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鍋島 直樹さんのレビュー一覧

投稿者:鍋島 直樹

44 件中 31 件~ 44 件を表示

Windows98(SecondEdition)を再インストールするためのマニュアル本

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 本書は,Windows 95を対象にした「だれでもカンペキWindowsの再インストール」の改訂版である。
 内容自体は,他の類書と比べてもそれほど目新しいものはなく,オーソドックスな構成になっている。レイアウトについては,操作ポイントを番号付きで図示したり,2色刷りで赤を効果的に使うなど,使い勝手は悪くない。だがその一方で,コラム・コーナーのページ中央に(本文に重なってもお構いなしに)COLUMNという文字を入れているのは少々凝りすぎだろう。
 また,Windows 2000(Professional)については,表紙などで「対応」と書かれている割には,基本的な話とインストール手順が中心になっている。パーティションやファイル・システムの話とうまくつなげている点は評価できる。ただWindows 2000に関する便利な再インストール・テクニックが特にあるわけではないので,Windows 2000について詳しく知りたければ,別の専門書を読んだ方がよいだろう。
(C) ブックレビュー社 2000

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Windows2000Professionalのインストールと,付随する関連知識をていねいに解説

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 一見すると,システムがクラッシュしたときに再インストールするためのガイドブックと思いがちだが,実はそうではない。そもそも,本書で目指す再インストールとは,Windows 95/98マシンをフォーマットしてクリーン・インストールすることを指す。そのために,通常のインストール手順やデータのバックアップ方法はもちろん,ファイル・システムからハードディスクの仕組みにまで解説が及んでいる。
 Windows 98用の類書を見ても,ここまで解説している書籍はあまりない。幅広い知識を得たい人なら,ぜひお薦めしたい解説書だ。ちなみに,ノートパソコンにインストールするテクニックについても,2章分のスペースを使ってていねいに解説している。インストール用の起動環境を作るために,DOSのシステム・ファイルの解説はもちろん,シリアル/パラレル接続の方法まで紹介してくれている。本書があれば,たいていのことには対応できるはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000

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初めて使うパソコンにWindows2000Professionalが入っている人にはお薦めの一冊

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 タイトルを見る限り,「Windows 2000Professional」の解説書と思いがちだが,実際には,Windows 2000Professional(以下Win2000Pro)がインストールされたパソコンの使い方全般についての初心者向けの解説書と考えた方がよい。タイトルが,「ウィンドウズ2000プロフェッショナル」,とカタカナ表記になっているのも,おそらくそうした初心者への配慮だろう。パソコンの基礎知識や,インターネット入門など,普通ならただの初心者向けパソコン・ガイドブックで終わるところだが,そこにWin2000Proについての情報が追加されているわけだ。
 自分からWin2000Proを買ってくる既存ユーザーには,あまり本書を読む価値はない。その代わり,大変しっかりした構成でよくまとまっているので,その名の通り初めて使う人にはよい参考書になるだろう。パソコン初心者で,Win2000Proを使わざるを得ない人には,本書はぜひお薦めしたい。きっと読んで損はしないはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000

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Windows2000およびWindowsNTに関するトラブルQ&A集。CD-ROM付き

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 トラブルシューティング集というのは,それほど珍しくないが,Q&Aとして7つのジャンルに分けて,それぞれを業界のエキスパート(本書の執筆には11人の技術者が携わっている)が解説するというスタイルは面白い。
 当然内容については,かなり詳細なレベルまで踏み込んでいるので,トラブルの解決にはもちろん,その背景にある基礎知識の習得にも役立つはずだ。本の構成も,ただ単にトラブル例が並んでいるだけでなく,一般的なWindows 2000の解説書として,最初から最後まで読み通すことができるようになっている。
 また,付録のCD-ROMも本書の特長の一つだ。本文の内容がすべて収録されているのはもちろん,それをインデックス・サービスで検索できるようになっているのだ。また,各項目が独立したHTMLファイル化されているのも使いやすい。本文巻末の索引はイマイチだが,このCD-ROMはそれを十分補って余りある価値をもっている。
(C) ブックレビュー社 2000

