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tumtumさんのレビュー一覧

投稿者:tumtum

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ハードカバーとソフトカバー

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メグ・キャボットの「プリンセス・ダイアリー」シリーズは、本作で4冊目となる。前3冊がすべてハードカバーであったのに対し、この4作目はソフトカバーである。そのため、本棚に4冊並べて見ると、どうしても形態の一貫性の欠如が気になってしまう。別にマニアックにコレクションする類の本ではないのだが、それでも何となく。この本は前3冊から続けて読んでいる人が圧倒的に多いであろうし。

アメリカなどでは売れ線の本は、ハードカバー(表紙に堅い紙を使っている本)とソフトカバー(表紙に柔らかい紙を使っている本;ソフトカバーで、なおかつ、紙質が劣るものはペーパーバックと言われる)が同時に刊行されることが一般的だが、残念ながら日本ではそのようになっていない。ソフトカバーを刊行すること自体は構わないのだが(おかげで前3作よりも200円割安になっているのは確かにありがたい)、並行してハードカバーも刊行してほしかったというのが本音である。

内容については、最後の「ミアの隠された才能」についての記述が、どこか文芸評論家・書評家・教育者に媚を売ったような感じの内容ですっきりしないが、しかし、確かに本シリーズのダイアリーという形態から必然的に導き出される内容であるのは見事であり、総じて良い作品だと思う。星二つにしたのは、主に先述した判型への不満からである。出版社には猛省を促したい。

次作(Vol. 4 1/2)『プリンセス・ダイアリー キャンプで番外編』が楽しみだ。

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なんともやりきれない…

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杉原爽香シリーズ第17弾にして、目下、最新作である本書。爽香タンも31歳となったが、まだまだイケてる。

さて、相変わらず好調の赤川ミステリー。赤川作品の優れた点は、主人公のみならず、登場人物全般の描写の巧さにある。そして、そこに表れる多彩な登場人物は、総じて現代社会全体の縮図、万華鏡、人生絵巻といった様相を呈している。

その中には大別して [1] 全くの善人 [2] 善悪併せ持った人間 [3] 全くの悪人、の三種がある。大概の場合、殺人を犯すのは最後の類型であり、この種の人物は因果応報、ストーリーの最後に破滅することになっている。

しかし、本シリーズを追うにつれて明らかになってくるのが、爽香の兄、充夫が全くの悪人でありながら、のうのうと存続し続けていることであり、この許しがたい人物が爽香タンを大いに苦しめていることも相俟って、なんともやりきれない思いになる。確かに、この類が爽香の周辺に纏わり付いている(何といっても実兄!)ことが、爽香の人生をハッピーエンドにせず、したがって、シリーズの継続に一役買っており、また、この種の類型の対応物が我々の周囲に存在することもまた事実なのだが、それにしても読み手である我々には、この種の不快な存在をストーリーから抹消することが許されておらず、したがって、なんともすんともやりきれないのである。

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