さを再認識できたからだ。ぶれない人生哲学をもった大統領任務期間は、常に「国民の隣」にいることを望み、強者には厳しく、弱者に優しい政権運営を貫いた。日本も、国民に寄り添った政治運営、国民の信頼を裏切るようなことをしない、ホセ・ムヒカのような政治家がいれば、一人でも多くの弱者が救われるはず・・・。

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言葉を意識的に選択することによって、得られることとは。

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本書のカバーに、「家よりも、もっと身近で大きな影響を受けるもの。それは、言葉。だから、言葉をないがしろにしてはならない。そう、言葉を意識的に選択し選びに抜くことによって、モノと同じように片づけることはできるはずなのです」というメッセージがあり、<言葉を片づけるとは? >と興味津々になり、本書を手に取った。

 著者は、住空間も環境整備の片づけでもなく、「モノと自分との関係を見つめ直すことによって住環境を整えていくことができるように、言葉と自分との関係を見つめ直すことによって人生を調えていくことができるのです」という。自分がどんな言葉の環境のなかに身を置いているか見つめ直すことで人生を調えることができるはずだ、と提案しているのだが、自他共に認めるおしゃべり好きな私。上手に言葉を片づけることができるのだろうか。
 目次をみると、私自身、ついつい口から出て後悔してしまう言葉ばかりである。【第1章 「めんどくさい」「つまらない」「しょうがない」私が片づけたい三つの言葉】、【第2章 「行かない」「行かれない」「行きたくない」じつは、自分をないがしろにしている言葉】、【第3章 「忙しい」「大変」「疲れた」ポジティブへの言い換えでは解決しない】、【第4章 「お金がない」「時間がない」どうせなら「ある」関係を築きたい】、【第5章 「大丈夫」「ごめんなさい」「お陰さまで」そこにある人生の記憶】、【第6章 「めんどくさいから」「つまらないから」「しょうがないから」もしかしてそれは「踏ん張り時」のサインかもしれない】。
 私が、無意識に発信している言葉の一つに、<しょうがない>がある。本書に「安易に「しょうがない」を使い言い続けると、人生の停滞の深みにはまり、自らがそこに沈んでいく。停滞とは、命のメカニズムとは真逆の世界。そう、「しょうがない」とは、自分の命から離れる言葉なのですね」と。だが、言い方を変えると「これがやりたくてしょうがない」「それをしたくてしょうがない」といった「しょうがない」は、「命を丸ごとかけてもいいくらいの意気込みなのだと思いませんか」と。ふと、口から出そうになったとき、その言葉は自分自身だけじゃなく、周囲の人の心にもダメージを与えているということを認識しなければ、と痛感。
 言葉の大切さに気づかされるメッセージのなかに、「言葉そのものに、いいエネルギーや悪いエネルギーが宿っているわけでもありません。その言葉をあやつるのも、人なのだから。意識的に意図的に使えば、言葉は私たちをサポートしてくれる頼もしい味方になるのです」とあるように、言葉を意識して使えるようになれば、私が大切にしている人たちの心の温度が上昇し、お互いに慈しむことができるはず。
 
 最後に、韓国の諺だという、「“行く言葉が優しければ、返る言葉も優しい。”」を胸に、言葉のキャッチボールを楽しみたい。

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簡単に作れるのに、手抜きしたと思われない、美味しくて食べ応えのあるレシピ満載

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

暑い季節になると、魚料理を敬遠しがち。なぜなら、生臭さが悪臭の原因になるからだ。それだけではないが、洗い物が普通の料理より多くなるし、いろいろ手間がかかるのも、ちょっと億劫。でも、魚は体にいいし大好き。本書は、こんなわがままな私にうってつけの、簡単に作れるさかな料理のレシピ本である。

 本書は、缶詰&さしみが主役のレシピ本。この2品があれば、《下ごしらえ不要の料理素材になります》、《ほんの少しの加熱ですむから、時短料理に最適です》、《栄養をムダなく摂れて、よけいなごみも出ません》、《旬の一番おいしい時期のものをいただけます》、《鮮度がいいから魚特有の臭みも気になりません》と、とても頼もしい2品である。
 【缶詰とさしみは、栄養的にもこんなにスゴイ!】に、詳しく解説しているように、さかなの脂に含まれているDHAとEPAには、血液をさらさらに保つアンチエイジングの力があり、コレステロール、中性脂肪をダウンさせる力があり、脳の神経細胞を活性化し、記憶力や知能を高める力があることから、《体にいい!》、《美容にいい!》、《脳にいい!》と3拍子揃っているが、調理中にグッと減ってしまうらしい。だが、「生のさしみなら100%、缶詰も生の状態で詰めて高圧加熱して密封するため、残存率が高く、長期保存しても酸化しません」と、とっても優秀。「ちなみに、さばの水煮缶を1日に1/3個食べれば、1日に必要なDHA摂取量はクリア」という。ちなみに、私はさばの水煮缶は常備食材として、買い置きしてあるほど大好き。さば缶レシピ満載だったのも、手に取った理由の一つ。
 【CHAPTER1 万能!さば缶レシピ:さば缶を極上の食材にする3つのコツ/21レシピ】、【CHAPTER2 新鮮! さしみレシピ:さしみを極上の食材にする3つのコツ/25レシピ】、【CHAPTER3 多彩! さかな缶レシピ:さかな水煮缶カタログ/8レシピ】、【CHAPTER4 便利! 常備菜レシピ:常備菜をおいしくキープする3つのコツ/10レシピ】と、「各章扉で、登場する缶詰やさしみの紹介と、調理する際のコツを写真つきで説明している」から、わかりやすく、作りたい気持ちになれる簡単レシピばかりである。