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短期間でWindows98SEの操作を学習するビジュアル・ガイド。これ一冊で基本はすべてマスター

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 いわゆる図版中心のビジュアル・ガイドの一つ。本書以前にWindows 98版も出しており,シリーズが改訂されて継続するということは,それなりに信頼度も高いと考えてよい。内容も,インターネット関連がカットされて基本機能に終始しており,本書を最後までちゃんと読みこなせば,基本的なことは一通りマスターできるはずだ。逆に,インターネット関連について知りたければ,本書は不向きである。
 見開き2ページを1つの画面としている点も面白い。通常は各ページごとに図版の順番が流れているのだが,本書では左ページの上から始まり,そのまま右ページの端まで来ると,今度は左ページの下に戻る。そのため,慣れるまでは若干戸惑うかもしれない。ちなみに,タイトルどおり実際に土日の2日間でマスターできるかどうかは本人次第だ。速く読んだからといって確実に身につくとは限らないので,自分のペースでじっくり読むことをお勧めする。
(C) ブックレビュー社 2000

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Access2000の中上級者向けノウハウ集。かなり高度なテクニックをステップごとにていねいに解説

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 ステップ図解シリーズは,本来,基本操作を中心に,ステップごとに図版を使って解説していく解説書だ。そこから発展して基本編や応用編,そして本書のようなウラ技編などといったバリエーションが増えてきている。当然,同じアプリケーションを扱っていても,本のバリエーションによって難易度が異なる。
 Access 2000の場合も,初心者向けの基本テクニック編と中級者向けの応用テクニック編があり,本書はどちらかといえば中級者から上級者向けになる。ちなみにAccessは,マイクロソフト製品の中でも個人向けの高機能データベース・アプリケーションとして位置付けられている。サーバー用あるいはビジネス用のSQLサーバー・シリーズや,本来表計算用だがデータベース用にも転用できるExcelの中間にあたるアプリケーションといった方が分かりやすいだろうか。少なくとも,Accessを使いこなすためには,Excelを扱う場合よりも高い能力が要求されることは間違いない。
 それを踏まえた上で本書を見てみると,難易度の高いAccessの中でも基本テクニック編や応用テクニック編では解説しきれなかった一歩進んだノウハウを集めた構成になっている。レイアウト的には,フルカラーでかつ各図版(画面キャプチャー)には,操作(クリック)ポイントに対して操作順に番号をつけてある。そのため,初心者でも指示されたステップどおりに操作できれば,同じテクニックを再現できるはずだ。だが,そのベースになる技術まで身に付けられるかどうかは読者の能力次第といえる。
 各項目ごとに設けられた「ワンポイント」コーナーや,各章末の「コラム」には,本編でフォローしきれなかった部分の解説があるので,ある程度の知識や経験を持った読者なら,これらを使って自分なりに応用することも可能だろう。だが,裏を返せば,そうしたユーザーでなければ,本書はそれほど価値のある解説書とはいえない。
 ステップ図解という名のとおり,各項目とも原則見開き2〜4ページでコンパクトにまとめているので,ともすれば説明が簡潔すぎるきらいもある。本書の内容を正確に理解できなければ,ノウハウがただ並べられているだけで,必要な機能を探し出してそれをそのまま写すくらいしか利用価値がなくなってしまうからだ。そもそも,紹介されている項目は約80項目あるのだが,ここに出てこない機能やテクニックを使いたければ,他のドキュメントを調べなければならない。つまり,読者の能力や使い方によっては,かえって使いづらい書籍になりかねない。
 もし,読者がAccess 2000ビギナーなら,まずAccess 2000の基本的な知識を正確に身に付けることだ。そして,それらでは物足らなくなったり,より実践的なノウハウが必要になったら,そのときに初めて本書を手にとる資格ができると考えてもらいたい。さもなければ,宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000

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UML開発の中心人物の手による,ソフトウエア開発のための「プロセス」についての解説書

