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アナスタシアさんのレビュー一覧

投稿者:アナスタシア

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本ぱんぷくりん

2011/01/31 15:21

事前に手に取っていたら買わなかったであろう本

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いつもBk1で本を買う前にはなるべくネットで下調べをすることにしている。書評や出版社のサイトを見てどんな内容かとか評判はどうかとかを調べるのだが、それでも稀に思ってもいなかった内容の本に出会うことがある。この本がその一つだ。
何故だかエッセイ集だと思い込み、評判が良かったこともあって買ってみた。実際はエッセイ集と言えなくもないのだが、どちらかと言うと絵本だ。文章に挿絵が付いていると言うよりは、正に絵本のような絵と分の分量比なのだ。これはこれで嫌いではないが、文章を読むつもりだったので物足りない。内容は面白いのだが、正直期待はずれだった。絵も悪くはないのだが、絵本として読むには魅力に乏しい様に感じてしまう。ここら辺は絵柄に関する好みの問題かもしれない。
宮部 みゆきさんのエッセイ集は未読だが、是非読んでみたいと言う気にはさせられた。

結論:好みが分かれそう。買うならこういうものだと言うことを承知の上で購入することをお勧めする。

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紙の本ああ、恥ずかし

2004/05/03 12:44

玉石混合のアンソロジー

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いろんな女性の恥ずかしかった話を集めてあります。
企画はとても面白いし、阿川佐和子さん、鷺沢萠さん、島村洋子さん、中村うさぎさん等のエッセイに定評のある人の作品は短くても良くまとまっていて面白かったです。以前にどこかで読んだ話も出てきますがそれでも読ませます。
いかんせん人数が多いので、話が回りくどく何が面白いか分からなかったり、ただただ下品なだけの話を書く人も多かったです。
5編イライラしながら読み、1篇良いものにあたると言う感じでしょうか。
正直、私にはそれほど面白い本だと思えなかったのですが、著者の文章力を見極めるのには良いのかもしれません。1篇辺りの分量が少ないので、多少読みにくい作品もなんとか読み終わりますし、こうやって一堂に会すと差が際立ちます。

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紙の本楽園 上

2011/01/31 16:04

模倣犯の続編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文庫本で全五巻もある模倣犯の分量に怖じ気づき続編である本書を先に読むことにした。
模倣犯の後日談とも言うよりは登場人物だけが共通している模倣犯事件の数年後の話なのだが、随所に模倣犯の事件についての描写があり、未読であるのが非常に気になって来た。結局、後日模倣犯を読んでから再読することになった。出来れば時系列の順に読むのをお勧めする。
ただし作品の内容はかなり違う。主人公のライター前畑滋子自身も年を重ねた為か模倣犯より円熟した性格になっている。2冊の出版の間に6年ちょっと開いているので、これは作者自身の変化なのかもしれない。
話の内容を簡単に言うと、事故死した超能力のある男の子の母親の依頼を受けて、その子が超能力で見た事柄を調べていく内に事件に巻き込まれて行くことになる。話の主眼は謎解きよりも、登場人物達の心理描写にあるのだと思う。そして、その性格を形作った成長過程と親などの周囲の大人との関係だ。いろいろと考えさせられる。

それはそれとして、この本を他人に勧めるかと聞かれると答えに窮する。確かに読み応えはあるし、文章はやはりさすがに上手いと思う。ただ、模倣犯と合わせて7巻分の分量を読む価値があるかと言うと、どちらとも言えないと思う。模倣犯もこの作品も救いが少なくて、読後感が重いのも躊躇する一因となっている。この本を読まなければ良かったと言う程でもないけど、読んで良かったとも素直に思えない。とりあえず、落ち込んでいる時には避けた方が無難だと思う。

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紙の本男は敵、女はもっと敵

2011/01/28 19:04

映画の宣伝に関わる人々とその家族の話をオムニバス形式で

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

☆★ 内容については、本の後ろについている紹介文にある程度しかネタバレしない様にしています。 ★☆

最近、この作家の作品が気に入ってあれこれと読んでいるところである。この人は何気ない日常の話をふんわりと暖かく描写するのがとても上手い作家だと思う。ただし、登場人物にはかならずかなり個性的な人が登場する。そこがメリハリの効かせどころなのかもしれない。