 早速作ったのが、【―さば缶レシピ】から、《さばときゅうりの酢のもの》、[材料/さば水煮缶、きゅうり、みょうが/調味料:塩、酢、しょうゆ]、あっさりしているのに、食べ応えがあって、箸がすすむ一品。家族に好評だったのが、《さばピーマンのチーズ焼き》と、《さばチゲ》は我が家の定番レシピとして活躍間違いなし。【―さしみレシピ】では、《磯部巻き焼き》が、みそとにんにくで味わい深く、主人に大好評の1品。私は、ゴーヤー好きで、ゴーヤーチャンプルーをよく作るのだが、【―さかな缶レシピ】のさけ中骨缶で作る《ビタミン・ミネラル補給サラダ》は調味料が塩とレモン汁とオリーブ油だけで、美味しくて箸が止まらないほど。簡単に作れるのに、手抜きしたと思われないのが本書の“味わい”だろう♪

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紙の本ぞうのなみだひとのなみだ

2015/07/02 15:53

ぞうの生き方、人間の生き方を、美しく切なく映し出された絵本

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ぞうは、体がすごく大きいのに、小さくて優しい目をしているから、動物の中でもトップ3に入るぐらい好きだ。動物園に行くと、たくさんの動物を、間近で見ることができるのは嬉しいが、大きな体を見ていると、<広い森でイキイキと生きてほしいなあ>と可哀相になってしまう。だが、本書を読むと、動物園にいる動物は、自由に伸び伸びと動けないが、“命は守られているのだ”と複雑な心境・・・。

 この本は、ぞうの命が奪われるのを実際に見て、涙を流してきた著者の想いが詰まった、あかちゃんぞうポロンの物語である。著者は、子どもの頃に、「いつか ぞうさんの ふるさとに いって、やせいの ぞうさんに あってみたいと おもっていた」そうだ。いきものたちの勉強をたくさんして、大人になり、夢を叶えるために、旅に出た先が、南の海に浮かぶ島のルフナの森。森、青い空、川の風景に、ぞうの生き方、人間の生き方を、美しく切なく映し出されていて、胸が苦しくなった。

 おかあさんぞうと、あかちゃんぞうのポロンが、森や川で幸せそうに一緒に過ごす風景は、キラキラ輝いていて、これが本当の動物の暮らしだなあと、私も幸せな気分に。森林破壊によって、たくさんの動物たちが犠牲になっていることを知ってはいても、現場を知らないと、尊い命がどのように奪われているのか、ということを実感できない。だが、この本を一読し、疑似体験をしている感覚になり、ぞうの気持ちになってみると、怖く悲しい感情に渦巻いた。

 おわりに、《減りつづける野生ゾウ》で、著者は、人によって殺されていくゾウの悲劇の発端は、「人間が増え続けたことにより、ゾウたちがくらしていた森や草原が破壊され、町や都市、工場、農地などにかえられてきました。かつてゾウが暮らしていた豊かな自然は、その95パーセントを失ってしまいました。野生のアジアゾウは、飛び飛びに残された森で、ほそぼそと生き残っているだけなのです」。100万頭近くの野生ゾウがいたと考えられているが、今では、4~5万頭ほどが各地にちらばっているという。

 物語の最後に、ぞうと人間の共存について、深く考えさせられる言葉に胸が熱くなった。

「いっしょに なかよく いきていくのが いちばんいいのに」

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紙の本子どもはみんな問題児。

2015/06/02 14:24

子どもはみんな問題児=”親はみんな問題児だった”

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タイトルに惹かれて手に取ると、著者は、絵本の「『ぐりとぐら』シリーズ」(他に著書多数)の作家であることを知り、驚いた。「みどり保育園の主任保母」に勤めたことで、目の前にいる子どもたちを何とか喜ばせたいと、おはなしを作ったのがきっかけで作家になったという。だが、目指したのは「日本一の保育をすること」だった。本書は、十七年保母をして知った子どもの姿、子どもから無我夢中で教わったことを綴ったものだ。著者いわく、「子どもはみんな、問題児というのが私の持論です」と。「よい子」でも「賢い子」でも「聞き分けのいい子」でもない「子どもらしい子ども」のこと。「子どもらしい子どもは、ひとりひとり個性がはっきりしていて、自分丸出しで堂々と毎日を生きています。それで大人から見ると、世間の予想をはみ出す問題児かもしれません。だからこそ、かわいいのです」と。
 ●1 お母さんが知らない、保育園での子どもたち
 ●2 「りえこせんせい」が子どもたちに教わったこと
 ●3 子育ては「抱いて」「降ろして」「ほっといて」
 ●4 本は子どもと一緒に読むもの
 ●5 いいお母さんって、どんなお母さん?

