みほままさんのレビュー一覧
投稿者:みほまま
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2004/06/11 15:21
言葉が語りかけてくる
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思ったよりも小さなその本の中には、まるで自分自身に語りかけるような言葉がたくさん詰まっていた。
吉井春樹さんの言葉ひとつひとつがメッセージとなって、胸の中で優しく広がっていくのを感じる。
美しい写真に添えられた愛情あふれた言葉の数々は、かみしめればかみしめるほど違った味わいになり、タイトルとの絶妙なハーモニーをかもし出す。
誰かを大切に想うその気持ちは、限りなくしあわせな気持ちであり、誰もが持ち合わせている心であり、その暖かさにほっと心癒される。
不思議な事に、「しあわせ」な事を『しあわせ』と言い切れる人は割りと少ない。現状に満足せずにもっともっとと欲望は増え続けていく。
でも、しあわせってそれほど手の届かないものじゃない。
誰もが手を伸ばせば入れられる単純で素直な心の持ち方だと思う。
しあわせな心は、きっと次に新しいしあわせを運んでくる
そう信じたくなる1冊だった。
多くの人が、自分のしあわせをみつけることができますように!
紙の本ハーフラバーズ
2003/04/26 02:43
感情があふれた瞬間
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日記形式ではじまる書き出しに…
これから起こるであろう心の嵐の予感に胸をはずませながら、ページを開いた。
その一字一字を追うごとに、目が離せなくなる。
心が苦しくなる。
感情があふれてくる。
いつの間にかあふれた感情が、瞼の奥から熱い液体となってこぼれていたのに気がつかないほど、夢中になって読んでいた。
切ない心の叫び、肉体と精神のバランスが伴わない悲しみが、自分のことのように鋭く胸に突き刺さる。
その時に悩めば悩むほど、苦しければ苦しいほど、今の彼女がこの過去をこうして世に出せるほどの充実した日々を送ってくれている事が、何よりもうれしい。
恋する女性の一途さ・いじらしさが、とてもよく表現されていて、思わずうなずいたところも何箇所かあった。
女でなければわからない、そんな気持ちに何度も共感した。
でもこれは、男性が読んでも興味深いのではないかと思う。
ぐいぐいと読者を惹きつける不思議な魅力、それは作者の純粋な魂に魅せられたと言っても過言ではないと思う。その証拠に、誰しもが本を読み終えた後彼女のファンになる。
「藤沢さとみ」という素晴らしい女性を生むまでの苦しい道のり。
まさしく、この本を出すことによって一人の女性を世に送り出した誕生の日記。
多くの人に読んでほしい…
そう思える最近の1冊であった。
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