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ゆかりこさんのレビュー一覧

投稿者:ゆかりこ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本整形美女

2003/01/08 22:58

誰にとっての美なのか

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何故かこの作家にはいつも泣かされる。悲しいというよりは笑ってしまうようなところが随所にあるにもかかわらず。それはたぶん登場人物が自分のコンプレックスをさらけだし、どうしようもない現実にじたばたと立ち向かっていく姿に共感するからだろう。
美容整形にからむ話となれば、当然「美しくなるブスの話」と思うだろうが、さにあらず。何が美しいのか、なんのための美しさなのか。「美人」と他人から言われるのに「もてない」悩みを抱えている方はきっと何か感じることがあるはず。
見かけがそんなに大事か?と思う方もいるだろうが、一人目の主人公甲斐子の『計画』とその進行を見ながら、周囲を眺めてみると自分自身も人を見かけで判断していることの何と多いことか。
そしてもう一人の主人公阿部子が甲斐子の『計画』と逆行して生きることで『計画』の正しさが証明されていく。
「美しさ」の基準と「愛される」基準。そして見た目を変えることで変わっていく中身。どこかに嘘があれば荒唐無稽なフィクションでしかない物語なのだが、著者のとことん突き詰めていく筆の力強さが有無を言わせない。「整形」というターニングポイントによって二人の人生が入れ替わったように見える。そしてその結末は……。
魅力的な女になるためにはコンプレックスを最大の武器とせねばならない。それだけは間違いないようだ。

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紙の本サティスファクション 究極の愛の芸術

2003/09/15 19:09

愛がなければ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

セックスのみに問題があれば、すばらしいバイブルに、しかし愛がなければ……。
もっと早くに夫婦で読んでいればよかったなあ。セックスの問題は結局精神的な問題。これを夫と一緒に読もうと買ったわたしは、これで離婚の決定打を打ってしまったようです。
これを夫に読ませると言う事は、満足してないって告白するようなものでしょ?
確かにテクニックとともに、精神的な愛情について多くの言葉で語ってあり、素晴らしい本だと思います。
この本の使い道は、新婚家庭にお祝いとして第三者がプレゼントするというのが最も素晴らしい。もちろん『コミュニケーション』とセットにして。

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