 《1:どの子もすばらしい問題児》のお話に、著者は、教え子のケンちゃんと、二十数年ぶりの再会。ケンちゃんは、保育園にいたときに、絶対行ってはいけない決まりになっていた沼に、一人こっそり見に行っていたという告白をするのだが、私自身、小1の頃、遊んではいけない川に入り、溺れかけたことを思い出した…。好奇心旺盛で元気いっぱいの「問題児」ならいいが、著者の言うように《ケガや命にかかわる危険は叩いてでも教える》ことは大切だろう。実際に、川で遊んで溺れかけて怖い思いをし、さらに母親にこっぴどく叱られて以来、二度と川に行くことはなかったのだから。
 著者は、子どもは、「損得勘定をしないし、手抜きやいいふりもしないし、見栄も張りません。けっこうプライドもあって、恥も知っているし、紳士協定などもきちんとやっています。(中略)だから子どもは偉いなあといつも感心しているのです」と。そして、「大人には取るに足りないようなつまらないことでも、子どもの心は傷つきます。もし傷つけたらすぐに手当てをしてください。心の傷の回復は、肉体の傷よりもやっかいで難しいのですから」など、ハッと気づかされる言葉が満載のなか、「子どものおしゃべりには、その子の願いや不満が現れているものです。聞き捨てにしないで、聞いておくこと」は、娘たちによく<話を聞く気がないでしょ>と怒られることがあるので耳が痛い言葉…。気をつけなければ…。
 タイトルの見方を変えれば、“親はみんな問題児”であった。子ども時代の自分自身の問題児ぶりを懐かしく振り返りながら、<子どもの成長に大切なこと>、<子育てできる喜び>を再認識。改めて、子どもを育てることの幸せを実感できる1冊であった。

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即実践したい、「ボケないための58の法則」

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私は、40代半ばの主婦。病気のなかで、なったら嫌でとても困るのが、“認知症”。本書は、「ボケたくないならこの本で解決法を見いだして前に進んでください」とある。刺激のない平々凡々の毎日を過ごしていると<このままではボケるかも…>と不安に駆られる。そんな私に、この本の「ボケないための58の法則」はわかりやすく理解でき参考になった。

 本書は、生活習慣、行動、食生活、食材、筋トレなど、ボケに関するノウハウと、ボケ防止のための方法を紹介している。
 ●第1章 ボケの壁を超えるための生活習慣とは《法則1~13》
 ●第2章 今からできるボケない考え方、見方、聞き方《法則14~18》
 ●第3章 ボケないために今までの考え方、行動パターンを変えてみよう《法則19》
 ●第4章 ファッションセンスを身につけよう《法則20~23》
 ●第5章 ボケたくないならトキメキを《法則24~29》
 ●第6章 ボケない、老けないための身体をつくる食生活《法則30~48》
 ●第7章 健康でボケないための食材選び《法則49~51》
 ●第8章 ボケにつながる危険な油や添加物《法則52~54》
 ●第9章 ボケないために筋トレをしよう《法則55~58》

 アルツハイマー病以外の脳血管性の認知症(ボケ)は生活習慣病がほとんどだという。日々の生活のあり方でボケる人とボケない人の違いが出てしまうというように、85歳の人の中でも、認知症は26.8%、正常者は73.2%という数字が出ているという。はつらつと日常生活を謳歌している人が多いことに安心したが、自分が正常者のままという保証はないのだから、この本のボケ防止を実践しなければ、安心はできない。
 ボケないために、今自分に必要で改善しなければいけないと思えたのが《法則7 イライラはボケのもと》である。「ストレスによって分泌されるコルチコイドという物質は高い濃度で長期間脳に作用し続けた場合、脳細胞を破壊してしまうと言われている」というではないか。私はイライラすることが多いから、すでにかなりの脳細胞を破壊しているかも・・・。
 今すぐ実行に移したいのが、《法則51 ボケ予防の三種の神器》。「身体を冷やさない食事、酵素、良い油」これらをうまく組み合わせ、代謝を上げ、消化を促進し、脂肪を燃焼させることがボケ防止につながるという。特に、油が不足すると、脳が悲鳴を上げるとは知らなかった。良質な油である、オメガ3脂肪酸を含む不飽和脂肪酸で、植物オイルや魚などに含まれるDHAやEPAを摂取するように心がけたいものだ。《法則55 健康でボケたくないなら「筋肉」が必要》に、ボケずに生きていくには「筋肉」が必要という。この本で紹介している筋トレを取り入れて「長生きしたけりゃ筋トレしよう」を念頭に置き実践していきたい。

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正しいヘアケアへと導いて、悩みやトラブルを解消してくれる1冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は、ヘアケアを実践しているにもかかわらず、洗髪するたびに、髪の毛が抜ける量が多くなってきた。このままだと、薄毛になるかも? と危機感に陥っている。ひょっとすると、私は、間違ったヘアケアしているのだろうか。“髪は女の命”なのだ。薄毛の危機感から脱出するために、藁にもすがる思いで本書を手に取った。

