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松山 真之助さんのレビュー一覧

投稿者:松山 真之助

52 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本ワインコンプレックス解放宣言

2001/06/25 19:57

ワインの本なのにワインの世界からはるか彼方のいろんな世界へ雄飛させてくれる

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■ <ワン・チョット>
 「あぁ、僕は、小仲ワインに酔ってしまった…」

■ <モウ・チョット>
 ワインインスティチュート駐日代表の堀賢一氏評に「いたるところにワインへの偏愛が散りばめられた本書を読み、読者はワインを好きになると同時に、この京女に恋してしまうだろう」とある。
 僕はまさに、そのとおりになってしまった。

 ワインの本や雑誌はいろいろあるが、これほど魅力的な本は初めて。なにしろ、ワインの本なのにワインの世界からはるか彼方のいろんな世界へ雄飛させてくれるんだから、これはもう“ブラボー!”である。

 もちろんワインの基礎的な知識もメルマガのノリで教えてくれる。自称オヤジ救済委員会会長である著者のワイン講座は、ワインの種類やランク、葡萄品種などがとっても楽しく展開される。

例えばワインの飲み頃講座では
  ¥1000以下のワイン:即、飲む
  ¥5000以下のワイン:早く飲んだほうがいいけど白は2,3年
              赤は5年から20年は保存可能
  ロゼ:ガタガタ言わず、即、飲んでください。
と、まあなんと明快。

 ボルドー地方の話では、「ボルドーはジロンド県で車のナンバーは33、パリは75とかですよね(そう、フランスでは車のNoプレートは末尾2ケタに県番号がふってあるの)」なんてことまで登場する。ワインと関係ないんだけど、へぇそうなんだぁと思いながら、行ったこともないボルドーが目に見えるような気分になるから不思議。

 こんな調子で世界記各地のワイナリーへ連れていかれ、歴史のトンネルをくぐってタイムスリップさせられ、ワインと様々なジャンルの融合に酔いしれるうちに、いつのまにか小仲ワールドにはまっている自分を発見する。

 宇多田ヒカルやマドンナとワイン、文学とワイン、スターバックスとモンダビ(カリフォルニアワインの大御所)、グッチとワインなど、脳みそがクラクラしちゃう一種の「開放感」の中で、ワインって楽しいじゃん… となるのだ。

 ほろ酔い加減で読まれたい。
 

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孫子の兵法と心理学を融合した37のビジネステクニック

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■ <ワン・チョット>
 「兵法+心理学=ビジネス弱者の大逆転」

■ <モウ・チョット>
 孫子の兵法とビジネスと結びつけた本は多い。
 本書は、さらに「心理学」の要素を加味し、ビジネスシーンにおける“勝つための心理戦略”を提示する。

 本書のいいところは、孫子の兵法(13篇)からキーフレーズを抜き出し、それに心理学者としての考察を加味し、ビジネスシーンに実践的に役立つようにまとめてあるところだ。
 部下との対応、職場マネジメント、営業シーンでの交渉、相手の説得など様々なビジネス場面における心理作戦が具体的に登場する。

 孫子の兵法といっても、なかなかそれ自体を勉強する機会は少ない。孫子の兵法では、こんなことをこんなふうに言っていたのか… という発見があるのがウレシイ。

 リーダーシップを発揮したければ一番最初に発言せよ、自己紹介はできるだけ相手に近づいてやる、交渉は相手を自分の陣地に呼んで行う、とにかく売りたい商品は右側に配列せよ、など孫子の兵法と心理学を融合した37のビジネステクニックが紹介される。

 孫子の心理学を武器にしよみよう。
 

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紙の本マネー・メイカーズ 上

2001/06/25 19:33

様々な要素が織物の糸のように織り交ぜられた構成は、有無を言わせず夢中にさせる

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■ <ワン・チョット>
 「さながら4つの小説を一度に読むような、アクロバティックノベルだ。」

■ <モウ・チョット>
 久々にわくわくする小説に出会った。うーん、これは凄い。

 3兄弟の中で3年間で100万ポンド稼いだ者に全ての遺産を譲る…。前代未聞の遺言を残したのは、企業家バーナード・ブラッドリー。
 遺産をめぐる熾烈な金儲けレースを始めた3人の息子たちのビジネスストーリーは、次々と思わぬ方向へ展開し、「手に汗握る」という表現がピッタリだ。

