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吉田 望さんのレビュー一覧

投稿者:吉田 望

3 件中 1 件~ 3 件を表示

セクシープロジェクトで差をつけろ!

2000/12/26 15:27

全てのプロジェクトの成功には「セクシー」=存在感が必要で,それは個人の自立心と想像力に起因する

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 20年勤めた電通を辞め,新しい会社のコンセプトをぬけぬけと「意表を含む正解」(Surprising yet right)とつけた私にとり,この本のすべてに真実が身にしみる。引用に満ち満ちたこの本の書評は,創業の興奮冷めやらぬ私に衝撃を与えた次の条件を引用するのがふさわしい。P55-57には「中学校の歴史の教科書にでてくる人たち」の条件がでてくる。本気だった,自分にしかできないことがあると信じていた,力を一点に集中した,情熱があった,リスクを恐れなかった,頭がおかしいとみんなにいわれた,時代に先行してパラダイムを変えた,せっかちだった,独創的で変わり者だった,反逆者だった,上司の顔色などうかがわず命令系統なども無視した,不遜にして無礼だった,混乱を喜び,混乱を利用し臨機応変に動いた,許可を求めなかった,骨の髄まで正直だった,欠点があった,一芸に秀でていた。なんど読み直しても,私はこの条件にすべてあてはまるのである。もしかして20年後,自分が中学の教科書にでているのかな?と私は大いに楽しみである。
 もうひとつ自分の正当化に役立った引用がこれである。「何かが成し遂げられるときには,必ず,その使命のほかにはなにも考えられないという偏執的な人間がいるものだ」
 人は夢により駆動され感情がエネルギーとなる。イノベーションや創造は命を削る仕事であり,そもそも生命力に満ちた人でなければ難しい。一方,エジソンのようなごく少数の例外をのぞけば,その人間がプロジェクトを最後まで貫徹することは難しく,成功したビジネスは次の世代にバトンタッチされ,近代組織により運営されていくようになる。ビル・ゲイツはイノベーション能力と近代組織運営の両者の機能が一人に結実した,まれな人物といえるだろう。
 トム・ピータースは創造を成し遂げられる少数の人々について,そのプロジェクトをいかに遂行すべきかについての真実をつかんでいる。まず,上にあげたような気質をもった特殊人が中核として必要であるが,多くの場合そうした人は夢想家,発明家にとどまって,大きなプロジェクトをなしとげられない場合も多いだろう。
 ピータースは次に,個人の創造の炎が個人として消え去らず,企業のなかである程度大きくなるための具体的なテクニックについても言及しており,これは非常に勉強になる。いわくアドバイザーの重要性,共謀者の獲得,最初から売り込むこと,メタファーで魅了する,顧問で箔(はく)をつける,敵を相手にするのは時間の無駄,貧しきものの自由を知れ,スケジュールの鬼になれ,最後の2%に集中せよ。これらも今起業をおこいつつある私が,知らず知らずのうちに身に付けつつある教訓であり大いに合点がいく。
 セクシーとはつまりは存在感のことであり,新しいことにチャレンジする人間は,彼自身もそのプロジェクトも不遜な存在感でもって世に出なければ泡沫(ほうまつ)となって消え去るのみである。新しいことにチャレンジする人はぜひ,この本を枕もとにおいて欲しい。最初からまじめに全部読む必要はないと思う。寝る前に,ときおり印象に残ったフレーズのあるページを開き,その言葉が血肉化するのを感じながら安らかに熟睡する,そんな使い方がいいだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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21世紀の国力はスポーツ産業の勢いがきめる。スポーツの新しい産業的フロンティアを提案

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は,スポーツ映像資本主義の片棒を担ぐかに見られるスポーツマーケティングの近代化とスポーツの新しい産業的フロンティアの開拓をめざして書かれた。その背景に,スポーツ市場が巨額なテレビ放映権料など「利権ビジネスとしての側面を不必要に強調されるようになる」と同時に,1990年代に世界的広がりをみせた有料衛星放送がスポーツの広い普及やスポンサーメリットの面でいささかマイナスに働き始めたという事情がある。
 このスポーツマーケティングのメーンストリームの天井感を払拭する手がかりとして本書は,スポーツ周辺市場や新しい技術開発の可能性に言及する。例えば「バーチャルボード」「スポーツが提供するホスピタリティー」「ゲームのスポーツマーケティング」「スポーツ映画におけるニューテクノロジー」「アンブッシュとチャージド・マーケティング(公式スポンサー以外による挑戦的な広告手法)」などがそれ。一般読者にとっても十分に興味深い。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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誰にでも理解できて誰にでも実践できる,普通人が経営の基本を身につけるための「実践的起業参考書」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 経営者は本来,特殊技能の持ち主ではなく,普通人があるチャンスをものにして,自分を鍛えて経営者たる能力を獲得し,人格陶冶にいたるもの。本書の底流にある,このことは中小企業大学校の東京校長を務め,数多い成功,失敗の実例を目の当たりにしてきた著者の信念となったのだろう。
 冒頭の第1編「失敗しない経営者」が本書の白眉。成功する経営者,成功しない経営者についてはこんな風である。「成功する経営者になるためにはまず第一に,どんな難関でも乗り切って事業に成功してみせるという強い志である」「京セラの稲盛和夫氏は,事業成功の秘訣は,と聞かれて『失敗したままで止めないからである』と答えた・・」。吉田松蔭の塾生相手の訓話も出てくる。
 経営者が経営哲学を持つべきなのは「人間は本来迷い多き動物であり,少しでも困難な事態にぶつかるとすぐに迷い始めてなかなか実行に移せないが,人生哲学や経営哲学が確立できればそれを判断基準にして迷わず行動に移せるので,弱い人間を強くすることができる」からと指摘。失敗する経営者の条件では「自分の考えを顧客に押し付ける経営者」=こだわりが顧客のためではなく自分のためであるような経営者。「職場をきれいにしない経営者」=心に余裕がなく職場のすみずみに目が届かない経営者。「嘆く経営者」=自分が企業のシンボルであり従業員に与える影響に気がつかない経営者,というのが面白い。
 第2編「失敗しない起業」で説くのは起業の心構え。起業家が毎日確かめるべきチェックポイントは不退転の決意,他人に役立つことをしよう,自己満足しない,柔軟な発想をもて,無謀な冒険はしない,他人に責任を転嫁しない—だという。第3編「失敗しない経営戦略」では,兵法から現代の企業環境の分析まで,著者はわかりやすく網羅的に,参考になる考え方を数多く指摘。
 一部納得しがたい点はあるにせよ本書は,起業家にとって必須の参考書の1冊であると思う。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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