土田 武彦さんのレビュー一覧
投稿者:土田 武彦
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建築家カタログ 私がえらぶ 2001 関西101人の仕事と家づくり情報
2001/02/23 00:16
建築家選びから省エネ住宅やバリアフリー住宅まで,自宅を建てたいと思い立った時に役に立つ本
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自分や家族が住む家を建てたい,と人は一生に少なくとも一度くらいは考えるもの。住宅展示場でプレハブ住宅を見たり,近所の工務店に頼むのもいいが,本当に自分の考える家を建てたいとか,他にはないような家を建てたいと思った時には建築家に頼むという手もある。
この本では,関西で活躍する建築家101人の作品を紹介している。日本建築家協会近畿支部が編集しているだけあって,それぞれの建築家が考えていることや略歴,事務所の連絡先まで書いてある。集合住宅に取り組む建築家も紹介されているので,コーポラティブ住宅を考えている人にも参考になる。ほかには,インテリアコーディネーターや造園家,彫刻家など家を建てる時に関係してくる専門家も紹介されている。さらに住宅をデザインする時の間取りなどの考え方,省エネ住宅を建てるための設備機器の紹介から二世帯住宅やバリアフリー住宅,工法の紹介やコスト,法律に至るまで分かりやすく説明されている。これは,いわば住まいの百科事典である。
(C) ブッククレビュー社 2000
LEONARDO最後の晩餐
2001/01/07 18:16
最後の晩餐の全てが語られた1冊。誕生のきっかけから,修復の歴史まで
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‥‥夕方になると,イエスは十二人と一緒に食事の席に着かれた。「一同が食事をしているとき,イエスは言われた。「はっきり言っておくが,あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」弟子たちは非常に心を痛めて「主よ,まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。イエスはお答えになった「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者がわたしを裏切る。‥‥(新共同訳聖書マタイによる福音書26章21〜23節より)
キリストがユダに裏切られ受難に向かう前に12人の弟子たちと最後の食事をする。その時にキリストは自らの運命を弟子に告げる。裏切られ殺されると自ら語るキリストの言葉に,弟子たちは動揺する。そしてキリストは裏切り者を言い当てる。そのドラマチックなシーンはクリスチャンならずとも感動する。
サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会の周りはいつも騒がしい。この教会にレオナルド・ダ・ビンチ作の「最後の晩餐」が描かれているからだ。海外からの観光客がイタリアのミラノで必ず訪れるのが,ドゥオモと,この「最後の晩餐」だ。さらに,この名画をこのドミニコ会の修道院の食堂に描かせたのがミラノの北側にそびえるスフォルツァ城の当主であったミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロであったと聞けば,この名画だけではなく,ミラノの街全体にも興味が涌いてくるというものだ。
せっかく最後の晩餐を見るのなら,この絵画に関する知識はしっかりと学習しておいた方がよい。この名画が修復されたのが1999年,本書はこの名画の生い立ちから数回に渡る修復までの全てが記録されている。まず初めにこの絵がどのような状況で描かれたかが文献などを元にしながら書かれ,次にこの絵画の詳細な写真,そして実際にどのようにして過去の修復と原画を区別し,洗い,加筆して修復していったかが書かれている。20年もの根気強い作業を経て現代に蘇った「最後の晩餐」,この本を読めば,その魅力に取り付かられずにはいられない。
(C) ブッククレビュー社 2000
海を喰らう山を喰らう 全国「漁師・猟師」食紀行
2000/12/01 21:16
羅臼のトド,知床の鮭から大隈の猪まで。日本の自然が生み出した最高の珍味を味わう
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ここ数年,日本でブームになっているのがグルメだが,その多くはコックの腕前を競うものであるに違いない。このブームの対極にあるのが,一般人がなかなか行けないような辺境に分け入り,その土地でならではの海の幸,山の幸を味わうことだろう。とりわけ地元の猟師や漁師が取れたての獲物や魚をその場で調理する現場料理は,ほかでは味わうことのできないものだ。
本書は,グルメ雑誌の「dancyu」に1年間にわたって掲載された記事に加筆訂正して1冊の本にまとめたもの。トド肉や捕れたての甘エビなど,今でも現地に行かなくては味わえない数々の「美味いもの」が紹介されている。皮がついたままの肉を食べる猪鍋,トド肉の刺身,琵琶湖のフナ寿司など。今では結構知る人も多いこれらの料理だが,それよりも,その「美味いもの」を実際に捕る漁師や猟師に同行し,猪を捕らえる様や,滅多に人も入らない山奥に分け入り,茸の王様といわれる天然の舞茸を採る様は圧巻,写真もふんだんに載っており見るだけでも楽しい。
全部で13の地域,+αの食材と料理が紹介されているが,巻末においしい情報として各地の料理店や直売店などを紹介している。著者のように漁師に同行して荒れた海に乗り出すことはちゅうちょするが,美味しいものに目がない人には便利な本だ。
(C) ブッククレビュー社 2000
JW_CADハンディリファレンス
2000/11/08 12:15
JW_CADを使うすべてのユーザーに。基本操作から高度なチップスまで満載のハンディ・リファレンス
