サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、年齢認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. 電子書籍ストア hontoトップ
  2. レビュー
  3. マレーネさんのレビュー一覧

マレーネさんのレビュー一覧

投稿者:マレーネ

4 件中 1 件~ 4 件を表示

ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記

2003/03/24 08:48

本と音楽を愛し、言葉の力を信じた知性の人の最後の贈り物

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

石油利権にまみれた狂人集団、ブッシュ政権によるイラク攻撃がとうとう始まった。ふと、天国にいるヤスケンを想う。いつまでたっても戦争ばかりしているこんな人類、滅びてしまえ!と常々言っていた彼、「うるさくて眠れねーよ! このドアホ!」と、今ごろ悪態をついていることでしょう。

本書は、末期の肺がんを抱えた著者が、bk1の「文芸サイト編集長日記」に書き続けた文章から、死期の近い2002年8〜11月の4か月分をまとめたもの。残り少ない人生を入退院で無駄に過ごしてたまるかと自宅で腹を据えたヤスケンは、一段とヒートアップして読みまくり、聴きまくり、書き散らす。こちらは、夢中になって読みながら、時折出てくる「今日は体調すこぶる悪し」「肩の激痛」などの言葉に、この人病人だったんだと思い出す始末。読む者すべてを圧倒するこのパワー。そして、贈られた本や寄せられたお見舞いに「超有難い!」「超嬉しい!」を連発する姿は、飾りけのない人柄をしのばせ何とも愛らしい。

本にしても音楽にしても、世の中には、趣味として楽しみまた評論をする人は少なくない。しかし思うに、この人の稀なところは、一つには、趣味の世界にこもらずに政治・社会問題の論評も進んでするその社会性、そして、良い作品を捜し求めて書評でその良さを分かち合うとともに作者を激励することに労力を厭わなかった、その人並み外れたエネルギーである。人類なんて早く滅びてしまえと言っていた彼だが、人間というもの、人間社会というものに何かしら希望を持っていなければ、どうして本など読むだろうか? どうして時間を割いて書評を書き、また、人の文章の添削などするだろうか? ヤスケンの本には、本人の悪態とはうらはらに、書物への愛と、人間の知性の力への希望があふれている。

ところでこの日記には、ジョナサンで食事や打ち合わせをする、というくだりが時々出てくる。天才はグルメではなかった…だがいいのだ! この人にとって食物は本と音楽、それこそが欠かせない栄養源だったのだから。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ふざけんな人生 回想の五〇年・六〇年代

2003/01/21 06:25

「正気」を保った怒れる知性、ここにあり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 書評子は在日コレアン(日本で生まれ育ち、言語的にも文化的にも日本が母国といっていい)3世ですが、日本/日本の政治/日本社会の来し方と現状については、「こんな国ってアリなの?」と思わせられることばかり、「どこかに正気を保った真に知性的な日本人はいないのか?」と寂しさが募る一方でした。しかし、いたのです、ここに…! 思えば、「マリ・クレール」はその群を抜く文芸欄の充実ぶりで世に出回るその他の女性誌を大きく引き離し異彩を放ってきたが、その裏にはこの、かつてのヤスケン編集長ありだったのでした(気がつくのが遅い!)。

 庶民からアルミ製弁当箱を供出させてまで戦争に邁進した日本がいかに狂気の沙汰だったか、そうして無謀な戦争を遂行し多数の無駄な死者を出したにもかかわらずその後いかに誰も責任をとらずに平気でいるか、そして何よりも、戦後50年以上たって今の日本がいかにその当時と変わらず、むしろ悪くなってさえいるか、等々を、戦後の時代を生きてきた著者が怒りを込めて告発する。書評子が在日コレアンだからたまたまこうした問題に敏感だというだけではない、こうしたことは、自分の頭で考える知性をもち、人間としてまともな感性をもつ人ならば日本人自身が本来疑問にもつべきことでしょう。戦争であれだけのことをして、今となっては天皇の責任問題さえタブーとなって口にできないというこの日本とは一体何なのか。過去の戦争そのものというより、「良いことと悪いこと」の区別ができるのかどうかという、国として社会としての判断能力の問題であるゆえに、あいまいにすることは本当に重大なのです。自分が直接知らない時代のこともいろいろと明らかにされていて、若い人たちにも是非お薦めの快著。随所に織り込まれている著者の読書録や文芸批評も、面白く参考になること言わずもがなです。

