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トマソ・ピンチュンさんのレビュー一覧

投稿者:トマソ・ピンチュン

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本他人の顔

2003/01/07 23:34

オースターはカフカ、ベケットを文学の師とするという。ひょっとしたら沢正は、この三人に安部公房が加わるのかもしれない

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 人間がお互いにコミュニケーションを持とうとするときに生じる障害というテーマを、「顔」をメタファーにして書く。そういう小説の構造には、前出の作家たちの作品と共通するものがある。もちろん、その差はかなりのものだが、プロフィールにあるように、この作品が2作目という経験不足を考慮すれば、上々のできの部類に入るであろう。
 読者に対しての優しさも見過ごせない。文章がどれも短文で読みやすいし、何よりも読者の読む意欲を持続させてくれる(中だるみはあるが…)。程よいユーモア。先の読めない展開。文章のうまさ。誉めすぎみたいだが、よいところはいっぱいある。
 もちろん、だめなところもある。ちょっと首を傾げたくなるような表現や言葉遣いがあるし、独特なレトリックにも好き嫌いが分かれるところだ。
 いいところと悪いところを差し引いてみたら、いいところの方が勝っていた、というのが、今の読書感といったところだろうか。

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