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高橋 元さんのレビュー一覧

投稿者:高橋 元

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本投資信託を読む

2001/05/30 18:18

楽しく読み進むうちに,自然と投資信託についての知識が深まる,自己責任原則の時代の投信解説書

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 日本は,伝統的に家計の金融資産運用における保守性が高い。しかし,年金制度の不安定化や,いわゆる金融ビッグバンの進展に伴い個人資産運用に際しての自己責任原則の貫徹が求められる時代を迎えている。そうした中で,個人が保有資産を守り,さらに積極的に資産形成を図るためには,自ら勉強して投資知識の獲得に努めることの重要性が一段と増している。本書は,そのうち期待の大きい投資信託(特に株式投信)を学習しようとする人たちにとって格好の入門書である。
 確かに,金融資産運用面(家計)での日本の保守性は飛びぬけて高い。1998年末で個人金融資産残高に占める商品別構成比を見ると,預貯金(信託を含む)が62.9%を占める。半面,有価証券は6.6%(同時点における米国は26.3%,ドイツは22.1%),うち株式は4.5%(同じく米国は20.8%,ドイツは8.7%),投資信託は2.4%(同じく米国は10.7%,ドイツは10.0%)と低く,先進諸国の中でも特異な構成である。
 一方,確定拠出型年金制度(日本版401kプラン)の導入は,個人の金融資産構成でもグローバル・スタンダードへのシフトを促す方向にある。特に投資信託は,証券投資の経験が乏しい投資家に代わって,専門家が運用・管理する合理的な制度であるため,新たな年金制度の中核として今後は,急速に普及・浸透することが期待されているものだ。
 問題は日本の場合,これまで組織的な投資教育がなく,唐突に自己責任原則を貫徹させようとしても,結果的にリスクを家計部門に押し付けるだけでしかない。21世紀初頭の今こそ,単なるハウツー本ではない本当の意味で知恵が身につく良書が必要なのである。
 本書は,学者の良識をバックボーンに,ジャーナリスト的な視点で投資信託が活写され,通読すれば投資信託の概要が分かるように工夫されている。豊富な図表類は理解の助けになるし,各所に挿入されている脚注代わりのコラムは,本書を一層読みやすいものにしている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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客観的な投資パフォーマンス評価情報のガイドブック。社会的要請に応え,高い完成度

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 投資パフォーマンスの評価は,投資社会を構成する各主体にとって,極めて重要な情報である。ただ,その計測は単に2時点比較を行えば足りるほど容易ではない。たとえば,運用資金の増減への配慮,投資銘柄の入れ替え効果やコストの評価など,実務上困難な問題を孕んでいる。数理的なパフォーマンス評価方法は,金額加重収益率と時間加重収益率とに大別されるが,本書では時間加重収益率を中心に丁寧な解説が施されている。
 一般に,資金移動に運用者の意思が反映されない多くのケースでは,時間加重収益率の利用が望ましいとされ,その意味で本書の立場は普遍的である。わが国でも,確定拠出型年金制度の導入を控え,各金融商品の客観的なパフォーマンス評価への要請は急速に高まっており,投信評価会社も既に20社以上に達している。本書は,豊富な数値例で複雑な投資パフォーマンス評価の流れが判りやすく解説されている。時宜を得た好著と言えよう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本外資のアセットマネジメント

2001/03/29 18:16

投資業務に関連する基礎的な実務知識を,広範に解説する完成度の高い入門書

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 自由化・国際化の流れのなかで,国際金融資本市場におけるプレーヤーやその動向を把握することの重要性が高まっている。
 本書は,その名の通り,外資系運用機関における資産運用(アセットマネジメント)の現状や,その理論的な背景などについて解説を試みたものである。ただ,今日では,理論的習熟度に関する限り,外資系と国内金融機関との格差はかなり縮小していることから,本書は表題以上に,国内金融機関の資産運用に対しても,普遍性を持った存在といえよう。本書の特徴の1つとして,解説テーマに関連する英文が,随所に掲げられている点がある。この分野の原典はほとんどが英文で書かれているから,これによってテクニカルタームを確認できるし,より専門的な原書を読むための準備としても有用である。掲載英文は長いものでも20行以内だし,達意の邦訳が添えられているから,英語が不得手な人にも負担にはならない。
 一方,本書が扱っているテーマは広範かつ網羅的で,先端的な資産運用ビジネスに関する基礎的な領域を体系的に眺めることができる。表紙に英文で装飾的に記されている,「リスクとリターン」「現代ポートフォリオ理論(MPT)」「アセット・アロケーション」などは,なかでもとくに著者が論じたい重点テーマなのであろう。ただ,豊富な内容を限られた紙幅に詰め込んでいるため,各テーマの解説は充分に丁寧とはいい難い。したがって,さらに理解を深めるためには,著者もいうように,本書を総論的解説書と位置付けて概要を把握し,その上で個々のテーマに特化した専門書に挑戦する必要があろう。そのためには,テーマごとの参考文献リストをもう少し充実させて欲しいところである。
 こうしたいくつかの問題はあるものの,全体としての完成度は高く,大学における学部レベルの教科書としても使用可能な,バランスのとれた仕上がりになっている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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米国での広範な事例紹介を通じて,来るべき不動産証券化時代への扉を開くガイドブック

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 CMBS(Commercial Mortgage Backed Securities)は,通常「商業用モーゲージ証券」と訳される。米国で20年ほど前に誕生した証券化商品であるが,ここ10年の間で急速に成長し,今日では米国の金融資本市場において,主要な商品としての地位を占めるに至っている。その仕組みは,まず,アパート,ホテル,オフィスビルなど,商業用不動産が生み出す賃貸収入をもとに,それらの物件の資産価値を算出する。次に,これを担保としたモーゲージ・ローンからのキャッシュフローをさらに担保とし,証券を発行する。この証券がCMBSである。
 CMBSは,一般的な証券と同様,資金の調達・運用の双方のニーズに対して選択肢を提供することになるが,最大の意義は不動産市場の流動性向上をもたらす機能にある。流動性の向上はまた,これまで不透明感の強かった不動産取引の市場効率性を高める方向にも作用する。わが国ではバブル崩壊後,不動産が不良債権の元凶のように見られているが,CMBSのスキームは,不動産投資信託など新たな金融商品の出現を通じて,それら不動産の流動化に展望を与える。本書は,CMBSの歴史,構造,理論,制度などについて,詳細かつ網羅的に解説しており,金融・不動産実務に携わる人々には特に有用である。
 編者のうち,エール大学のファボッツィ教授は,ファイナンス分野の著名な学者で,債券やモーゲージ証券に関する著作も多い。また,共編者のジェイコブ氏は,CMBSの業務に通じたトップレベルの実務家である。各章は異なった執筆者から成るものの,CMBSに関するアカデミズムと実務界の成果が,本書に結実しているものと評価される。大著であるが,わが国におけるこの分野の研究者集団による達意の訳で,読みやすい仕上がりとなっている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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