郁李さんのレビュー一覧
投稿者:郁李
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紙の本Vision 詩集
2003/02/05 01:51
明日を夢見て
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残りの星二つ分はこれからの作品への期待をこめて。
十代の心の中に広がる世界はメロウできらきらと光っている。ときどき、現実の世界との狭間で傷ついて涙をこぼす。
彼女は自己の世界を損なうことなく、現実から遠ざかることもなく、まるで、透き通った水と、風と、光とに心を晒すようにして言葉をつむぎ出している。
現実の世界を見詰めつづけるのは苦しいことだろうに。
光をひとつ胸に灯らせて、彼女自身を希望として、自分の世界を言葉にし、読み手にゆだねる。
二十歳をむかえたころの作品「内発的動機づけ」は社会や個人のありかたがシフトしている今、心にすとんと入ってくると思う。
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