夢の砦さんのレビュー一覧
投稿者:夢の砦
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合気道とラグビーを貫くもの 次世代の身体論
2007/09/14 16:30
戦闘局面
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
内田樹の書物はすべて面白いに決まっているのだが、ラグビーについて述べられている本書もその例外ではない。映画『スリーハンドレッド』の戦闘場面に触れて、「総数では300人対100万人なんだけれど、個別的な戦闘局面では、300対1になる」という記述は、ラグビーのアタックの局面にも通ずる考え方であると思う。現在ワールドカップが行われているが(フィジー戦は惜しかった)、本書を読むことで少しでもラグビーファンが増えればと願っている。
悪人
2007/09/10 12:38
悪いのは誰か?
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形式に目新しさはないものの、一気に読ませる展開はさすがである。現代に生きるごくありふれた人々を描く力は、他の小説家をぬきんでている。この小説の中に「善人」は果たして登場するのか?すべては「悪人」ではないのか?とすれば、読者もまた「悪人」なのではないか?そんな問いを投げかけられているような気がする。
グラスホッパー
2007/09/11 12:58
自由とは?
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
スピード感あふれる作品。「自由」を求めて登場人物達がそれぞれ自己との格闘を繰り広げる。自由とは何か?自由を手に入れるには?読者はそれぞれに、自分の置かれた現状を鑑みて、自己との対話を始めることになる。
重力ピエロ
2007/09/10 12:31
必要なもの
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前向きな小説である。小説を読む意義は何かと問われれば、答えは幾通りも存在しうるであろうが、「明るく前向きに進んでいくために必要なもの」という解答も許容範囲であろう。現代社会の閉塞感を笑い飛ばすためには、このような小説が今必要とされていると思う。
随想
2010/09/14 13:13
エリートのにおい
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エリートにしか書けない文章である。エピソードの中にさりげなく書き込まれる様々な事象。しかし、それを否定してはならない。少なくともこの筆者の文章を読むということは、筆者へのあこがれを表明していることに他ならないからだ。
カシオペアの丘で 上
2007/09/25 12:49
カシオペアの丘で
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重松清が描く世界は、誰しも経験したようななつかしい過去に満ちあふれている。しかし、本当にそのような過去を読者は経験したのかと考えると、その世界が上手くできた虚構であることに気づくであろう。虚構が悪いのではない。いかにもありそうな虚構を描き続け、読者にノスタルジーを感じさせる重松清をどうも僕は好きになれない。
アフターダーク
2004/09/14 23:52
これでいいのか
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村上春樹の作品を是まで愛読してきたが、そろそろ考えねばならぬ時がきたのかもしれない。思わせぶりな描写、結末らしきものが存在しないことなどは許容できるが、面白くないものは面白くない。時代考察はなされているのか。ラブホテルの描写は、とても現代のものとは思えない。「わたしたち」とは誰だ。読者をなめているのか。編集者、出版社は読者のことを大切にしなければ、見捨てられる。期待が大きい作家だけに関係者に切にお願いしたい。「だめなものはだめ」といえる勇気を持ってください。
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