hybirdさんのレビュー一覧
投稿者:hybird
日出処の天子 第1巻
2003/01/06 02:38
これはハマッタ
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ひさしぶりに「ハマッタ」作品。厩戸王子の一挙手一投足に目が離せなくなってしまった。少女漫画、美少年、同姓愛、という読み慣れない世界も、厩戸王子の不思議な力でドップリ。終り方は個人的にはいただけないが★五つ。こんなに★をつけることはしばらくないであろう。
11人いる! 新編集版
2003/01/06 04:13
SF好きは読むべし
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SF好きの人なら、少女漫画に抵抗がある人でも、間違いなく楽しめる。ネタバレは避けたいので、何も語らないが、SF好きは読むべし。男であれ女であれ、皆フロルが好きになるはず。
藤田嗣治「異邦人」の生涯
2003/03/19 20:53
日本に捨てられた西洋で最も評価された日本人画家の生涯が、今明かされる!
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ピカソ、マティス、シャガール、モディリアニ、コクトー、ヘミングウェイ——様々な芸術家が集まった1920年代のパリで、彼らと同等の評価を得ていた日本人画家・藤田嗣治。
なぜ彼は日本で知られていないのか? なぜ彼は日本で評価を得ることができなかったのか? 西洋で日本人画家として最高の評価を得ていながら、「私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ」と語ったフジタの生涯の謎に迫った作品がコレ。
これだけ聞いただけでも、読みたくなる人も多いのでは?
読む前は「日本には新しいものを受け入れる土壌がない」「日本社会は妬み社会」などという常套の勘ぐりで読み始めたが、読み進んでいくと、2つの大戦を芸術家として生きたフジタを取り巻く当時の状況が大きな要因となり、日本での不遇な評価に繋がっていったことが赤裸々に明かされていく。
西洋で評価を得るためのフジタの姿勢などは、現在の日本人に置き換えても通用する部分があり、そのことに関しては、日本のあまり変わっていない現状が垣間見えて悲しくもなるが……
ピカソをして天才と言わしめた日本人画家!という程度の知識で読み始めたが、読後は、揺れ動く時代に生きた一芸術家の生涯やその置かれた状況について、長い年数を掛けて、よくぞここまで調べ上げたものだ、と感心しきり。
面白いです。ドウゾ。
風の谷のナウシカ 全7巻完結セット
2003/02/17 21:12
マンガじゃなくて絵本
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マンガじゃなくて絵本——読み始めたときの感想がコレ。メディアミックスで展開されたアニメの原作にたまに見かける、マンガの文法で描かれていない作品。かといって、この作品が面白くないということではない。
いつの時代も繁栄の代償に生態系の破壊を繰り返し続けてきた人類——そんな人類の業を、世界中を敵に回して、たった一人で背負っていく少女ナウシカの物語。人類の過去も未来も、なぜか? たった一人で背負ってしまう小さな少女の姿は、まさに圧巻! フカイやオームの存在理由を知ったナウシカが、最後に下した決断は?
ということで、面白いので是非ドウゾ。
きりひと讃歌(小学館文庫) 3巻セット
2003/02/16 01:27
終盤は結末を急いでない?でもオモシロイ
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70・71年ビックコミック掲載。
手塚作品について個人的な好みをいえば、低年齢層を含む幅広い年齢層を対象とした作品よりも、青年誌に掲載されたこの作品のような対象年齢が高い作品の方が好き。どうも、前者の作品によく描かれる作者独特の諧謔が好きになれない。そんな方に本作品はオススメ。諧謔がない分、本作品は物語の進行がストレート。
内容は、医学界の権力争いに、人間が犬や獣類のような姿になるモンモウ病という奇病が利用され、その関係者たちが巻き込まれていく物語。ここでは都会の大病院の内幕だけでなく、村社会、アジア、アフリカなど世界中のあらゆる国々、人種、文化を巻き込んだ物語が展開されていく。
ただ、終盤になると結末を急ぐような流れで話が進んでいくのはなぜか? 作者の他の作品であれば、もっとページをさいて読者に訴えかけるような展開になっているのだが…… その分、読了後、心に残るものが少ないのが残念。
とはいえ、オモシロイのは間違いないのでドウゾ。
成熟への名作案内 大人になるための34冊
2003/02/13 21:04
読むこと、考えることに真剣でありたいと願う人は必見
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とにかく、読むこと、考えることに真剣でありたいと願う人は必見。
「これは入門書ではない」「大人になるための読書ガイドである」とは著者のコメント。最近のリアルな虚構が過剰に描写されている小説ばかり目にしていると、文学の価値を見失いがちだが、これは、文学のメディアとしてのパワーを再認識させてくれる本。読書、男、女、恋愛、性などの17項目について、著者の視点に従い、名著が読み解かれていく。
最近の読書に取り組む姿勢を反省させられました。
いろいろと考えたい方は、是非ドウゾ。
百鬼夜行抄 1
2003/02/11 14:37
先を読むのが待ち遠しい?