 ビジネスストーリーあり、人生の成功物語あり、マーケティングのツボがあり親子兄弟の愛憎あり、ラブロマンスあり… 様々な要素が織物の糸のように織り交ぜられた構成は、有無を言わせず夢中にさせる。
 裏切り、エゴ、愛など人の心理のひだを写す描写もドラマチックな展開に深みを与えている。

 物語は、1959年、イギリスのヨークシャー州に生まれたバーナード・グラッドリーがリース業を起業する。やがて彼は巨万の富を産み、子供も4人もうけるが不慮の車事故で死亡する。そして残された遺言には、驚くべきことが書かれていた。父の死後3年間で百万ポンドのお金を作れば、残した財産全てをその子供にあげよう… というものだったのだ。

 そこから、本当の物語がスタートする。
 4人の子供は、放蕩生活を改め家具メーカーのオーナーとなる長男ジョージ、哲学を学んでいたが一転コーポレートファイナンシャーの道を進む次男ザック(彼は抜群の記憶力が武器だ)、投資銀行のトレーダーとなった三男マシュー(ちょっと男ぶりがいい)、末娘のジョセフィンは遺産相続権は認められないが秘書の専門学校への援助金を与えられる。

 メインストーリーは、遺産相続を狙う彼らの3年間を描きだす。
 うーっ万時窮す… といった瞬間に思いも寄らない急展開があったり、どんどん精神的に追い詰められていったかと思えば、悟りのような心の開放があったりと、心理描写の巧みさと息をもつかせない展開はお見事というしかない。

 ジェットコースターに乗っているような急展開に、目が回りそうだ。読み始める時は、まず深呼吸をしてからスタートしよう。
 

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含蓄のあるノウハウは、今後のネット検索を大いに効率的にしてくれる

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■ <ワン・チョット>
 「検索能力=労せず欲しい情報を見つける力!?。」

■ <モウ・チョット>
 職場でも、やたら検索能力のいい人がいる。会話の中でボサボサっとなにか話していると、「ここに面白いい情報がありますよ…」なんて見せに来る人だ。そういう人は、Gooだの、Yahooだの、Googleだのを駆使してたちどろこに欲しい情報を見つけてくれる。その人は、検索術に長けている人ということになる。

 本書は、そういった検索のテクニックや検索サイトの達人を目指すものかというと半分はそうであり、半分はそうでもない。(?!?)テクニックでなく、考え方、思想、発想… そういった部分にスポットを当てた本だというところが光る本だ。ふだん、よくネット検索をする人も、「ふむ、なるほどぉ」と思える「考え方のツボ」は、結構、脳みそに効く。

例えば
 ケンサクの発想?:あらかじめ分類されている「可能性」にこだわろう。
 ケンサクの発想?:なるべく「全文検索」を避けよう。
 ケンサクの発想?:得られた結果を吟味してパッケージングしておこう。

などなど、含蓄のあるノウハウは、今後のネット検索を大いに効率的にしてくれることだろう。

 最近注目のGoogleやAllAbout.co.jpなどにも触れ、検索という行為の要諦に迫る。
 ネットおたくの人も、もう一度我がネットライフを見直すつもりで読んでみては如何だろう…。
 

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首相公選制の全貌を解説するとともに、実行すべき活動のプログラムを提示

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■ <ワン・チョット>
 「小泉さんの次を選ぶときは、首相公選… かな?!」

■ <モウ・チョット>
 小泉、橋本、亀井、麻生の4氏による自民党総裁予備選挙。自民党でない人も結構注目していたのではないだろうか。各氏の政策がではない、派閥政治という従来の因習が崩れるかもしれない… という一点に視線が注がれ、国民的な盛り上がりを見せていた。

 しかし、それは自民党員でない多くの人にとっては、テレビ・ニュースという安全地帯を挟んだ「傍観」でしかない。傍観者としての「興」が少しだけ面白みを増した程度の話なのだ。
 本書は、そうこを一歩踏み出し、有権者が本当に「参加」する首相公選を目指したものだ。

 2000年11月、「総理大臣を国民の手で生み出そう」という熱い志をもって、「首相公選の会」が活動を開始した。本書は、そのコンセプトを本というメディアを通して詳しく語りかけている。
 首相公選制の全貌を解説するとともに、実行すべき活動のプログラムを提示している。

