カスタマーさんのレビュー一覧
投稿者:カスタマー
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
2004/04/30 20:22
良質のジャーナリズム批評
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
道路公団民営化問題で注目される猪瀬直樹が書いた評伝小説なので、意外に思って手にとってみました。女性秘書の語り口というのも新鮮で、恋愛小説として読みやすいつくり。現在に通じる日本のジャーナリズム批評、文学批評にもなっているので、読み進めるうちに話は深まっていきます。ともすれば流されやすいジャーナリズムの危うさを文芸春秋創設者の菊池寛はわかっていて、作品中で発している警告はいまにつながって響いて聞こえてきます。現代の新聞や雑誌を読むとき、ほんとうにいまの報道は大丈夫なのか、と考えさせられますね。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |