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尾澤 和幸さんのレビュー一覧

投稿者:尾澤 和幸

3 件中 1 件~ 3 件を表示

自然災害から犯罪まで,海外での勤務先や旅行先,さらに日常生活に潜む危機に対処する秘策と心構え

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 21世紀を迎えて,サバイバル,つまり地震,伝染病などの天災や犯罪,テロなどの人災に満ちたこの世界でどう「生き残る」かというのは,どの国に住む人間にとっても,ますます重要な課題になってきた。冷戦の終結により,皮肉にも局地紛争はかえって頻発するようになり,核兵器拡散が進んでいる。また犯罪の世界では,インターネットなどを使ったコンピューター関連のサイバーテロをはじめ,カード犯罪や悪質金融,保険金詐欺などが横行するようになった。さらに,高速大量輸送機関の大事故,医療ミス,地球温暖化に伴う新しい病気など,従来とは違った発想で対処を迫られる危機も発生している。
 本書は,軍事訓練や地域紛争の現場に詳しい著者が,その卓越したサバイバル・ノウハウと,鋭い危機管理能力,情報収集能力をフルに発揮して著した,21世紀の世界を生き延びるための必読マニュアルである。
(C) ブッククレビュー社 2000

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絶滅の危機にひんしている野生生物の救済方法を考察した,地球の未来に関心をもつ人々の必読書

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 この地球上に生命が誕生して以来,生物の種は絶滅を繰り返してきた。46億年の地球の歴史の中で,これまで少なくとも5度の大量絶滅が起こり,比較的短い期間にさまざまな生物が消滅している。
 4億4000万年前のオルドビス紀の絶滅では,動物の種の約75%が絶滅した。2億5000万年前のペルム紀の絶滅では,すべての海生動物の90%以上が死滅した。その後,2億1000万年前には,三畳紀の絶滅が起きた。そして,6500万年前の白亜紀の終りには,隕石の衝突が原因で恐竜が絶滅した。
 これまで地球上に登場した種の99%以上はすでに絶滅している。生物が絶滅するのは,ある程度までなら自然なことなのだ。絶滅のたびに,何種類かの生物が生き残り,何百万年もの時間をかけてゆっくりと回復を果たしてきた。化石記録から判断すれば,少なくとも何度かの破局的な生物の大量絶滅の間にはさまれた長い期間には,生物の種は一般に100万〜1000万年は生きつづけたと思われる。仮に1000万種の生物がこの地球上にいたとすると,自然な絶滅のペースは年間で1〜10種となる。これが「通常」の自然の絶滅のペースといえる。 
 だが生物学者の推計によると,現在,生物の種は,通常ペースの100倍,いや1000倍もの速度で消滅しているという。絶滅の原因は,微妙で複雑なものもあれば,明白で単純なものもあるが,6度目の大量絶滅ともいうべきこの危機は,明らかに人間の活動が引き起こし,人間が影響を受ける最初のものである。
 本書は,現在地球規模で,また局地的に起こっている絶滅の現状と原因を公平かつ明瞭に伝えた書物だ。英国のアリオンシジミからモーリシャス島のドードーまで,絶滅の瀬戸際に向かう生物や,すでに消えていった生物たちが紹介され,これらの消えゆく生物を目のあたりにして,その科学的な損失や,もっと大きな損失の意味をじっと考えてきたひと握りの人々の物語である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本アリと人間

2000/12/01 21:16

人間と多くの共通点をもつ不思議な生き物,アリ。大地でくりひろげられる壮大なアリの宇宙への誘い

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 アリは世界のいたるところで見つかる。社会集団をつくって暮らす社会性昆虫であるアリの祖先は,ハチのなかまだったと考えられている。社会性昆虫のなかで,もっとも変化に富んだ昆虫であるアリは,その高度に組織化された社会構造,利他主義,ほかの種のアリを利用したりするその独特の行動によって,多くの人を魅了してきた。
 アリの種類は,今から6500万年前,恐竜が絶滅した中生代の白亜紀の終りに増えはじめ,さまざまな生活様式に適応して多くの種が独自の進化を遂げた。これまでにざっと8800種のアリが知られている。
 ツンドラが広がる亜寒帯にすむアリは,巣が氷の結晶でいっぱいになる冬のあいだは冬眠し,零下40度の寒さにも生きのびる。これらのアリは,血液中に凍らない物質をもっているのだ。
 灼熱の砂漠にすむウマアリ属のある種のアリは,一日のなかでもいちばん暑い時間帯に餌あさりをする。焼けつく砂の上を,まるで爪先立ちをしているようにすばやく走る。
 ユーラシア大陸の天山山脈の森にすむヤマアリの雌は,雄と交尾をするあいだに,その雄の腹をかみ切ってしまう。交尾を終えた雄アリは,かみ切られたからだの後ろ半分をその場に残したまま飛びさり,おそらく2,3日後に死んでいく!
 英国のアリ研究の第一人者である著者は,本書の中で,さまざまな不思議に満ちたこのアリの世界に読者を案内し,アリ学の初歩から最新の知識までを分かりやすく紹介してくれる。高度に組織化され,寄生・里子・奴隷制度まであるアリの社会。精密な巣のしくみ。集団で餌集めをし,キノコを栽培し,アブラムシを飼う。コミュニケーションにはフェロモンと音を使う。そして驚くべき生殖のメカニズム。
 無数の動植物と共存し,生態系を支えているアリの盛衰は,近年,自然破壊や公害汚染を示す環境のバロメータとしても注目されている。本書は,奥深いアリの世界に親しむための最良の入門書だ。
(C) ブッククレビュー社 2000

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