佐藤凉子さんのレビュー一覧
投稿者:佐藤凉子
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わたしと小鳥とすずと
2001/01/12 11:24
この世にあるものすべてわたしはすきになりたいな
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1980年代になって天才詩人として見出された童謡詩人金子みすゞ。
大正末期にたくさんの童謡をつくり26歳で自死した彼女は、
心の奥底にひらいた花を詩という器に掬い上げた。
たとえばよく知られた 「大 漁」——
朝やけ小やけだ/大漁だ
大ばいわしの/大漁だ。
はまは祭りの/ようだけど
海のなかでは/何万の
いわしのとむらい/するだろう。
もうひとつ 「わらい」——
それはきれなばらいろで、
けしつぶよりかちいさくて、
こぼれて土に落ちたとき、
ぱっと花火がはじけるように、
おおきな花がひらくのよ。
もしもなみだがこぼれるように、
こんなわらいがこぼれたら、
どんなに、どんなに、きれいでしょう。
おなら
2000/09/11 22:15
もう決して離れられないくさい仲
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だれだって等しくできることって、そうたくさんはないよね。
みんな同じに年を取るっていったって、お金があるとないとじゃ、やっぱ取り方も違うような気がするし。
そこへいくとこれはすごい。金持ちも貧乏人もあかんぼも年寄りも、人間ばかりかライオンだってカバだって、みんなみんなできるんだもん。
何ができるのかって? タイトルを見てちょうだい!
30ページにも満たない子どものための絵本なのに、これさえ読めば「おなら」のことが、ぜ—んぶわかったような気持ちになる。おならってなあに、一日にどれくらい出るのとか、くさいおならとくさくないおならがあるのはどうしてとかが、ちゃあんと分かる。
そして、身体って何とうまくできてるのかって感じ入ってしまう。科学絵本の傑作。
長新太さんの絵は、おならに色がついたら、性格の良い人のおならの色ってこんな色かなと思わせる雰囲気がある。
だから読み聞かせにも、やさしくマッチしてしまう。でもプログラムの最後に使ってね。
ページのおしまいに「さようおなら」って、ごあいさつまで書いてあるんだもん。
話すことがたくさんあるの…
2000/09/01 17:25
私がどのくらいみんなを気にしているか、みんなは気がついているのかな?
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マリーナはオーストラリアに住む14歳の少女。
ウォリントン女子学院の寮に入れられたばかり。
神経性の失語症のため。
病院でそれがよくならなかったから。
お父さんはどこか遠くにいて、お母さんからは時々いそがしげな手紙が来る。
どうやら顔に傷があるらしい。
マリーナについてのそんな情報が、彼女自身が書き綴っていく日記形式の作品から徐々に現われてくる。ことばを失い、声を出すこともできず、笑うことも泣くこともできないマリーナ。゛壁ぎわをこそこそ歩き、すみにちぢこまり、人とのふれあいをさけている゛マリーナ。
でも日記の中では、ルームメイトの7人の少女たち、母親や父親、カウンセラー、教師たちが深く鋭い観察眼と適切なことばで描かれていく。そしてその眼はいつか、自分自身のこと、そして自分と両親との関係へと向けられていく。再婚した母刑務所にいる父との。
この過程を経てマリーナは、黒く硬い殻からおずおずとやがて率直な足取りで外の世界に踏み出していく。反発やいじめもありながら殻ごと彼女を受け入れてゆく同室の少女たちも、とても個性的で魅力的だ。いろんな人がいて生かされていくのだと実感できる。
1988年度オーストラリア児童文学賞受賞作品。また、オーストラリアの一番大きな州で、ティーンエイジャーが投票によって決める愛読書の第一位になったとのこと。
おなら
2000/09/01 16:39
もう決して離れられないくさい仲
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だれだって等しくできることって、そうたくさんはないよね。
みんな同じに年を取るっていったって、お金があるとないとじゃ、やっぱ取り方も違うような気がするし。
そこへいくとこれはすごい。金持ちも貧乏人もあかんぼも年寄りも、人間ばかりかライオンだってカバだって、みんなみんなできるんだもん。
何ができるのかって? タイトルを見てちょうだい!
30ページにも満たない子どものための絵本なのに、これさえ読めば「おなら」のことが、ぜ—んぶわかったような気持ちになる。おならってなあに、一日にどれくらい出るのとか、くさいおならとくさくないおならがあるのはどうしてとかが、ちゃあんと分かる。
そして、身体って何とうまくできてるのかって感じ入ってしまう。科学絵本の傑作。
長新太さんの絵は、おならに色がついたら、性格の良い人のおならの色ってこんな色かなと思わせる雰囲気がある。
だから読み聞かせにも、やさしくマッチしてしまう。でもプログラムの最後に使ってね。
ページのおしまいに「さようおなら」って、ごあいさつまで書いてあるんだもん。
へんなかくれんぼ 子どもの季節とあそびのうた
2000/07/28 19:54
そうっとそうっとさがしてね、はるなつあきふゆがかくしてる詩(うた)
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岸田衿子さんが長い髪(かどうかは知らないのだが)を一振りし、長い指(かどうかは知らないのだが)で差し示し、水色の息(かどうかは知らないのだが)を吹きかけると、今まで見えていなかったものが見えてきて、今まで聞こえていなかったものが聞こえてくる。
この本の中からは、はるなつあきふゆの詩(うた)が見えてくる。聞こえてくる。
では、夏の詩から一編を。つりふねそう。
こんな ちっちゃいふね
みたことない
もっと ちっちゃいむしが
のっかって
かぜのなかを
こいでいる
おいしい詩、しんと光る詩、匂ってくる詩も載っている。、
声に出して読んでみて。
かくれているものさがしながら、ふっと出口の消えてしまった子ども時代の時間が流れていく。
(佐藤凉子/図書館の学校事務局長)
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