 「政治=無関心+諦め」という公式にどっぷりつかってしまった僕達にもう一度、「何かおかしいんじゃない?」を「じゃあこうしてみたら」という行動に結びつくきっかけを与えるかもしれない…。

 ここから先は読んだ人におまかせ〜。
 

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「WebMaster」ではなく「e-Bizマネージャー」の必要性とその役割の重要性を説く

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■ <ワン・チョット>
 「eビジネス −e+e=eビジネス。やはり原点が大切!」

■ <モウ・チョット>
 ネットバブルが崩壊したとき、表層に浮かれお金目当てだった人は、お決まりの落胆論を吐いて見せたが、ビジネスの本質を見据えていた人は、これで落ち着いて本来の姿に戻ると冷静に受け止めていた。「e」や「i」や「@」などを冠しただけで、なんとなくビジネスが画期的に変わるような雰囲気を作り出していたが、eビジネスの本質をたどれば、eというツールではなく人の心を相手にする商売(ビジネス)そのものなのだ。

 著者は「eビジネスからeをとればビジネス、そこからeをつけてこそeビジネス」だと、ビジネスの本質に立ち返って考えることを薦め、原点に立ち戻ったeビジネスのプロデュース論を展開する。

 自社のホームページを立ち上げているたいていの会社には「Web Master」がいる。それは案外、HTMLがわかるからだったり、若いからだったり… ビジネス戦略とはかけはなれた理由で決っていたりする。それで自社のビジネスをしようというのだから恐ろしいことでもある。

 本書は、「Web Master」ではなく「e-Biz マネージャー」の必要性とその役割の重要性を説く。求められるのはプロジェクトマネジメント力、マーケティング力、リーダーシップだ。

 単に見せるだけのWebサイト、売れないオンラインショップなどビジネスに貢献していないWebサイトを本来のビジネスの世界に取り戻すための、ウエブ・ビジネス・プロデュース論が展開される。

 最近よくあるeビジネスのノウハウ本とは一味違う奥深さがある。
 

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転ばぬ先の杖を一冊いかが

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■ <ワン・チョット>
 「転ばぬ先の… セキュリティ」

■ <モウ・チョット>
 昨日に続いて、企業のセキュリティに関する本をご紹介。セキュリティ・ポリシーを設定しようとしてる方がいるなら、これはまさにオススメの本。とっても実用的な内容があるからだ。
 僕も会社のセキュリティ・ポリシーや情報管理について制度を整備しようとしているところであり、丁度いい内容に小躍り。(えい、パクっちゃおう!)

 これまで各種情報は「不便さ」というファイヤーウォールに守られて、ほわーんとした中でなんとかセキュリティを保ってきた。ところが、ITの急激な進展で速やかな対策を迫られている… というのが現状ではないだろうか。

 本書は、こうした状況の中、セキュリティ確保のための方策を「マネジメントセキュリティ」「システム・セキュリティ」「ハード・セキュリティ」の3つの観点からまとめている。
 マネジメント・セキュリティとは、セキュリティ・ポリシーの設定、社員の教育などの制度や取組みのことだ。
システム・セキュリティは、まさに情報技術・システム関連の対策のこと。ハード・セキュリティは、人の出入り、警備防災、機密文書の保管などの対応を指す。これらの3つをバランスよく整備することが、企業のセキュリティ上大切だと説いている。

 警視庁のサイバーテロ対策状況調査報告(2001.1.26)によれば、調査企業2000社のうち9割がサーバーテロへの対応計画すら持ち合わせていないという事実があるという。まだまだ、セキュリティの分野は未成熟なのである。

 転ばぬ先の杖を一冊いかが。
 

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法的な背景やサンプルポリシーの提示があるのがうれしいところ

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■ <ワン・チョット>
 「防衛手段はたいてい事件がおきた後で導入される…。」

■ <モウ・チョット>
 インターネットの世界は、日々新しい技術やサービスが生まれているが、キラーアプリをあげろといわれれば、第一に電子メールが挙げられるだろう。重要なビジネスツールになっているだけに、企業と従業員の間で起こる訴訟のほとんどは電子メールについてのものだという。(US事情)

