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夏野雪さんのレビュー一覧

投稿者:夏野雪

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本奇妙にこわい話

2003/02/22 23:48

確かに怖いが。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の怖さは、有名な怪談のいわゆる「良くできた」怖さとは違う。学生の噂話、主婦の井戸端会議。そういったもの特有の不完全な形の怖さをこの本は持っている。全てが明かされているわけではない。常につじつまが合っているとは限らない。しかし、その不可解さゆえに薄気味悪さが増している。入浴中などにふっと思い出し、ちょっとした物音に飛びあがってしまったりするあの感じ。あれが、この本からは漂っている。ただ、話によって面白さや読みやすさに大きな差があるのが難点だ。明らかに創作が加わっているのではないかという内容の話もあり、少し興が醒めるのも事実である。投稿という目の付け所は素晴らしいが、その点では少々残念な気もする。

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紙の本変身 改版

2003/02/04 23:48

日常を襲う恐怖。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

カフカは、毒虫になった人間を見たことがあったのだろうか。
そう思わせるに足る説得力を、この物語は持っている。
特に真実味があるのは家庭内の描写だ。主人公ザムザの突然の変貌に、驚きうろたえ、かつ激しい嫌悪を示す家族達。彼らの嫌悪を感じているにも関わらず、ひたすら自らに向けられているはずの愛を信じ続けるザムザ。その姿はあまりに痛ましい。そして物語は最悪の——いや、最悪とおぼしき結末を迎える。
この物語から連想するものは、読む人物によって違うであろう。読んで、何を感じ取るか。カフカはそれさえも読者の手にゆだねているのだ。

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