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 UML(統一モデリング言語)とは,一言で言えば,オブジェクト指向に基づいてシステムをモデル化するための言語である。ソフトウエア開発のために,システムの流れをモデル化する際などに用いられるものだ。最近は関連する専門書籍の数も増えてきており,ユーザーの関心も高まっている。本書も,そうした流れの中で翻訳された解説書の一つだ。
 ただし本書が他の書籍と大きく異なるのは,UML開発に携わったスリーアミーゴと呼ばれる3人の技術者(ヤコブソン,ブーチ,ランボー)によって執筆されている点だ。彼らがUML開発に利用した「統一ソフトウエア開発プロセス」という概念と,その運用方法について,彼ら自身が解説している。作った当事者が自ら解説するのだから,信頼度の点からいえば,これに勝る解説書はほかにないだろう。
 本書は3部構成で成り立っている。まず第一部では,「統一ソフトウエア開発プロセス」を3つの基本プロセスに分けて整理している。そして第二部では,5つの基本ワークフローについて参考例を多く示しながら解説し,第一部と第二部を踏まえた上で,第三部の反復的でインクリメンタルな開発についての詳細へと続く。巻末にはUMLについての簡単な資料集や,一般的な用語集もついている。
 スリーアミーゴの中で本書のメインライターでもあるヤコブソンは,前書きの中で,「プロセス」とは音楽家が演奏会で使う楽譜のようなもの,としている。つまり,共通の「プロセス」を使うことで,ソフトウエア開発のコストを削減し,また開発自体を容易に進めることが可能になる。実際には,こうした「プロセス」はいくつかの方法が知られており,それらを一本化したものが「統一ソフトウエア開発プロセス」(本書では統一プロセスという表記も使われる)というわけだ。そして,そこからUMLという形に発展していくことになる。本書は,そうしたソフトウエア開発の基礎となるべき「統一プロセス」について,懇切ていねいに解説してくれている。
 本書の目次には,ある程度UMLを勉強した人なら見覚えのある単語が並んでいる。そのため,それほど目新しい内容はないと感じる人もいることだろう。だが,単語や表面的な知識だけを身につけていても,実際にそれを使いこなせるかどうかは別問題だ。UMLの表記ルールにどれだけ精通していても,基本になる「プロセス」について,正しい理解と運用ができなければ意味がないのだ。本書の目的は,まさに正しい理解と運用のための知識を身に付けることにある。自分自身の理解度を確認するためにも,UMLを使う技術者なら,一度は見ておいて損はないはずだ。また,初心者の場合なかなか読みこなすのは大変だろう。だが,ただ漫然とUMLを使う状態から,ワンランク上の技術者を目指すなら,ぜひ本書を読むことをお薦めする。
(C) ブックレビュー社 2000

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Excel2000を使いやすくする「設定」機能だけを,フルカラーの図解でコンパクトにまとめた解説書

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 ゼロから始める早わかり入門ということで,本書は,Excel 2000の設定を変えて快適な環境をつくる,というコンセプトに基づいた大変シンプルな解説書だ。Excel 2000については,ほかにグラフ作成編と基本操作編が同じシリーズから出ており,目的に応じて選択できる。
 本書のレイアウトをみると,ノーマル状態を「標準設定」,カスタマイズ後の状態を「快適設定」と呼んで両者の状態をカラー図版で対比させたり,設定変更のポイントが一目でわかるような工夫がなされており,使い勝手も悪くない。
 ある意味Tips集的な性質もあるので,必ずしもすべての項目が必要になるとは限らないのが欠点といえば欠点だ。だが,紹介されている「快適設定」は実用的なものばかりで,ここから今まで考えたこともなかった新たなExcel 2000の活用法が生まれる可能性もある。Excel 2000ビギナーから1つ上のステップを目指す人に,ぜひお薦めしたい一冊だ。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本AT互換機自作ガイド