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ホントによくできた作品である。
内容は裏表紙のとおりで、妖魔と共存する飯島ファミリーの愉快で、ちょっぴり怖い日々。各話どれも密度が濃いのが驚き。おどろおどろしい妖魔に、気合いの入った登場人物が対抗して——というイメージとは正反対の、適度に力が抜けた物語。
こんなに、先を読むのが待ち遠しい作品はあまりない? しかし、この先の展開しだいで、作品の内容がガラッと変わってしまいそうな気がして心配。
万人に薦められる良作では? 是非ドウゾ。
ガラスの仮面 第1巻 千の仮面を持つ少女
2003/01/30 04:16
まさに熱狂
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主人公は、貧乏で、かわいくなく? 勉強もできない、みそっかす?な女の子北島マヤ。
恵まれない主人公、すべてを満たす永遠のライバル、鬼コーチ、社会の私利私欲、妬みや嫌がらせ、足長おじさんなど、忘れていたスポコン典型プロットで繰り広げられる大演劇ロマン。
青年マンガの「燃えよペン」の主人公炎燃(ほのおもゆる)を熱血とするなら、少女漫画のこの作品の主人公北島マヤはまさに熱狂。万人の胸を熱く揺さぶる大演劇ロマンのコピーには納得。
生きがいがあるということは、人間として生きる価値を自分でみいだすこと——という台詞を読んで、主人公の情熱に盲目的に憧れたりすることは、個人的にはありませんが、やはり名作でしょう。
オモシロイと声をあまりにもよく聞くので、完結したら読もうと思っていたところ、全然終らないので、今頃になって読んでみた次第。
例えどんな結末であれ、完結しなければ作品ではない——と私は思っているので、是非完結してもらいたいものです。
ケインとアベル 上
2003/01/22 21:09
まさに一流のエンターテインメント
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創世記の兄カインが弟アベルを殺める物語が下敷きにあって……などと思って読み始めたが一切関係なし。1906年4月18日に場所と境遇を違えて生まれた二人物語。片やポーランド片田舎の私生児、片やボストンの名門銀行家の御曹子。人生という上がりのないボードゲームに対して、勝つまでダイスを振り続ける二人が、成功していく中で、出会い、皮肉な結末を迎える。まさに一流のエンターテインメントであり、読み出したら止まらない。こんな作品にはなかなかお目にかかれない?
ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 1
2003/01/22 20:30
目的をはっきりさせて本を読め
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目的をはっきりさせて本を読め——はじめのこの言葉で、忘れていたことを思い出させられた感じ。このひと言が「本を読まなければいけない」という私の強迫観念を「なんだ、そうなんだ」と解き放ってくれた。ひさしぶりに、自分をインスパイアしてくれる作品に出会えた。このひと言だけで、しばらくは悩まずに本が読めそう。
天人唐草 自選作品集
2003/01/15 02:04
切れ味鋭い短編集
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とにかく切れ味が鋭い——まさにコノひと言。この作者は絵の線も鋭いし、人の心の恐怖にも鋭く切れ込む。その上、物語の結末はスパッと切れている。また、中島らもの解説がよい。なかなかよい解説にはお目にかかれないが、よい解説は何が自分の心を惹きつけたのかを考える時間を与えてくれる。★四つ。作品の印象しか語っていないが、それ以外を語るのはヤボ? 一度ドウゾ。
類語大辞典
2003/01/09 01:21
この秘密兵器は手放せない?
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ひさしぶりに辞典なるものを購入したが、コレはイイ。ちょっとした文章を書くときや言葉を調べたいときの秘密兵器として非常に重宝しています。私はもう手放せません。
わたしは真悟 Volume1
2003/01/06 04:47
まさに、愛は凶器
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1980年代の全文化のうちの最高ランクに位置づけてもいい——呉智英(マンガ評論家?)のこの言葉に惹かれて読みました。期待しすぎて読むと拍子抜けすることが多いなか、確かに楳図ワールドにはまってしまいました(ただし★は五つではないですが)。小学生同士の愛の凶器に途中まで胸がえぐられた思い。楳図ワールドに興味のある方は是非。
百億の昼と千億の夜
2003/01/06 04:31
ここまでテーマが壮大ならOK
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内容は古今東西のごった煮で、原作をかなり端折った感も否めないため、好き嫌いは分かれるかも。しかし、惑星開発委員会という壮大な存在が、読後に宇宙の謎について考える時間を与えてくれる。週刊少年チャンピオン連載のため、絵も線が太く読みやすい。ここまで壮大な時空間が舞台の作品なら、細かいことは考えずに、SF好きなら是非どうぞ。
