悠夜さんのレビュー一覧
投稿者:悠夜
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紙の本痴人の愛 改版
2003/01/13 04:25
どう仕様も無い堕ちていく性
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堕落する人間は世の中に少なくない。
酒に溺れる人、ギャンブルに人生まで賭ける人、仕事をする毎に借金が増え行く人、異性に惹かれ身を滅ぼす人。
最初は至って理性的なのに、いつの間にか理性よりも肉体が、欲望が、後ろを振り向かなくし、恥も外聞も無く、ただひたすらに追い求めるケダモノに成り下がる場合がある。
そう、この本の主人公も恋し、惹かれ、いつしか、育てた少女の虜となってしまったというお話なのです。
勤勉で真面目で奥手な主人公、河合譲治はナオミという少女に会って、小さな、しかし、少し偏った十分な幸せを手に入れる。
それは多くの人が、あぁであったなら、こうであったなら、と云う祈りにも近いものから端を発し、それが歪んでいく様、どうあっても抗いがたい魅惑に理性が曲がって本末を転倒させられていく所は人の弱さをよく捉えていると思う。
ナオミは馬鹿ではあるかもしれない、が、とても賢く、狡猾で、尚且つ、とても自分の愛らしさというものを知っているのだ。きっと、これは女性の魔性なのだろう。
もし、僕が親になって子供が男の子なら早めに読ませたい、こんな女には捕まるなよと、もし、女の子ならできるだけ読ませたくない、そんな女にはなって欲しくないから。
この本は読んだ人の世界に少し違った視点をもたらしてくれる本だと思う。
一読アレ
2003/01/21 04:52
心という世界は現実を変化させ得るほどの力を持っている?
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苦しい思いをして、忘れていることはありませんか?
それに付随して自らまで貶めている事はありませんか?
歪みという表現は適切だと思う。
人はなかなか多方面から物事を見ることが出来ない生き物だから、主観や感情が優先していれば尚のこと一つの方面から見た視点で固執してしまいがち。歪んでいる
歪みは人の営みと云うべきものだろう、宿命と言ってしまっても過言ではない。
でも、よくよく考えてみれば、素敵なことは沢山あると思う。
それに気づかないで、悔いを残しているのであれば、愚かしいものとも言えるであろう。
現実はかなり、精神に作用させられている。
もし苦しみを乗り越えられたら、現実の自分はすっとしますね?
夢と現実がないまぜになった世界で繰り広げられる、葛藤と肯定の物語
閉鎖されたムーンテンプルという塔の中で少年少女たちが出す、結論と行動がまた、個性的で好ましい。
読後の複線を辿るのも、けっこうしてやられてることがあって、悔しいけど、そう来たかと思わせられるのも素敵な作品。
どうぞ、一読アレ
2003/01/21 21:33
食うか食われるか、あと、食われるか食われないかという言葉もあると思う
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世の中には食うか食われるかと云う言葉がある。
簡単に二別される言葉である、食う側に回るか食われる側に回るか。
ただ権力というものを持っていれば食う側に回れるかというと、そうとも限らない。
人は単純で驚くほど脆い生き物なのだ、どんなに権力というものがあろうとも。
ただ、狡猾になりきれないものだし、相手を憎み切れないものだったりする。
なかなか悪者になりきれないのが、一般人というものだと思う。
しかし、もし、簡単に敵を見定め殺さねばならないと覚悟し動ける人間がいたら、これほど恐いものもないだろう。
巧みに相手の弱点というものを知り、社会の隙をついて、自らは安全に人を手の平で踊らすことなど簡単なことなのだろうと、この作品を読んですごく思った。
と、同時に今の社会が作り上げたジェンダーという幅広い拘束具が肥大していて、少なからず、男女の二者関係以上に相手を傷をつけているんじゃないかと連想させられた。
しかし、(今のところ)振りかざすような権力を持っていなくて安心した部分もある、食うか食われるかの関係にはなりそうもないからだ。
きっと、そこを意識していたら、疲れてしまうんじゃないかなぁ思うから。
不思議な読後感と共にふとそんなことがよぎりました。
深い作品を読みたいなと少し思うところがあったら
どうぞ、一読アレ
2003/01/21 22:07
ただ、問題なのは普通の本屋で買うと下手にエッチな本を買うより恥ずかしい…汗
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とにかくバカでおもしろい!
まぁ内容はというと、ほとんど、そこら辺に売っているようなハウツー本(まぁ私は持ってはございませんが 笑)のようなものなのであろうが、これはすごく為になる、勉強になる。
なんというか、お題がなかなかいい所をついてくる上に、薀蓄とかでないので、馬鹿笑いしながらもインパクトに残るし、何より、女性側からの視点だからだろうか、かなり、丁寧に解説が載っている(まーノリも絵もギャグ方向にいっているが…汗)。
まーとりあえず、一読アレ
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