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冬でもビールさんのレビュー一覧

投稿者:冬でもビール

2 件中 1 件~ 2 件を表示

金瓶梅(双葉文庫) 11巻セット

2003/01/14 13:44

一度読むとはまる!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もともとは、中国の奇書ということであんまり日本人の目に触れる機会のないお話のようです。内容は、と言えば艶福家の美男子「西門慶」と周りを取り巻く美女達のお話なのですが、ちょっとエッチで陰謀やら嫉妬やら殺人やらが渦巻くダークな内容。でも、それをさらっと暗くも重くもなく描いています。
たぶん、登場人物たちの個性豊かな魅力がそうさせているところもあるのでしょうが、本書の原作よりも分かりやすい構成がそうさせているような気がします。
原作はマンガ本よりもちょっと話が複雑で読みづらい部分があるのですが、漫画版の方を読んでからだと、かなりさらっと入っていけます。
源氏物語を「あさきゆめみし」から入ったようにこれを読んだ後に原作へ…というのも面白いかと思います。
ただ、わたなべまさこさんの絵はちょっと個性が強いので人によっては「ダメ!」と、言う人もいらっしゃるかもしれません。

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妖異金瓶梅

2003/02/12 21:41

妖艶なるミステリー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中国四大奇書「金瓶梅」の舞台と登場人物を使った新たなるミステリーといったほうがよいのだろうか。原作とはちょっと話も赴きも違っている。もちろん大まかなストーリーは原作に倣っているのだが。
だが!むしろこの方がいいのではないのか?とまで思わせるような、魅力あるストーリー展開。登場人物たちの個性も原作とはちょっと違う。
本来の主役である「西門慶」はどちらかというと控えめなスタンスになっており、本作での主役はなんといっても悪女「潘金蓮」と「応伯爵」だと思われる。
金連は原作でももちろん主役の中の一人であるのだが、応伯爵は本来端役である。
大金持ちの西門慶の腰巾着でおポンチなイメージさえある。
しかし、本作の中の応伯爵はニヒルな香りさえ漂わせる(ほめすぎか?)名探偵である。名探偵といっても本作は推理小説なわけではないのであくまでも謎解きをしているだけなのだが。
そして、金蓮はといえばもともと妖艶な美しき悪女として描かれていたが、本来はもう少しカラッとした、蓮っ葉な感じが強い。しかし、本作ではねっとりとした絡みつく様な妖艶さで登場する。
そして応伯爵はこの女にがんじがらめに恋焦がれている。
屋敷で起こる様々な恐ろしい事件の中でこの二人の関係があちらこちらで顔を出す。二人の不可解で微妙な関係は最後までスパイラルを描きつつ繋がっていく。このあたりの描写は本当に圧巻だ。
そして、自分としては、春梅の描かれ方が秀逸だと思っている。春梅とは金蓮の召使なのだが、金蓮に気に入られて妹のように可愛がられている少女である。
本作で原作では納得のいかなかった部分に答えを与えてもらったようなすっきり感があった。
まずは、ご一読を! そして出来ればその後で原作を読んでみるのも一興かと思われる。

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