 本書のタイトルにある「9割の人が間違ったヘアケアをしている」というメッセージは、ヘアメンテナンスをしっかりしているつもりの私にとって、受け入れがたいメッセージである。だが、ヘッドセラピストである著者は、「ヘアケアも毎日のシャンプーが基本であり、重要なステップであることに変わりはありません。ところがほとんどの方が、正しくシャンプーできていないのが現状です」というのだから、私にすれば、<寝耳に水>な言葉。
 著者のお客様のなかに、ヘアケアの関心が高い人ですら、何かしらのトラブルを抱えているということから、根本的に改善しなければいけないのは、自分自身の中に根付いた思い込みによる間違ったヘアケア。ならば、一からやり直さなければならないということだ。トラブルの原因は、「シャンプーの目的を間違って認識していること」にあるという。本書に紹介されているトラブルは、私自身にも思い当たることや、気になっていたことばかり。私は、40代なのだが、40代になると、女性ホルモンの分泌が減り、相対的に男性ホルモンが優位になり、結果、皮脂分泌が増えて、若かったころにはなかった臭いが気になりだすようだ。特に、皮脂分泌が最も多い頭皮が、女性の加齢臭の発生源となるというのだから、歳は取りたくないものだ、とぼやきたくなる。著者の推奨する正しいヘアケアのアドバイスに耳を傾け、実践しなければ、やがて薄毛に…。
 本書の、【第1章 ヘアケアの常識・非常識】では、著者が日々耳にするお客様のお悩みや疑問に、著者なりの回答をまとめたもの。全部で30の疑問があり、簡潔にわかりやすく回答、解説している。【第2章 大人の髪のSOS】は白髪から頭皮の悩みに対する答えが満載。【第3章 大人の髪のエイジング】では毎日の正しいヘアケアの方法を紹介している。特に、【第1章】の《Q3:毎日髪を洗っているのに、すぐに髪がベタついて臭いも気になります》、《Q9:リンス・コンディショナーは髪全体につけなくてもいいというのは本当?》の二つの疑問、回答はタメになった。抜けるようになった原因は、シャンプーの洗い残しも原因にあることが判明。頭皮環境を整えることは、抜け毛予防の最善策でもあるという。
 早速、実践したのは、頭皮トラブルの改善。「頭皮専用のクレンジング剤を使ったディープクレンジング」を取り入れ、シャンプーの正しい方法を並行し実践するようにしたら、3日ほどで抜け毛が気にならなくなり、1週間もすると髪質が変わってきて驚いた。今では、何年振りかのサラサラヘアになり、髪をおろすようになったら、家族や友人に、<髪型変えた?>と言われるまでに。本書のおかげで悩みやトラブルが解消し、心底感謝♪

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紙の本大人の流儀 4 許す力

2014/11/01 17:13

許せるものも、許せないものも、“生きる力”となっている。

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私の理想の“大人”は、慈愛に満ち、精神的に自立し、責任感が強い人。私自身、理想とは程遠く、偉そうに言えたものではないが、大人によるいじめはあってはならないと思う。言葉や態度によっていじめるモラル・ハラスメントや、実際の地位にかかわらず「優位性」を利用しいじめる(上司から部下など)パワー・ハラスメントなど、誰もが1度は、社会で生きていくなかで屈辱的な経験に遭い、《許す力》を試される経験をしたことがあるのではないか。私は、以前、許せない人がいた。許すことのできなった自分の心の狭さに、今でも当時を思い出すと心がつらい。少しでも心を軽くしたい一心で、本書を手に取った。

 著者の、「許すということはとても難しい」。そして、「許せなくてもいいから、そのことであまり悩んだりせずに、許せないことをそのまま胸の中に置いて懸命に生きた方がいいと提案したい」という言葉に、救われる思いになった。本書は、著者自身の人生に起きた、“許せるもの”、“許せないもの”だけではなく、様々な人間関係の出来事を綴っている。
 ●第一章 許せないならそれでいい
 ●第二章 こんなはずじゃなかった、それが人生
 ●第三章 いつ死んでもいい
 ●第四章 やがて去っていく者たちへ

 《第1章:許すことで何かが始まる》のエピソードの中に、著者は、前妻を癌で亡くし、仕事を休み、酒とギャンブルで日々を過ごしていたことを綴っている。妻の死の直後に、他人からあびせられた酷い言葉などを含めすべてのことが「許せなかったのである」と。正確には、妻を死に至らしめた運命を許せなかったという。酔いどれていた日々のなかで、ヤンさんという男性に出会い、<許すということは何か>ということを教えてくれたことで、著者は、「自分が許せなかったことなど、たかが知れていると思えるようになった」という。ヤンさんは、許せない人、憎い人が亡くなったことに対して、いい気味だ、と思う気持ちを、母に叱られた。もし母から許すことの意味を教えてもらわなければ、ヤンさんはずっと許すことの意味を理解しないまま、ずっと憎み苦しんでいたのかもしれないのだ。
 著者は、「他人に対していったん“許せない”という感情が湧くと、易々と許すことができない性分」だが、「誰某が許せない、と四六時中思っているわけではない」という。そして、「泣いてばかりの人はいない。笑って、泣いて、怒って、しんみりして、なお平然と人は生きている」と。確かに、ずっと泣いてばかりの人、ずっと怒っている人はいない。
 当時の、心の狭い自分を思い出しつらくなったときに、「許せない自分だけがダメな人ではなく、皆それをかかえて生きていることをしることである」という、著者の言葉を思い出したい。許せるものも、許せないものも、私自身の“生きる力”になっていると信じて…。

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「食品添加物」を詳しく知ることが、家族の健康を守ることに繋がるということを痛感させられた1冊。

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私は、子どもが健康的に成長するために、安心で安全な食生活を大切にするように心がけるようにしているが、食品添加物入りのお菓子、ウインナー、ハムなども買って食べている。意識してみると、食品添加物を口にしない日はないかも…。少量でも、食品添加物を摂りつづけていると、将来、体にどんな影響があるのだろう。本書は、<食品添加物を摂取していくと、体にどのような影響があるのか>ということなど、《食品添加物》に詳しくなれる1冊。家族の健康を守るためにも、一家に一冊あると安心のガイド本である。

