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るーりさんのレビュー一覧

投稿者:るーり

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本結晶星

2004/05/14 18:32

ある平日の昼間に

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

会社勤めをしている人なら、平日に休暇を取ってのんびりする開放感を、
たまには味わいたいと思うだろう。
せっかく休暇を取っても、家でごろごろして終わる事が多いかもしれない。
それもまた至福だ。
ただ、いつもの時間に家を出て、もちろん会社へ行くのではなく、
その足を思うにまかせ、踏み出してみる。
以外に足は迷うのではないか。
平日の朝早くから、向かう場所の心当りなど持ち合わせていない。
とりあえずコーヒーでも飲んで、新聞など広げて、
これから今日一日のことを思う。

頭を空にして。 こころを空にして。

店を出て歩いていると、ふと非日常な空気を感じる瞬間がある。
周りは日常のサイクル通りの動きをし、自分はその外にいる。
いつもの空間から抜けているのだ。
大げさに時空などと言い換えてみてもいい。

たむら氏の作品は別の時空からふとこちらにやって来る。
そんな風に感じる。
この結晶星に集められている作品を眺めていると、
知らずに別の時空に迷い込んでいる。

ある平日の昼間に感じたのもこれか。

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紙の本ねこのホレイショ

2003/09/30 09:20

バカなやつ!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ホレイショから見たら、猫に会って声をかけてニコニコ笑っているようなやつはみんなバカだ。猫だってただ通りを歩いているんじゃないんだ。目的だってある。困っているかもしれない。それなのにただ、猫だかわいい、こんにちわなんて、あいさつはいらないんだ。だいたい猫にも毎日の穏やかな暮らしってものがある。それを踏みにじって行く子どもってのにも辟易させられる。ホレイショはぼやくが中々行動派だ。実に小気味いい猫だから是非一読を。絵もステキ。

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内に秘めた月

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

月に関する書籍を集めて読んでいた時期がある。ちょうどこの本が出版された2000年頃だ。3〜4冊目くらいで「月の本」に辿り着いた。何のことはない、私が読んでいた本はもちろん網羅され紹介されているし、さらにこの月のガイドに導かれ、その後引き続き5〜6冊は月の本の旅をした。月に惹かれていたのは、その美しさや神秘性からという理由もあるが、生命へ影響を及ぼしている天体としての側面から、よりいっそう興味があった。潮の干満についての一般的な知識は持っていたつもりだが、それが人体や他の生き物に与えている影響には正直驚かされた。人と比べ、他の生物への月の影響力はダイレクトだ。ウミガメの産卵などが有名だが、実は人の生死にも、月は静かな力を及ぼしているという。よく鏡にたとえられる月だが、月を見上げてその鈍い光りに身を静める時、自分の内にある月との共鳴を感じざるを得ない。そこに映っているのは何だろうか。この本を眺めながらそんな事を考える夜も悪くない。

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紙の本夜、空をとぶ

2003/09/23 11:27

空をとんでいた頃

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

孤独な少年は空をとぶ。と言うよりは浮遊する。浮遊する世界では月が静かに見守り、猫は詩を語り、フクロウは少年を導く。フクロウの物語が胸を突く。孤独なフクロウが「いちばん、いままでで、幸福な瞬間」と感じた事は、少年も近いうちに感じる事になるのだろう。おそらく少年は夜の浮遊から遠のき、こころの奥深く、静かにたたずむ世界を、夢の間に垣間見るのだろうか。センダックの絵がすばらしい! 彼の多くの絵本の中でも特に!

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紙の本いつもだれかが…

2003/09/23 11:01

ひとりではない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

守護天使が見守ってくれていると、信じている人は多いかもしれない。それが亡くなった近親者やもっとずっと古い先祖の方々、いわゆる守護霊としての存在を信じ敬っている人は多いだろう。そういう守護霊の方々も含め、もっと別の、直接的・現実的な繋がりの見出せない、ただあなたを見守ってくれるというだけの存在もあるのだと、漠然とでも思わずにいられない。それはたいてい逆境や不遇な時代から、ちょっとした事で運が巡って来て、自分だけではない何かの働きを感じる事で気付かされたりする。ただこの絵本を眺めていると、守護天使はどんな時にでも、もちろん危機一髪の時には手を貸してくれ、日常の平穏な毎日にも、寄り添うようにいつでもあなたのそばにいる。そんな気持ちになれる絵本です。

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逢わないねこ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昨今の猫の写真集とは一線を画している。写真家、武田花を知る人なら当たり前だろうと返って来そうだが、どう考えても猫好きのある一角の人たちの手に取られる事はないだろうと思われる。そういう意味でもこの写真に収められた猫達と逢う人は限られる。ページをめくってみる。猫がいる。猫はいるが、ああ、やっぱり逢ってないなぁと唸らせられるのだ。毎日、家から外に出れば他人とすれちがう。姿をぼんやりと覚えていたり、一瞥をくれても何も印象に残らなかったり、普通は通りすがりの他人にいちいち感覚を尖らせたりはしない。人の一種の防御反応なのかとも思う。そんな事で神経使う余裕はないんだという少し哀れな防御。まして猫に逢うだろうか。人にさえなかなか逢えない日々を過ごす中、猫に逢うのは稀だ。猫に逢えた写真家は、鋭くゆるく、猫の往来を切り取り焼き付ける。

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紙の本魔笛

2003/09/23 13:04

ゾーヴァ・ワールド!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

モーツァルトの歌劇「魔笛」は、彼の最後の歌劇である。この作品はとりわけモーツァルト自身が一員であった秘密結社「フリーメイソン」の教義を表しているとか、興行に携わった周囲のショウビジネス的な思惑によって物語が二転三転しているなど、諸説振りまかれているようだが、純粋にストーリーを楽しむつもりで接して見ても言うまでもなく十分な傑作であろう。この作品の舞台美術をゾーヴァが担当したそうである。暗転により切り替わる舞台を前に味わう胸躍る興奮が、ページを繰るごとに味わえる。ゾーヴァの描く画に引き込まれる。当然歌劇の歌の部分を味わう事は出来ないが、オペラファンもゾーヴァファンもそれ以外の方も、是非体験して頂きたいゾーヴァ・ワールドが展開されている!

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