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世にCADの入門書は多いが,読み通すとか,すべての操作をやってみるなんてことをしていると大抵は挫折する。高い費用を払って講習会に行っても,自分が興味を持っていない話は聞き流してしまい,知りたい時には忘れてしまっている。知識をためていくのはなかなか難しいものだと思う。JW_CADはフリーウエアでありながら,その高機能に数多くの有料CADソフトの向こうを張る勢いでユーザーを確保しているCADソフト。
この本はJW_CADを利用する際にコンピューターの横に置き,分からないところは辞書のように引きながら使うリファレンス・ブックだ。マウスのダブルクリックやドラッグなど,基本中の基本からカスタマイズの方法まで,時にはMS-DOSやWindowsの操作まで図版入りでていねいに説明してある。OSの話は別の本を調べるなどといったことをしなくてもよく,初心者にはなんとも助かる。熟練ユーザーにも参考になる情報が各所に掲載されているので,ざっと目を通しておくとさらに図面作成が効率化できるだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000
新・建築プレゼンテーションテクニック コンピュータとハンドクラフト
2000/11/01 12:16
手描きから模型にCGまでプレゼンテーションのあらゆるテクニックと具体例が満載の入門書
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建築設計のプロセスの中でも,特に基本計画レベルで重視されるのがプレゼンテーションだ。設計者は建築主に何をどうデザインしたかをできるだけ分かりやすく正確に伝えることも重要な仕事であり,図面を基にしたプレゼンテーションをしなければならない。それには発想の斬新さもさることながら,自分の思うように描くためのテクニックも大切だ。
本書では設計の流れに始まり,スケッチから図面の種類,パース,模型,CAD,合成写真など建築のプレゼンテーションのテクニックが解説されている。最近はCADによる3次元図面を基にパースやCGを起こす手法が一般的になってきてはいるものの,それらの技術ももともとは手描きのさまざまな手法を駆使して描かれていたもので,コンピューターでは表現の難しい手法も多々ある。著者のいう“「何がやりたいのかがはっきりしている」作品が最も正解に近い”ことを考えながら,掲載されている多くの秀作を見ていくのもよい勉強になるだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000
劇場都市東京オペラシティ物語
2000/10/06 15:22
劇場都市・東京オペラシティの誕生から完成までと,施設のすべてを知り,歩き回るためのガイドブック
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1999年春に竣工した東京オペラシティの歴史的な経緯から関係者の話,また出来上がった施設の紹介までの全てを網羅した本。施設の見所の写真もあり,東京オペラシティというとイメージの湧かない人でも,ガレリアの写真などを見ればピンとくるだろう。ここは最近CMでよく使われている場所だ。
オペラシティが建つ初台という土地の話から,第2国立劇場が作られることになった経緯と変遷,どのようにして全体像が出来上がっていったのか,施設の随所に仕組まれたアートの解説などオペラシティを訪れる人にはとても面白い。当初はついていなかった回転扉がなぜ取り付けられたのか,ロゴのデザインは何を意味しているのか。コンサートホールの音響特性など,この1冊でこの巨大な複合施設の事情通になれる。
さらに芸術監督としてオペラシティにかかわり1996年2月に完成を見ることなく亡くなった武満徹氏の発言要旨なども収録されており,一読の価値がある。
(C) ブックレビュー社 2000
ランドスケープの新しい波 明日の空間論を拓く
2000/10/06 15:22
造園から都市景観,楽園の創造までランドスケープ論の最新を知るための本
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都市環境の必要性がクローズアップされるに従い,ランドスケープ(景観)の整備の思想が街づくりや地球環境規模で重要になってきている。この本は現代のランドスケープ論で課題になっている問題を大きく5つに分け25人の専門家がそれぞれについて論じている。
パリの緑地を見て回るフォトエッセイに始まり,景観条例などの環境行政の問題や,枯山水など日本の伝統的な庭園の成り立ち,森林の風致育成やイギリスなどの田園都市の事例紹介,GIS(地理情報システム)と樹木育成シミュレーションを用いた造園設計,環境に配慮した海外の街づくりの事例に植物を使った環境デザインの問題やリサイクルなど多岐にわたる。
日本の伝統的な藁葺き屋根の民家を放置しながら,外国風のキッチュな建物を建てるリゾートづくりについて述べた一文には共感できた。さらにいわゆる楽園というのは実現できるのかを論じた一文など,環境問題に関心のある人なら目を通しておくとよい一冊だ。
(C) ブックレビュー社 2000
『市場』をつくる
2000/10/06 15:22
斬新な発想にあふれる若手建築家の登竜門、「日本建築学会設計競技」の1998年作品集。コンペの課題は「
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1998年に実施された日本建築学会による設計コンペの優秀作品集。課題は「市場」で,全国から270作品が集まったうち支部入選となった50作品について最終選考が行われたが,この本には総評から全国審査会の記録,最優秀賞,優秀賞,佳作や全国入選作品について,それぞれ2〜4ページを割いて紹介している。
