メイトトさんのレビュー一覧
投稿者:メイトト
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スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編
2003/09/10 16:25
「ことば」について
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
映画を観て「友情」がテーマだと思われている方が多いと思いますが、原作を読む限りでは「死」そして「ことば」がテーマだと思います。
特にことばに関しては冒頭から何度も繰り返し言われます。
「頭で考えていることを言葉にするのは難しい。言葉にした途端、考えていることが縮小してしまう」
ことばを商売道具にしている作家だからこそこう考えるのは至極当然ですが、あのキングでさえこのように悩むのかと驚きました。
しかし物語の途中で何度も引用するということは、それだけこの物語を書く際に「こうじゃない、ああでもない。ほんとはこうなんだ」と悩んだのではないでしょうか。それだけこの物語を大切にしていたのではないかとも思われます。
主人公ゴードンが旅の中で一番印象に残っている事として鹿との出会いを描いていますが、その時の描写、また思いのくだりがすばらしいです。
陰陽師
2003/09/10 15:50
静かな時間
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
清明の雰囲気や話し方や物腰といい、この本を読んでいるとまるで静かでゆったりとした時間が流れていくようです。
作者自ら気に入っていると言う清明と博雅の会話はすばらしく、二人が酒を酌み交わす場面での酒の香り高いこと。
下戸の自分でも一緒に酒を酌み交わしたいと思わせるすごさ。
それに酒の肴も文字を追っているだけで良い香りがしてきます。
清明人気は清廉潔白な聖人君子ではなく、ほどほどに人間らしく、しかしそこはかとなく超絶したような絶妙な描写にあるのでしょう。
博雅の「良い漢」ぶりにも十分に好感が持てます。
人の哀しさ、呪についてこれからもこのふたりに語っていってもらいたいです。
幻獣少年キマイラ
2003/09/10 16:36
劇画少年漫画の小説版!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いきなり本編とちがう紹介になってしまいますが、獏さんの後書きがいいです。
自分の小説をここまで自身を持って「面白い」と言う人も珍しいが、何より楽しんで描いて、読む人を楽しませようと言う心意気がすばらしいです。
動きが目に浮かんでくる格闘シーンもすばらしい。
それぞれの主人公も生き生きとしていて、新鮮な物語に出会ったと思わせてくれました。
ただ、完結していないのがつらい。
まだ読んでない人は読まないほうがいいかもしれません。
完結したら一気に読みましょう。
うらやましいなあ。
クラス 上
2003/09/10 16:11
それぞれの人生
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
名門ハーバード大学で同時期を過ごした5人それぞれの人生模様を描いた物語です。
一見ありきたりな友情物語かと思いきや、5人の接点はとても少ない。
互いにそれほど強烈な印象に残っているわけでもなく、しかし少しずつ接点があるというのが絶妙です。
裕福だが平凡な主人公、才能あふれるピアニスト、運動神経抜群のスポーツマン、貧しいギリシャ系の文学青年、ソビエトからの移民出身の学生。
5人が5人、全く異なる境遇でそれぞれのハーバード時代から壮年期までの恋愛模様人生模様を是非読んでください。
屍鬼 5
2003/09/10 12:56
引き込まれました
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
1巻で淡々と語られる人間模様に少々うんざりするのは私だけではないはずだが、そこは小野不由美。
中盤から一気に物語の中に読者を引きずり込んでくれる。
推理小説のように読者を巻き込み一緒に手がかりを探そうと
脳みそをしぼって考えているところに、あっと驚く真相が待っているという寸法。
後は憎むべき屍鬼たちを一掃するだけ!
と思いたいのだが、そうはいかない。
自分の家族、友人、親戚。
そんな近しい人間が屍鬼になってしまうという悲しい現実。
それでも彼らを一掃しなければ自分たちが襲われる。
屍鬼がやってくる恐怖感もさることながら、
屍鬼を狩る人々の、何かに憑かれたような暴力的な様子は
集団心理の恐ろしさを思い起こさせる。
中盤までは狩る側の夏野や敏夫に感情移入するのだが、
残忍な屍鬼狩りが始まると、静信のように自分の命に無頓着とまではいかなくともやはり狩りに疑問を感じざるを得なかった。
屍鬼となってしまった家族や隣人の心までが鬼に変わってしまえばいいのに
心は人間の時のまま。罪悪感を感じ、恐怖感も感じれば、痛みだって感じる。
そんな相手を頓着せずに自分には殺せるだろうかと色々と考えさせられた。
読後も登場人物たちのその後について考えることになるので、
読む人それぞれの中で物語りは終わらずに熟成されていく。
そんな小説だ。
セイフティボックス
2003/09/10 15:36
これを読めば、「行ったつもりでニューヨーク」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
山田詠美のエッセイ集の中で一番好きなものです。
彼女の大好きなニューヨークでの話を読んでいると
まるで自分も一緒にニューヨークにいるような気分になります。
ニューヨークは自分も行ってみたい場所なので嬉しい。
小説と同じように、ここでも複雑な情景描写なんてしてないのに香りや手触りや色が感じられます。これがこの人の持ち味でしょう。
ひざまずいて足をお舐め
2003/09/10 15:26
思考の旅
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
しのぶさんが魅力的でした。
妹分ちかの話、職場の人間模様、現状の合間に少しずつ出てくる過去の話。
それに対する忍さんの考え方。
ふたをしてしまいたいくらい嫌な思い出についても
淡々と思い出して色々考えを巡らす様子に興味を持ちました。
傲慢だった過去の自分についても極度に反省するでもなく、
かと言って開き直るでもない。
あるがままにいくってこういうことなんだろうかと思った。
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