 インターネット時代に企業を守るとはどういうことなのか。従業員からの訴訟に対する企業防衛の話がまず最初にくるのは、米国事情らしいところだ。

 本書は、従業員からの訴訟、第三者からの訴訟、企業情報、機密情報の保護というテーマに分け、インターネットツールの中でも電子メールにフォーカスして書かれている。

 いかに企業を防衛するか… という視点から、eポリシー設定の必要性を訴えている。そもそも会社における従業員のプライバシーとはどこまで認めればいいのか、労働組合によるメールの利用はどう考えればいいのか… など具体的な場面における考え方が整理され、さらに法的な背景やサンプルポリシーの提示があるのがうれしいところ。

 米国の企業はインターネットの利用ルール「eポリシー」を導入して、訴訟からの防衛や企業秘密漏洩などに備え始めている。米国の現状と「eポリシー」の考え方がわかる。

 わが社もそろそろ、電子メールの利用方法の規定をつくらねば… という方に参考になる。
 

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どう行動することが快適な人間関係を作り出せるかを考える本

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■ <ワン・チョット>
 「自分が望むことを、他の人にもしてあげなさい。」(黄金律)

■ <モウ・チョット>
 夫婦の間でも、親子間でも、そして職場や友達との間でも… すべてに通じるゴールデンルール(黄金律)がある。それは「己の望むところを他人にもなせ」という、ミラーのような言葉。

 「まったく、あいつったら…」とか「もうこの子はいっつも」とか「なんであの上司は…」みたいな自分を中心にした言葉は、日々の生活の中でよく口にする。
 そして、冷静な第三者視点に立って考えてみると、自分自身も「あいつ」や「この子」や「あの上司」だったりするのだ。

 本書は、友達、家族、近所、学校、職場、公共の場など様々なシーンで、この黄金律を現代版ゴールデンルールに言い換えて紹介する。どう行動することが快適な人間関係を作り出せるかを考える本だ。

 例えば…
 「こんなふうに話を聴いて欲しい」→ そんなふうに聴いてあげる。
 「妻(夫)には、こんなふうに接してほしい」→ そんなふうに、自分も接してみる。
 「こんなふうに話しかけて欲しい」→ そんなふうに話しかけてみる
 「こんなふうに働いてほしい」→ そんなふうに働いてみる

などなど、みんな望む姿は、自分の姿へと反射してくるものばかり。この世は、ミラーになっている。

 自分自身と向き合う鏡がこの本の中に隠されている。おそるおそる(?) …覗いてみよう。
 

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紙の本盲導犬クイールの一生

2001/06/06 17:21

犬ではなく、人間以上の仲間として存在していた

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■ <ワン・チョット>
 「人の言葉は話さないけれど、多くの人に感動を与えてくれたクイール。」

■ <モウ・チョット>
 またまた泣ける本。僕は電車の中で溢れた涙を、花粉症を装って拭いていた。盲導犬として多くの人と生きる喜びを分かち合ったクイール。その誕生から亡くなるまでを、秋山良平の写真と石黒謙吾の文章が感動的に描写したドキュメンタリーだ。人と犬、この間をつなぐ“感動と感謝”の糸が見えるとき、読者は涙なしにこの本と対峙するとこはできない。

 「この子」という表現がたびたびでてくる。生みの親、育ての親、しつけの親を持ち、目の不自由な人を支えるミッションを果たす盲導犬。盲導犬に接する人は、まるでその犬が人の子であるかのような慈愛をもって接する。

 クイールは、15年ほど前、1997年に三重県名張市で生まれた。誕生から、パピーウォーカーと呼ばれる育ての親元での生活、訓練センターでの盲導犬訓練、そしてパートナー(使用者)との生活、デモンストレーション犬としての活躍、仁井夫妻のところでの晩年… とクイールの一生をあたたかいタッチで書かれた文章と、モノクロのやさしい写真が描き出す。
 もはや犬ではなく、人間以上の仲間として存在していた。

 正直いって、僕は盲導犬のことをあんまり知らなかった。本書で、僕は盲導犬と感動的な出会いをしたように思う。
 クイールの一生をさわやかに描き出した文章と写真には、人の心をゆさぶる何か不思議なものがある。
 

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ママが夢を描いた瞬間から、新しい世界が始まる

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■ <ワン・チョット>
 「今、子育て中のママに、将来の夢設計の提案をしたい。」