 本書に、《食品添加物とはどんなもの? 何のために使われるの?》に、「食品添加物とは、食品の製造の過程において、加工において、もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、湿潤その他の方法によって使用するもの」とある。「食品添加物は、消費者が求めたものではなく、食品メーカーなどの食品工業界やスーパーなどの流通産業が、工業化された食品の製造や流通のために使うようになったのです」と使われる目的など詳しい解説から、食品の保存などに食品添加物が有効であったとしても、長期間摂取した際の健康への影響が、ほとんどわかっていないのだから、これからも食品添加物は活躍していくということだ…。
 本書は、【1 絶対避けたい! 食品添加物】、【2 子どもが好む食べものと食品添加物】、【3 食品添加物基礎知識Q&A】、【食品添加物一覧表】、他に《コラム:食品添加物以外で子どもにとって問題になるもの》、《コラム:その他の気になる食品添加物》と、食品添加物が使われる目的、体への影響、なぜ使うようになったのか? を詳しく説明されている。親切だなあと感心したのは、《手づくりすれば添加物なし!!/18レシピ》。特に子どもも大人も大好きな焼肉だが、我が家の焼肉のたれは市販のもの。気になる食品添加物《カラメル色素、調味料(アミノ酸など)、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(スクラロース)》も多く不安になったが、今後は焼肉のたれのレシピを参考に、焼き肉を楽しみたい。一番気になったのが、酸化防止剤(ビタミンC)。ビタミンはすべて輸入に頼っていて、その多くを中国に依存しているという…。子どもの好きな、ハム、ソーセージ、たらこなどに《亜硝酸ナトリウム》が使われているが、「本来、とても食品添加物に使える化学物質ではありません。色を維持できるだけでなく、この毒性が細菌の抑制になるため、保存料としての効果があるとして用いられてきた」という解説に悪寒が…。
 特に、怖い…と思ったのが、食品添加物のほとんどが海外からやってくるようになったという情報である。海外といえば、最近、中国の工場内のひどい状況をニュースで見てから、中国産を避けているが、本書に「中国でもメラミン混入事件、工業用ホルムアルデヒド使用事件など数多く起きています」とあるように、輸入が増えれば増えるほど、有害化学物質が混入していても分らないというのだから、身の危険を感じるばかり。食品添加物を詳しくわかるほどに、<子どもの身は親が守る>という言葉を突き付けられているようだ。

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簡単で手短に美味しい「極上レシピ」満載。

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某テレビ局の主婦の情報番組であった「はなまるマーケット」が17年で終止符を打った。私は、番組開始当時、1児の新米ママということもあり、「はなまるマーケット」で紹介するレシピは簡単で美味しかったから、随分、助けてもらえたものだ。本書に紹介されている「ベストレシピ」は家庭でもよく作る定番料理ばかり。いつもの定番料理も作り方や調味料次第で、“極上”の味へと向上することを体験できる。特に、しょうがのすりおろしとリンゴのすりおろしに、玉ねぎのすりおろし入りのタレを絡めた《極上しょうが焼き》は絶品。

「はなまるマーケット」では、ホームページのレシピへの視聴者からのアクセスランキングを発表していて、本書は、「2012年 上半期ベストランキング」、「2012年 下半期ベストランキング」、「2013年 上半期ベストランキング」をまとめたもの。1位から10位までの特に人気のあったレシピと、スタッフが実際に紹介して、心に残ったレシピを紹介している。《レシピを教えてくれた人》は、名店のシェフ、料理研究家など32名。レシピを作るとわかるのだが、まず、「誰でも作れる」とあるぐらいだから、失敗することがない。「はなまるマーケット」で紹介されるレシピが反響を呼ぶ秘訣ともいえるのが、《1 簡単で手短に、誰でも作ることができるレシピ 2 手近に入手できる素材で、なおかつ旬のものを使ったレシピ 3 とてもおいしいこと》という3つの決まりごとにあるようだ。
本書のレシピは、【2013年上半期ベストレシピ:1位ミートソース~10位極上ポークソテー】、【2012年下半期ベストレシピ:1位ダイエットスープ~10位れんこんのカリカリチーズ焼き】、【2012年上半期ベストレシピ:1位塩麹~10位チキンと大根のトマト煮込み】、【番組スタッフが選んだベストレシピ:コーヒーチキン、極上!半熟煮玉子、他8品】と、何度も食卓に出しても飽きない極上レシピが満載である。
本書のレシピのなかで、《もちもち鶏》、《極上!半熟煮玉子》、《ジューシーミートボール》は、《極上しょうが焼き》同様に絶品で家族に大人気。とくに、《もちもち鶏》を活用した《もちもち鶏唐揚げ》は、コメントにもあるように、「外はサクッと、中はもっちりジューシー」そのもの。鶏むね肉は、調理次第でパサつきやすくなり失敗が多いが、失敗なくジューシーで美味しい鶏むね肉の唐揚げを作れたのは初めてであった。材料は、 [鶏むね肉、A(白玉粉、水、酒、しょうが(すりおろし)、砂糖、塩](分量は本書参照)。作り方は、鶏むね肉を一口大に切って、Aを混ぜ合わせ、鶏むね肉を約10分漬けたら、片栗粉をまぶし、油で約2分揚げ焼きし、器に盛り、あればかぼす(分量外)を添えて完成という簡単な1品。どの家庭にもある調味料しか使っていないのに、すぐに作れて美味しいレシピは重宝である。
料理下手の新米ママだった私が、料理上手の古米ママへと成長できたのは“はなまるレシピ”のおかげ。これからも、“はなまるレシピ”を活用し、我が家の食卓を豊かに彩っていきたい。

