七夕夜さんのレビュー一覧
投稿者:七夕夜
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うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ ひとりの女としての性・人・恋
2003/07/08 23:56
カティアへ
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この本は、最近めずらしい正統派のエッセイ集だ。即物的なハウツー物とは一線を画している。
「今ここでゆっくり考えておかないと、うっかり人生が人生がすぎてしまうようでこわくなったのよ」とは、文中に登場するカティアという女性の言葉。
この見知らぬ女性の言葉が、ぐっと芯に迫って響いてくる。
ついつい“忙しい”という大義にかまけて、流すように毎日を生きてしまっている。そして、気づけばその流れにのって、随分と遠い所まで来てしまった気がする。大切なもの、私の“生”や“命”そのものを、どこかに置き忘れて…。
この本は、そんな人間に、「あなたの中にある、本当に大切なものを、もう一度拾いにいきましょう」と誘ってくれている。そうして招かれ、著者の家の玄関を入ると、そこには芳しいコーヒーの香りが漂っている…。
読み終えた後、そんなイメージが浮かぶ本だ。
もう一度、自分自身を取り戻したい人。情熱をもって人生を生きたい人。そして、漠然と「このままで本当に自分はいいのだろうか…」と迷っている、全ての人にオススメの書!!
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