■ <モウ・チョット>
 パパは、会社の勤め人であり、子供達のお父さんであり、ママのパパでもある。本書のタイトル「パパを変える」のは、誰のためか…? それは、家事・育児に専念しているママのため。ママが夢を描いて、それを実現するためである。
 そしてそれは結局、パパや子供、家族のためでもある… という家族夢循環の環になるのだ。

 本書は、子育てや家事で頑張っているママが、さらに人生を楽しく生きるため社会との係わりをもち、自分の夢を描くための本である。そのために、変わらなければならないのがパパというわけである。お父さんの協力なしには、ママの夢は実現しないのである。

 もちろん子育ては、一大事業であり、それ自体素晴らしい「夢」でもある。家事だって立派なお仕事。それがなければパパも生きられない。
 しかし、それに加えて… と著者は、プラスαの将来設計を推奨する。

 自らも3女の子育てと家事を受け持ちながら、トランタン新聞を創刊したり、会社を始めたり、輝いている自分を創り出してきた。そんな経験と全国のママの悩みや活躍のエピソードなどを交え、面白く読める内容は、ママへ送る人生のエール。

 ママが夢を描いた瞬間から、新しい世界が始まる。パパを変える魔法=夢を描いて見ませんか?
 

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具体的な事例とともに中谷流の仕事術が披露される

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■ <ワン・チョット>
 「速くすると楽しくなる。早くしてもうれしくなる。」

■ <モウ・チョット>
 仕事はたまるものである。仕事は遅れるものである。仕事は辛いものである。仕事は… なんて思うと、入社早々嫌になっちゃうけれど、仕事は楽しんでやるもの。楽しくない仕事は、面白くしてやるもの。

 そんな気持ちで仕事に臨むとき、具体的にどうしたら「面白くやりがいの」ある仕事ができるか…。本書にそのひとつの答えというかヒントがある。

 「例えば最小単位に分ければ速くなる」では、要求された仕事ABCのうち、Aだけでもできたらすぐ報告… みたいなスタイルが、「速い」ということにつながるという。全部できてからまとめて… なんて思っていると、「遅いなぁ、あれはどうなってるんだ?」と声がかかる。その前の絶妙なタイミングにAだけでも報告すると次につながっていくのだ。

 大切なのは「報・連・相」だとよく言うが、本書ではその上を行く。「速報・速連・速相」が決めてだというのだ。ちょっとした行動に「速」をつけるだけで、ものごとがプラスに回り出すことはよくある。その内容はともか
く問題を指摘するだけでも「速い」に勝るものはないのである。

 このほか、人を紹介するならその場で30秒電話をかける、相手に時間を割いてもらっているという意識を持とう… など具体的な事例とともに中谷流の仕事術が披露される。

 僕は、本書にちょっとだけ付け加えたいことがある。「速い」行動がうまくとれないなら、まずは「早い」をやってみる。早く起きて早く会社にいくだけ。ただそれだけが、思いもよらないチャンスと時間を与えてくれる。

 速い+早い=スピード である。

 新入社員の人は、まだ新人教育とかで「だいじに」されている頃だから、もう少しして仕事の現場にでたころ、本書を読むとよい。
 

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「どのようにして自分のプライバシーを守るか」「誰を信頼すればよいのか」答えはここにある

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■ <ワン・チョット>
 「プライバシーは、以前、単純な“障害”によって守られていた。」

■ <モウ・チョット>
 プライバシーの問題は、なかなかやっかいな問題である。考え方そのものが個人的なものであり、また、ITが急速に発展した現代では、問題意識と環境の変化のギャップが大きくなってきたからだ。

 無防備… という言葉がちょうどピッタリの最近のIT環境をさまざまな事例を紹介しながらひもとき、ネット時代のプライバシーをどう考えればいいのかを考察する。また、個人はどう対処すべきかの具体策も提示している。

 本書は、インターネット時代… いやデータネット時代(という新たな表現を導入)における個人情報の保護について、様々な面から鋭い分析と洞察を試みている。そんなことまでできちゃうのか…! といった驚くべきIT進化の状況もわかる。