2000/10/05 18:15

パソコン(AT互換機)を自分で組み立てるための解説書。パーツ選びからOSインストール,パワーアップまで

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 最近,パソコンを自分で組み立てる人が増えている。これに対応するかのように,自作系ユーザーのためのパーツ解説や組み立てノウハウについての雑誌や書籍をたくさん見かけるようになってきた。本書もそうした書籍の一つだ。
 パソコン自作に必要な情報が良くまとまっており,コストパフォーマンスは悪くない。今までパソコンを使ったことはあっても,ほとんどの人は本体ケースの中を見ていない。はじめて自作に挑戦する人には,本書はいいガイドブックになるだろう。
 ただし,本書に限らず自作ガイドというジャンル全体に言えることだが,組み立て用パーツの技術革新は日々進んでいる。そのため,書店に並ぶころには既にその情報が古くなっていることも少なくない。書籍の場合,執筆から校正,発行までのタイムラグを考えると,本当の意味でリアルタイムの有益な情報には結びつきにくい。「○○年上半期版」や「○○年版」といった断り書きを入れて「期間限定」をうたっている書籍もあるほどだ。本書の場合,発行日こそ2000年3月15日だが,主要マザーボードの仕様一覧が1999年11月現在の情報であったり,Windows 2000 Professionalの紹介がRC2ベース,CPUのクロック周波数が1GHzのものやDual CPUに未対応,など若干「時代遅れ」となりつつある部分もある。
 また,予算別のパーツ購入計画があるが,これもパーツ市場の価格変動の激しさを考えると,あまり実用的とはいえない。ただし,価格情報としてよりも,パーツの構成例として見る場合は有効に利用できる。自作ガイドを購入する際には,ある程度定番化した技術や組み立てに関する一般的なノウハウを入手するため,と割り切った方がよい。その意味では本書は勉強になるガイドブックではある。
 ただし,もし,最新情報を手に入れたいのなら,少しでも発行日の新しい書籍や,発行間隔の短いため,より最新情報が掲載されやすい雑誌,もしくはリアルタイムで情報が更新されるWeb上のニュース利用をお薦めする。
(C) ブックレビュー社 2000

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マイクロソフト社の資格試験の一つである,NT4.0を使ったTCP/IPに関する試験科目の参考書

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 本書は,マイクロソフト社認定技術資格(MCP)試験について,米国で1998年に出版された参考書の翻訳である。MCPにはさまざまなジャンルの試験科目があり,いくつかの科目を組み合わせて一つの資格とすることができる。本書の場合,「MCSE」あるいは「MCSE+Internet」と呼ばれる資格に必要な「試験番号70-059 Internetworking with Microsoft TCP/IP on Microsoft Windows NT4.0」という試験がターゲットになっている。
 特徴としては,完全マスターの名の通り,この試験科目についての知識を,試験範囲の内外を問わずまとめて身に付けられる。資格試験の参考書や問題集と呼ばれるものは,たいていの場合,出題範囲に絞った「合格するためだけ」の構成になりがちだ。実際,MCP関係でもそうした類の書籍は多い。それに対して本書は,資格に必要な技術全般について,幅広い知識を得られるような配慮がなされている。つまり,(本来は)試験ごとに使い捨てられる書籍ではないというわけだ。また,2色刷りとポイント図解によって,要点を分かりやすくまとめている点も評価に値する。
 だが,残念ながら本書には致命的な欠点がある。実はこの試験科目そのものが,今年いっぱいでなくなってしまうことが決定している。そのため,試験の参考書としては事実上年内いっぱいしか利用できないのだ。これは,Windows NT4.0の後継OSであるWindows 2000の発表に伴って,MCPにおけるWindows NT4.0関連の科目が,Windows 2000関連の科目に移行したことによる(この科目を合格したことによる資格の有効期限も2001年12月31日まで)。また,MCPの試験形式自体も改訂されているが,添付のCD-ROMには収録されている模擬試験は旧形式のままである。資格試験のことを気にせずに,一般的なNT4.0ネットワークの参考書としても利用可能だが,試験の参考書にするのであれば,急いで購入した方がよいことだけは間違いない。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本HTML 第3版