「市場」といっても架空の条件を設定しているわけではなく,それぞれの応募者が実際の街区を設定してデザインしており,商店街などの通りをイメージしたものから,街の一画を市場としてデザインしたもの,大学を知恵の市場と捉え廃校になった小学校などに大学の機能を分散させる試みや,従来物理的な空間で行われていた市場がIT技術によって移行する電脳空間をデザインしたりと、その発想は様々だ。
1つの課題に対し第一線で活躍する建築家や大学教授などの専門家から多くの学生までが自由な発想を駆使しており,それらの過程も記録されていて面白い。
(C) ブックレビュー社 2000
巨匠たちのディテール Vol.1 1879−1948
2000/10/06 15:22
19世紀半ばから20世紀にかけて近代建築を確立した欧米建築家のディテールを説きあかす
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建築家にとって過去の巨匠または名建築家と呼ばれる人々がデザインした建物を味わい,そのディテールを見ることは自らの作品のレベルを上げるための大切な作業だ。この本は2巻構成のうちの第1巻で,1879年~1925年に建てられた建築の写真やディテール図,それに詳細な解説が収められている。
第1巻にはリチャードソン,ミード,ライト,ワグナー,コルビュジエ,ミース,グロピウスなど建築を志した者なら必ず調べたことのある建築家ばかりだ。ディテールは、著者が新たに書き起こしたもので精彩で見やすく,またそれぞれの時代や場所で話題になった建物が丁寧に紹介されている。
著者は「私がこれらの建物について記した内容のほとんどは批判的なものとなっている」と書いているが,それは「彼ら自身の評価基準によって彼らの中にある建築家という存在を見い出したかった」からだという。
(C) ブックレビュー社 2000
建築キーワード
2000/10/06 15:22
建築を自分の頭で考え批判的に読んでいくための用語480語を構造的に配置。これはただの用語集ではない
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言葉は多くの場合,ほかの関連性のある言葉や対立性のある言葉と連携されたり対比されたりして使われる。本書では,『「認識」や「方法」をそなえるべき建築家が,「もの(の秩序)」を媒介として,「社会」や「幻想」に対峙している』建築シーンで必要となる言葉を「社会」「幻想」「ものの秩序」「認識」「方法」の5つの枠組みでグループ化している。それぞれの枠組みには9つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーに約10語の言葉が列挙されている。
本文ではこれら10語の言葉について解説されている。例えば「ものの秩序の枠組み」には「カオス」「環境」「空間」「建材」「ゴミ」「時間」「身体」「生命」「内部/外部」というカテゴリーがあり,「空間」には「絶対空間」「ユニバーサル・スペース」「ISO」「建築的プロムナード」「動線体」「ラウムプラン」「スペース・ブロック」「パッサージュ」「ライトスペース・モデュレーター」「日本的空間」という言葉が並んでいる。
用語集というよりは一種、現代建築論とでもいうべき解説は読みごたえがあって面白い。
(C) ブックレビュー社 2000
建設業のISOマネジメント・システム 21世紀の経営戦略
2000/10/06 15:22
国際レベルの建設業として取得すると有効なISOシステム規格の意味から取得方法までを網羅
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ここ数年,バブルが弾けて以来,建設業の業績は順風満帆とはいい難い状況が続いている。日本特有の慣行と労働集約型の現場が建設業を構造的に不況に押しやっていることもある。建設CALSなどに象徴される国際化と合理化の波を積極的に乗りこえることが,建設業の勝ち組と負け組の明暗を分けることになるだろう。
本書は、このような状況を克服するための一つの指標としてのISOの国際規格を紹介している。企業の品質保証の評価のシステム規格としてのISO9000s,環境マネジメントのための14000,プロジェクトマネジメントの品質管理の10006,安全管理のための18000,また健全経営のための国際会計基準など建設業で取得することによって他社と明確に差別化できる規格は数多い。これらの規格の認証を受けることで海外進出を可能にしたり,国内でも工事品質などの一つの基準としてこれらの規格が重要になってくる。ぜひ,本書に目を通し,攻めの企業経営を行ってはどうだろうか。
(C) ブックレビュー社 2000
戦略的建設営業の進め方と実務知識
2000/10/06 15:22
建設業で営業に従事する人の入門書だが,知識を整理したり,新しい視点を持つのにも有用
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「建設営業とは奉仕である」。建設業界で営業力は必要不可欠だが,談合など建設業特有の問題も多く,実際には多くの知識と経験が必要とされる。この本は、筆者が建設会社の営業として経験した事柄と,その後経営コンサルタントとして経営指導や研修の講師として積み重ねた経験をもとに書かれたもので,建設営業として必要な知識を網羅している。
内容は「建設業とはなにか」から「建設営業とはなにか」とか営業戦略のたて方や入札・契約制度,工事請負契約,法律知識,情報の集め方など多岐に渡る。最終章では建設営業の高度化として,ビルコンサルタント営業やテナント斡旋,都市開発や各種事業計画まで新入社員などが読むのもよいが,中堅営業社員は知識の整理や,行き詰まっている時には参考になるエピソードも紹介されている。建設営業と付き合う立場にいる人も読んでおくとよいだろう。
(C) ブックレビュー社 2000
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