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林 さかなさんのレビュー一覧

投稿者:林 さかな

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紙の本マンヒのいえ

2000/07/19 19:16

家のありさまに家族がみえる、生活がみえる

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マンヒは、日本のお隣、韓国の子ども。小学生くらいの男の子で、おとうさん、おかあさんと暮らしていた狭いアパートから、広い祖父母の家に引っ越した。

 部屋がたくさんある。アンバン(ざしき)、台所、納屋、チャンドクテ(カメをおく所)、マンヒやおとうさんの部屋等々。屋上には野菜畑、庭にはかまども置いてある。作者は、それらの部屋を丁寧に描き出し、韓国の生活をかいま見せてくれる。私は幸運にも宮城県美術館で催された原画展を見る機会にも恵まれ、美しく品のある絵にあらためて感動した。

 私の好きな部屋はチャンドクテ。たくさんのカメは宝物部屋のよう。入っているものは、みそやしょうゆ、コチュジャン、さかなのひもの等、どれもカメの中で静かに出番を待っている。庭のかまどもいい。みそこうじや、ほしたなっぱをゆでる時に活躍する。かまどの前でマンヒがいう。「タッタク、タッタク、ひのもえる おとって いいでしょう」「ほんとね」、と私が応える。マンヒと一緒におしゃべりしながら家の様子を案内してもらう。
 
 子ども部屋にあるおもちゃには、日本でも目にするレゴブロックや乗り物おもちゃが沢山ある。お風呂場にある水鉄砲もよく見かけるものだ。この絵本に出会って以来、石鹸泡で恐竜ごっこをする父子の真似ッコは我が家の定番となった。

 家族の住む「家」はいい。そんなあたりまえの事をうれしく思う絵本である。


 (林 さかな/やまねこ翻訳クラブ)

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