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予防接種に悩んだら、判断、選択へと導いてくれる説得力のあるガイド本。

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私の3人の子どもたちは、ほぼスケジュール表通りに予防接種が終わって、現在はインフルエンザの予防接種を毎年1回受けているだけ。予防接種は、安全か必要かと聞かれたら、ニュースなどで、予防接種後に副作用などの話を見聞きしているせいか、安全とは言い切れないが必要かな。だからインフルエンザの予防接種も受けているのだが・・・。

 著者は、「1934年生まれの医学博士。国の保健機関である国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)で疫学感染症室長を務めた、公衆衛生のエキスパート。(中略)全国予防接種被害者の会との長年の関わりから、ワクチンの被害の側面を学ぶ。日本の予防接種の歴史を、半世紀に渡り現場で見てきた先生」だという。予防接種について、現場でみてきた先生ならではの説得力ある解説は、悩むお母さんがたの背中を押してくれるのではないか。
 「予防接種は決して強制されてするものではありません。打つ、打たない、の決定権は親にあります」というのも、確かに、予診票には、必ず、親の同意を求めるサインがある。もし副作用が出たら自分の責任なのだろうな、と深く考えずに受けてきたが、万が一、予防接種後に深刻な副作用を受けてしまったら、被害を届け出ることができるが、定期接種の場合と、任意接種の場合によって、申請する窓口が違うようだ。「審査の結果、ワクチンとの因果関係が認められれば支給を受けることができる」というものの、この「認定」は一筋縄ではいかないようで、近年は同時接種のため認定されにくくなっているという。
 「スケジュール表にある予防接種には、打たなくていいものがたくさんあります」というように、かつて、予防接種は国が強制していたが、感染症の危険が激減した現在では、定期接種は「努力義務」(「努力義務」は義務ではない)となっているから、強制ではない。とはいえ、ここ数年の間に、病院に行くと、新しい予防接種の案内が貼られていると、しなければ大変なことに? と思わせられてきたが、著者は「最近になって出てきたワクチンのほとんどは必要ないワクチンと考えて大丈夫です」と無理して受ける必要がないことをはっきり言っている。曖昧な答えしか言えない医師が多いからこそ、説得力ある解説は小気味いい。各予防接種のエピソードをマンガにしていて、自分の身に置き換えて考えらるから、受けるか受けないべきか、で悩んでいたら本書を開くと、納得のいく判断が出来るはず。ちなみに、毎年受けていたインフルエンザは、「感染を防げないワクチンです 打つ必要はありません」とのこと。8歳になる娘はすでに1回目を受けてしまったから、2回目は受けるつもり。だが、15歳の娘と、今年初めに自然にインフルエンザに罹った私は、「ワクチンを打つお金があったら、そのお金で家族でおいしいものでも食べましょう。その方が家族の健康のためです」に納得し、予約取り消して美味しいもの食べる予定に変更。
 本書に出合い“とりあえず予防接種”してきたことに反省するばかり。予防接種で悩んだら、まず本書を開いて、判断、選択していきたい。

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<親の家の片づけ方>の取り組み方や片づけ方などのノウハウを学ぶことができるガイド本。

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私は、この本に出合うまで、<親の家を片づける日が来る>、ということを全く考えていなかった。だが、よくよく考えてみれば、私の母は、65歳。万が一が、いつ起きても不思議ではないのだ。一人で暮らす母に何かあっても、実家から、飛行機で1時間半近くも遠く離れた地で暮らしている私は、すぐには駆けつけることが出来ない。まして、介護施設に入ったり、亡くなったりした場合、家の片づけ、どうしよう・・・。

