こうさんのレビュー一覧
投稿者:こう
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紙の本アンドロメダ病原体
2003/01/11 09:58
クライトン博士のデビュー作
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クライトン博士(お医者さんです)が本名で書いた第一作です。
他にもペンネームをいくつか持って作品(小説、脚本等)を発表しています。
この作品は映画「アンドロメダ」(1971)の原作です。
ストーリーは、アメリカ中西部の田舎町に人工衛星が落ちてきます。
そこで調査隊が見たものは住民が死に絶えたゴーストタウンでした。
住民は未知の病原体で死んでいましたが、たった二人だけ生存者が見つかります。
未知の病原体の正体は?
なぜ、二人だけ助かったのか?
病原体の蔓延は防げるのか?
今、科学者たちの孤独な戦いが始まる!
クライトン博士の作品は他にも映画になっているので、ここではご紹介しませんが
流行り物は大得意です。
この作品が書かれたのはベトナム戦争の最中でABC兵器(原子力兵器:原爆、
生物兵器:病原体、化学兵器:毒ガス)についての興味が高まっていた時期です。
原爆(第2次大戦)や毒ガス(第一次大戦)は既に実用化されています。
未知の兵器は生物兵器:病原体だったのです。
遺伝子やオッドマン(だったっけ?)仮説、生化学理論など実際の科学知識を
ベースに未知の領域を描き出す先見性は確かにすごいです。
でも流行りに流されて練られていない感は否めません。
結末が肩透かしのようで余韻も無いし…
はっきり言わせてもらうと映画のほうが出来が良かった。
私の個人的な感想ですが映画を制作する時にスタッフのアイデアを脚本に
取り入れたのではないでしょうか?
クライトン博士を別に嫌いなわけではありません。
でも毎年、大作を発表するよりも数年かけて熟成させて発表すると
もっとすごい作品になるのではないでしょうか?
すごい才能を持っているのだから…
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