 最後に、安原さんの一刻も早いご快復を…!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

なぜ戦争は終わらないか ユーゴ問題で民族・紛争・国際政治を考える

2003/03/06 17:04

アメリカの一国主義の踏み台はユーゴ紛争だった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「なぜ戦争は終わらないか」。ユーゴ紛争は確かに、人類につきまとうこの難問を解きほぐして考えてみるのに絶好の題材だ。「20世紀はサラエボで始まりコソボで終わる」と著者がプロローグで述べる通り、第一次大戦は有名な「サラエボ事件」で幕を開け、20世紀末にはコソボ紛争とNATOによる空爆が国際社会を揺るがせた。東西冷戦を象徴するベルリンの壁が崩れた1980年代末から90年代初頭にかけて、人々は、これで少し平和な時代が来るのではないかと一時の期待を抱いた。しかし、冷戦のくびきから脱した世界は民族対立の激化で不安定化し、とりわけ旧ユーゴの各共和国の独立をめぐる凄惨な紛争は、90年代を通して、国際秩序のあり方に混迷をもたらすことになった。本書は、そのユーゴ紛争を通して、民族問題とは何か、なぜ戦争は起きたのか、また国際社会の対応にどのような問題点があったかを、近現代の歴史に学ぶという観点から考えようとするものである。

著者は旧ユーゴ内での在住期間も長いジャーナリストであり、「高校生にもぜひ読んでもらいたい」という本書の語り口は平易・具体的でとっつきやすい。また、旧ユーゴ紛争をめぐる経緯だけでなく、本書を読むと、国連を地盤沈下させ、NATOを通じてあるいは自国だけで武力行使に出ようとする、(アフガニスタン、そしてイラクにつながる)アメリカの昨今の単独行動主義の重要なステップがこの旧ユーゴ紛争にあったことがはっきりと見えてくる。ユーゴ紛争をめぐる論点は過去のものではない。イラク情勢の行方を懸念する人はぜひ手に取るべき、タイムリーな書である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

まれに見るバカ女 社民系議員から人権侵害作家、芸なし芸能人まで!

2003/03/16 20:48

自己主張する女性の存在に耐えられないダメ男たちの醜悪な姿よ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

このタイトルの(それこそ「まれに見る」)低俗さと攻撃性、そしてそこに現れている鬱屈した自己防衛心。このようなものが書物として出版され、大々的に宣伝されるということ自体が一つの驚きである。

この本で攻撃の対象とされている女性たちの面々を見てみてほしい。福島瑞穂や田嶋陽子、遥洋子などなど。ここでバッシングされている女性たちにほぼ共通するのは、「男は仕事、女は家庭」という伝統的な男女の性的役割分担の発想に異を唱え、男性に従属しない女性の生き方を模索して活動している女性たちであることである。『くたばれ専業主婦』を書いた著者などは、まさにこの本を作った人たちにとって目障りでしゃくにさわる存在そのものだろう。彼らにとっては、政治や社会の意思決定などにかかわらずに大人しく家庭に入って家事・育児をやってくれる、男性にとってまことに都合のいい女性こそ、あるべき女性なのだから…

男女の役割分担の発想がいたるところで行き詰っていることが明らかになり(家庭に男性が不在で女性に育児負担を押し付けることからくる少子化の進行や、実母による子どもの虐待の多発など)、「男女共同参画社会基本法」なる法律もすでに制定されている今日にあって、この本は、あくまで発想方法を変えられない男たちが、自己主張する女性たちの悪口を一生懸命あげつらった、醜悪な悪口集。こういうものを買って読んで溜飲を下げる男性もいることでしょうが、多くの女性にとっては、なんと情けない…と本屋でため息をつくだけで十分。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

4 件中 1 件~ 4 件を表示

本の通販連携サービス

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。