 本書は、親が介護施設に入ったり、亡くなったりしたために、親の家が無人となり、親が残した家を片づけなくてはならないとき、片づけという実作業の大変さから、モノの多さにうんざりして怒りすら覚えた人など、さまざまなケースを15例紹介したもの。著者は、「15例の中に、もしかしたらあなたに似ているケースがあるかもしれません。これらの取り組みを参考に、ぜひ、あなたらしい親の家の片づけ片を見つけてください」というように<親の家を片付ける>それはいつか私自身の身に起こる問題として初めて意識した。本書の片づけ方や取り組み方のノウハウを知ることは、後悔しない片づけの一歩だろう。
 【第1章 2つの実例から見えてくる「親の家を片づける」ということ―その実態と意味、課題】、【第2章 親と同居するために実家に戻る、実家をたたむ】、【第3章 亡くなった親の家を片づける】、【第4章 片づけを始めたものの、なんとか終えたものの……「親の家の片づけ」で疲れ果ててしまう人】、【第5章 生活研究家 阿部絢子も「親の家の片づけ」に取り組んだ】、【第6章 これだけは覚えておきたい「親の家の片づけ」の基本ルール】、【第7章 疲れすぎない、途中で挫折しないために知っておきたい 有料サービス活用法】、【第8章 「親の家の片づけ」を子世代の負の遺産にしない方法はある?】
 私の場合、母の家は、1階が店舗で2階が住居のため、住居だけじゃなく店舗の片づけもしなければいけない。15例のなかで似たケースはなかったが、【第6章】の≪仕分けしたものの置き場を確保する≫、≪コーナーを決めて、ひとつひとつ順番に片づける≫、≪迷ったら作業は進まない。迷ったら保留≫など、他9項目の片づけ方を参考にすれば、大変な親の家の片づけも、前向きに取り組めそうだ。
 遠方で片づけが無理な場合は、本書で紹介されていた、『かたづけや本舗』のような片づけ業者などの有料サービスも利用するのもいいかもしれない。だが、可能な限り立ち会うようにした方が賢明かも。私の友人の母は、死後1週間で発見され孤独死だった。家の片づけなど遺品整理を、片づけ業者に頼んだそうだ。全部処分にしたため、自分自身のアルバムなどの大切な思い出も、捨てられてしまったことを、ひどく後悔していたからだ。片づけ業者のメリットやデメリットを熟知した上で、利用するのも一つの案だろう。
 親の家の片づけを考えると同時に、私自身も何が起こるかわからないのだ。部屋の片づけ、不要な服の処分など、<出来ることは元気なうちに片づける>を鉄則にしなければ・・・。

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体に良い食事や飲み物なども、薬との相性が悪いと危険性も高まり、効き目が弱くなるということを学べる本

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子どもたちの授業参観日など、人の多いところに出かけたことが原因なのか、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎をダブル感染・・・。抗生物質を飲み続けること2週間・・・。薬を飲んでも、咳がなかなか止まらない、長引いているようにも感じる。さらに頭痛や便秘の症状も出る始末。少しでも症状が早く良くなることを願って、藁にもすがる思いで探して見つけたのが本書である。

 監修者によると、「薬には、「作用」と「副作用」があります。病気を治す「作用」がちょうどよく得られればいいのですが、体のなかで吸収されすぎると、危険な「副作用」につながります」という。この本は、危険な飲み合わせの例を数多く紹介し、毎日の食事や飲み物、サプリメント類が、薬の作用に大きく影響していることを、わかりやすく解説している。普段、体にいいと思って食べているものでも、薬との相性が合わないと、“危険”な食べものに変化してしまうということに驚くばかり。
 【Part1 食事や飲みもので、薬の利きめが変わる】、【Part2 肉や魚、野菜。食卓に危険がひそむ】、【Part3 ジュースや牛乳、酒で飲むと危険】、【Part4 サプリメントやトクホで、薬が効かなくなる】、【Part5 病院薬と市販薬の組み合わせ、これだけは避けたい】、【Part6 正しい選びかた、使いかたで、リスクから身を守る】と、さまざまな薬の、《食べものとの相互作用》、《飲みものとの相互作用》、《サプリメント・トクホとの相互作用》を、詳しく知ることができる。間違った飲み合わせを避けて、病気を治す「作用」を高めるためにも、“薬の効果を上げる”知識は、自分のため家族のために必要不可欠だろう。
 自分が飲んでいる薬から調べたい人のために、【自分の薬がすぐひけるINDEX】がある。〔病院の薬〕の場合、≪代謝系の薬:糖尿病の薬、他2種類≫、≪脳神経系の薬:解熱鎮痛薬、他7種類≫、≪循環器系の薬:高血圧の薬、他2種類≫、≪感染症の薬:かぜ薬、抗生物質、他2種類≫、≪その他の薬:ぜんそく・COPDの薬、抗アレルギー薬・鼻炎薬、他7種類≫。〔市販の薬〕では、≪かぜ薬、解熱鎮痛薬、せき止め、鼻炎薬、他8種類≫と、たくさんの種類の薬(商品名)が載っていて、見つけやすくわかりやすい。
 私が飲んでいるのは、<抗生物質:塩酸ミノサイクリン>。食べもの、飲みものの両方の相互作用をみると、青汁に含まれる豊富なミネラルが、薬のミネラルと結合し、吸収を妨げ、薬の利き目が弱り、感染症が長引いたり、悪化することもあるという。生の野菜ジュースも注意が必要とある。さらに、「薬は水で飲むのが基本」とあるが、ミネラルウォーターは例外だという。抗生物質などの薬を硬水で飲むと、薬がミネラルと結合し、利き目が落ちるというのだ。私は、生の野菜ジュースを飲んでいたし、ミネラルウォーターで薬を飲んでいた。・・・どうりで、長引くはずだ。自分の健康を守るためにも、本書を活用し、正しい知識、飲み合わせを実践していきたい。

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子どもにとって、大人は作法の教科書的な存在。だからこそ「知らなかった、では済まされない」

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最近、箸の使い方やマナーを勉強していた中3の娘に、家族で食事をしている時、<おかあさん、渡し箸だめなんだよ!>と注意されてしまった。器の上に、箸を横にかけて置く「渡し箸」はマナー違反であることを説明する娘に感心しつつ、知らずに子どもたちの前で、マナー違反をしていたことにショック・・・。本書は、私のように、「知らなかった、では済まされない」、「大人なら知っておくべき大人のお作法」が満載の1冊である。