 個人情報のあり方を考察する社会学的な思考から、クッキーを削除する方法などといった具体的なものまで、幅広くかつ深い内容は面白く読める。

 「どのようにして自分のプライバシーを守るか」「誰を信頼すればよいのか」という二つの問いに対する答えが、本書にある。
 

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紙の本才能論

2001/06/06 13:51

コーチングの思想とも一致して心に響くものがある

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■ <ワン・チョット>
 「金太郎飴集団から桃太郎軍団へ。個の発芽が未来を創る。」

■ <モウ・チョット>
 どんな人もなにがしかの才能がある。幼い子供を持つ親は、一所懸命その子の幸せを思って様々な教育をしてあげようとする。人様と同じようなことを、できればちょっとでも人より上手にできることを目指す… といったところが世の中の趨勢。偏差値教育の弊害が云々といいながら、なかなか、個性を伸ばす環境を作り出していくということは難しいものだ。

 本書の「才能論」は、ほぼイーコール「教育論」となっている。これまでの日本の教育が「全体を一律にレベルアップ」するための政策となっていたため、それが「自分の頭で考える力」や「個人の才能を花開かせるチャンスを奪う」ことにもなっていると指摘。

 行きすぎたイーコール(結果を同等)主義と、機会を公平・公正にするというフェアを混同したことが、個性を踏みにじる悪平等主義を生んだと言う。
 著者の経験や生立ちなどを交え、分かりやすく説得力のある教育論が展開されている。

 人を育てるとは、モノを詰めこみ教えこむことではなく、個々の才能を引き出すように導くことである… とは、最近読んだコーチングの思想とも一致して心に響くものがある。

 金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔は、あるフェーズでは必要だが、人の育成は、桃太郎のお話にでてくるようにそれぞれ違った個性と得意技(イヌ、サル、キジ)を生かせる世界が必要だ。

 「親の子」であり、「社会の子」である子供達の教育をどう考えるか… 大人達に課せられた大きな課題。本書には、考えるヒントが多い。
 

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ドラッカーを身近に感じさせてくれるところが魅力

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■ <ワン・チョット>
 「 Build on your Strength! 強みの上に己を築け!」

■<モウ・チョット>
 ピーター・ドラッカーの経営の本が、最近書店で目に付く。ドラッカーは、1909年ウィーン生まれ、「現代の経営」「断絶の時代」「傍観者の時代」「見えざる革命」「ポスト資本主義社会」など多数の著作を世に出し、経営、マネジメントなどにおける「知恵の源泉」みたいな役割を担い続けている。今年(2001年)、92才になるおじいちゃんだ。

 最近は、『プロフェッショナルの条件』『チェンジリーダーの条件』『イノベーターの条件』という3部作が書店のビジネス書コーナーに鎮座している。
 実は僕もその一冊を購入して“持って”いる。(そう、まだ持っている、状態。僕も積読はあるのです…笑)ドラッカーを読み解くのは、それなりの努力が要りそうだ。
 ドラッカーの名前を知っているが、その著作や思想は(実は)知らないという方には、本書は、とてもいいガイダンスになる。

 本書の著者、小林薫は、僕なんかは「ビジネス英会話」の先生…というのが刷りこまれている。著者とドラッカーの関係は、通訳、セミナーモデレーターなどを通じ、直接的な係わりが40年以上もあるという。

 本書は、著者がドラッカーに直接聞いた、学んだ体験をベースに、ドラッカーの先見と洞察のエッセンスや、ドラッカーの人間的魅力を紹介したものだ。

 ドラッカーの数多い著作のエッセンス紹介もさることながら、ドラッカーを身近に感じさせてくれるところが、本書の魅力だ。例えば、「アナロジー(たとえ)に音楽の比喩が多いのは、彼が作曲家になりたかったからだ…」とかいう話は、他のドラッカー関連のビジネス書にはあまり出てこないであろう。そんなところにも身近さを感じさせながら、ドラッカーの思想と魅力を紹介してくれる。

 ドラッカーの名言中の名言として著者が何度も強調しているのは、「強味の上に自らを築け(Build on your own strength )」である。本書からワンセンテンスを抜き出すなら、これかもしれない。
 後半にあるキーワードと名言集から探るドラッカーの発想と思想も、著者のフィルターを通じた身近なメッセージとして紹介されている。

 「これからドラッカーを学びたい、もっと知りたい、さらに学び直したい、肉声に触れたいという方」に、丁度おすすめの本である。
 

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