この作品もかなり個性的な藍子と言う女性が全体の中心人物で、彼女に惚れた男性達とその男性達と恋愛したり結婚したりする女性達が出てくる短編で成り立っている。一つ一つの話は繋がっていないようで繋がっていて、そのさじ加減は絶妙だと思う。藍子はフリーの映画の宣伝マンで、作品の舞台の雰囲気としては『凸凹デイズ』と似ている部分があると思うが、個人的には『凸凹デイズ』の方が登場人物が魅力的で好きだった。オムニバス形式が問題と言うよりは藍子がそこまで魅力的ではないのだと思う。彼女の人物設定が今ひとつ物足りないのだ。反面、美人の藍子に惚れて、彼女に振り回される男達の描写は真実味があるし、共感出来る部分がたくさんある。

同じ作家の他の作品と比べると多少の不満は残るものの、十分に読む価値のある作品だと思う。一遍一遍は短いので、読み易いのも良い所だと思う。代表作の『笑う招き猫』の主人公の二人が最後に出てくるのも楽しい。

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紙の本『室内』40年

2008/03/10 04:38

昔ながらの言い回しが楽しい回顧録

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

山本 夏彦さんが経営する工作社で発行されているインテリアデザイン(?)の雑誌”室内”の40周年記念にその雑誌に1年半に渡って掲載された回顧録です。

建築や土木の話を中心に戦中からの40年の歴史が著者独特のちょっと皮肉な古風な語り口で綴られています。
戦国の城大工の話から家具職人の話まで含蓄の深い話が興味深いです。文中で無知だとされる聞き手の編集者の方と自分の知識に差がないので叱られているような気になりますが、昔ながらの言い回しが楽しいです。

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紙の本仏果を得ず

2008/02/03 06:26

「風が強く吹いている」につづく爽やかな青春小説

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

三浦しをんさんは本当に不思議な作家で、読む作品ごとに傾向が大きく異なる。妄想がとてつもなく広がって行くエッセイや落ち着いた味わいのじっくりと楽しめる小説も書くし、この小説のように勢いのあるがむしゃらに生きる若い人を書く作品もある。共通しているのは確かな文章力と細部まで虚構のはずの世界を生き生きとつくり込める構成力のように思う。

「風が強く吹いている」も勢いよく読め、駅伝に参加する一人一人の姿とチームワークに感情移入したり、皆の頑張る姿に感動したりと大好きな作品だった。
この作品も同様に勢いがあるし、一生懸命に生き、一つのことに誠心誠意努力し、周りの人々とたまには反発しながらも協調する素敵な男性達の姿が書かれている。ただし、舞台設定も人物の造詣も話の展開も全く異なるので、「風が強く吹いている」を連想させる部分があると言うだけで決して類型的にはなっていない。2つの作品を並べてみたのは、「風が強く吹いている」を読んで気に入った人はきっとこの作品もお気に召すと思うので是非読んで欲しいと推薦するためだけである。

文楽に打ち込む駆け出しの太夫である健とその相三味線となる兎一郎(といちろう)を中心として、文楽の世界を舞台に話は展開する。そこに健の師匠の銀太夫にその相三味線の亀治を始め文楽関係者やその家族、健の友達や恋人がからんでいく。文楽関係者は必ずしも人間的に優れた人ではないが、皆芸に真摯に取り組んでいて清々しい。
健達の日常は文楽の公演を中心に進んでいき、作中でも実際の文楽作品が多数登場する。健の心情と健の演じる登場人物の心情がシンクロして高まりあっていく感じがとてもよい。

あまり具体的な内容を書いてしまうと読む楽しみが減ると思うし、どちらにしろ私の筆力では面白さの一割も伝えられないと思うのでしない。本当によい小説なので、文楽に詳しい人もそうでない人も是非一読してもらいたい。文楽に詳しくない私にとっては、ついでに文楽についての興味もかきたてられるという余禄もあった。

「あやつられ文楽鑑賞」の中で、仕事として見始めた文楽に心から傾倒していく心境を述べているが、この作品には文楽と文楽に関わる人々の深い愛情が感じられる。併せて読むと彼女の個々の作品や文楽全般に対する思い入れが分り、DVDのBehind the scenesを観てるような気分になり、また楽しい。

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紙の本姫の戦国 上

2004/05/03 13:00

今川氏親の正妻悠姫の目から見た戦国史

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦国に題を取った歴史小説は多々あれど、この作品の切り口は新鮮です。
今川家といえば、信長に桶狭間で敗れたことだけが強調され、今川家の頭主の政治/戦術手腕などについてはあまり知られてません。
“不当に評価の低い”今川家とあまりしられてない女性の果たした役割に焦点をあてた永井路子さんにしか書けない小説です。

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