 本書は、【大人なら身に付けたい12のお作法】、【覚えておけば必ず役立つ大人のお作法/《飲食のお作法》、《旅館・ホテルでのお作法》、《冠婚葬祭のお作法:〔お祝い編〕、〔結婚式編〕、〔葬式編〕》、《ビジネスのお作法:〔ビジネスマナーのお作法〕、〔訪問先での振る舞い〕》】、【誰からも好まれるおもてなしで手みやげの名人になる/《心を伝える手みやげのお作法》、《あの人が選んだ日本一の手みやげ》、《気持ちが伝わる究極の手みやげ案内》】、【あなたは大丈夫? 大迷惑なヒト図鑑】、【美しい日本語の基礎知識】と、「覚えておけば必ず役立つ」数々の作法が満載。【覚えておけば必ず役立つ大人のお作法】では、作法別に、カラーインデックスで振り分けられていて、気になる作法をすぐに開くことができる。わかりにくい細かい作法(椀の持ち方、箸の取り方など)では、絵やカラー写真でわかりやすく解説してあるから理解しやすく覚えやすい。
 マナー違反をした自分の失態をフォローするわけではないが、人生の中で、最も問われる場面が多いのが、食事のマナーだという。和食の作法、寿司の作法、レストランの作法だけではなく、ワインの基本や知識、バーでの大人の振る舞いなど、<こんなにあるのだから、一つや二つのマナー違反は仕方がない?>。とはいえ、普段利用することがない寿司屋、レストラン、会席料理、旅館・ホテルでのマナーはいざというときに恥をかかないためにも、覚えておいた方が、“品格のある大人”として一目置かれることは間違いない。
 作法の中でも、一番気になるのが、やはり箸のお作法。マナー違反の箸使いは8種類≪迷い箸、ねぶり箸、移り箸、振り上げ箸、寄せ箸、刺し箸、渡し箸、拾い箸≫あり、私が知らなかったのは、渡し箸だけだったが、知っていても、無意識にマナー違反をしてしまうことがある迷い箸とねぶり箸。外食時、マナー違反を繰り返して、周りのひんしゅくを買うことのないようにしたいものだ。
 最低限・・・といえど、様々な場面での作法を覚えるのは、大変の一言に尽きる。私自身、子どものころに、親から何度も注意を受けた作法は、大人になったいまでも身に付いていると思っていた。だが、本書に出合って、知らなかった作法もたくさんあることがわかったことは、大きな収穫であった。

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紙の本ちいさなあなたとのやくそく

2013/03/22 19:51

命を授かったとき、子育てで大変なとき、<母としての心構え>を教えてくれる1冊。

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お母さんと子どもは、十月十日、一本のへその緒で繋がっている。胎内でわが子を育てながら、命の尊さ、愛しさを感じながら母になる準備期間でもある。にもかかわらず、愛されるために生まれたはずの小さな命が、幼児虐待などで、愛されず儚く散ってしまう命が、この広い世界に存在している。この本は、自然と共に、命を育み、守り、愛する母と子の絆の尊さを描いたもの。

 この絵本は、2009年、<全米「おかあさんが選ぶ絵本大賞」金賞受賞>し、日本初邦訳されたもの。著者は、「安心して、子どもをこの世界に送り出して良いのだろうか?」という親友の疑問に触発され、この本を書いたそうだ。「母親になる旅をしている、この本を作るきっかけをくれたエリカへ。私と一緒の運命を生きる友人のマーへ。私へのすべての約束を果たしてくれた両親へ、本書を捧げます」という、幸せに愛されて育てられたことが伝わってくる著者のメッセージから、母性や愛情というものは、親から受け継ぐものだと実感した。
 どう育てられ、どう愛され、どう守られてきたのかが、伝わってくるような、温かく優しい文章。そして、「せかいじゅうの ひとに やくそく したの。 あなたに あいを あなたを あいするって」の文にあわせた母親の指を握る赤ちゃんは、<写真? >と見間違えたほど。寝息が聞こえてくるかのような絵は、まるで命が吹き込まれたかのようだ。温かく優しい文と絵を眺めていると、子どもたちが誕生した瞬間を思い出し、心がポカポカ温かくなった。
 《うみ、もり、さばく、やま、ほし、どうぶつ、しょくぶつ、むしたち―》自然と人間が共存するこの世界は尊い命で溢れている、ということを、小さな子どもにもわかりやすく説く。私は、この絵本を読み、子どもたちに、ちゃんと自然を見せてあげられているのだろうか、教えてあげられているのだろうか、と不安になった。だが、子どもたちが学校からもらってくる通信表には、<生活の様子・自然に親しみ、生きているものに優しく接する>という項目があることを思いだし、見てみると、子どもたち全員、<よくできる>という評価にホッとした。この評価は、子どもを一緒に育ててくれた、子どもたちのおばあちゃん、おじいちゃん、親戚、友人、学校の先生のおかげであるということも忘れてはならない、と改めて、心から感謝の気持ちでいっぱいになった。
 この絵本の最後に、「わたしが せかいに やくそくしたことを あなたは おもいだすの そして わたしは あなたが うまれたことに こころから かんしゃする」の一文は、母親として、絶対に忘れてはならない“母性愛”ではないか。<新しく生まれてくる命は、たくさんの人から愛される命であってほしい>という願いと心をこめて、私の子どもたちが、いつの日か親になる日がきたら、この本をプレゼントしたい。

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