2000/07/22 06:17

流行のリファレンスものとは一味違う,HTML4.0という言語に正面から取り組むための解説書

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 本書はHTML4.0についての解説書だが,最近流行のお手軽ホームページ作成ガイドや,作成ツールの使いこなしなどのノウハウ本,タグのリファレンスなどとは,明らかに一線を画している。出版翻訳元はプログラミング系の解説書翻訳で有名なオライリー・ジャパン。タイトルにもあるように,本書は原著の改訂版(第3版)を翻訳(第2版以前は未訳)したものだ。3版目ということは,少なくとも海外ではそれだけ読者からの評価が高いと思われる。
 内容については,HTMLの発展史(=Internetの発展史でもある)から始まり,基本知識やHTMLドキュメントの構造,機能別の章立てへと続く。そして付録には,HTMLの基本文法,タグやカスケーディング・スタイルシート・プロパティのクイック・リファレンス,特殊文字やカラーネームの一覧などがある。カラーネームについては,サンプル表示があればなお良かったのだが,モノクロページということもあってそこまでは期待できない。
 各項目ごとにかなり丁寧に解説しており,それぞれの密度も濃い。レイアウトを見ても,必要最低限の図版だけしか使用しておらず,かなり「堅い」書籍という印象を受ける。ブラウザの表示例などを満載したビジュアル解説書を見慣れていると,かなり違和感を感じるだろう。ページ数も600ページ以上とかなりボリューム感のある書籍なので,持ち運んで出先でちょっと調べる,という使い方は難しい。そもそも,困ったときにタグを調べたい,あるいはもっと安直に簡単にホームページを作りたい,という用途には,はっきりいって向いていない。そういう用途には,ホームページ作成ツールの解説書であったり,よく使うタグ(や属性)だけに絞ったリファレンスなどで十分だろう。
 本書では,そうした使い方は基本的に考慮されていない。というよりも,HTML4.0についての正確な知識を一から学ぶための書籍なので,その必要がなかったというべきだろう。そう割り切って考えてしまえば,コストパフォーマンスも決して悪くはない(ただし,お手軽本に比べるとやや高め)。巻末の索引や付録資料もよくできているので,初心者が本書を購入しても利用価値は十分あるはずだ。
 もちろん,何も知らない初心者が本書をいきなりそこまで使いこなすのは大変だし,ビジュアル解説に慣れてしまった読者にはなかなか馴染みにくいかもしれない。かといって,本当にマニアックなHTMLに熟練したユーザーなら,この手の学術書のような書籍よりも,簡便なタグリファレンスを1冊手元に置いておく方がよほど効率がいいはずだ。あるいは,そうしたリファレンス本と本書を併用するのもいいだろう。ポイントは,まず,自分がHTML4.0をただ利用したいだけなのか,それとも言語として正確に学習したいのか,そこを見極めることにある。もし,後者のタイプなら,本書はぜひ読んでもらいたいお薦めの書籍だ。
(C) ブックレビュー社 2000

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Sambaを使ってUNIX系ネットワークとWindowsネットワークとを連携させるテクニックを解説

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 Sambaは,一言で言えば,UNIXネットワークとWindowsネットワークでファイルやプリンタを共有するためのサーバー・アプリケーションだ。本書はその解説書であり,ある程度UNIXネットワークの管理ができる読者が対象になっている。そのため,初心者にはかなり難しい部分もある。
 付録CD-ROMには,Sambaの本体と関連ツールのほか,日本語の参考資料や,日本で発行されている主要なSamba関係書籍/記事データベースなどが収録されている。ただし,本書で扱っているSambaのバージョンは最新のものではない。本文は基本的に1.9.18p10をベースに執筆されている。付録記事では2.0.2に対応しているが(付録CD-ROMにも収録),それでも既に古いバージョンだ(ちなみに本書の初版発行日は1999年3月25日)。また,付録CD-ROMのcontents.htmlからリンクしているJapanaized SAMBA Web Pages のページは,現在移転告知がされており、もし最新情報が必要なら,そのページにある日本Sambaユーザー会のリンクをたどって情報を集める必要がある。あるいは,Samba2.0をメインにした書籍が既に発売されているので,そちらを入手するのもよいだろう。
 また,本書は英語書籍の翻訳であり,原題は「SAMBA Integrating UNIX and Windows」だ。「SAMBAリファレンス」という邦題(副題は「UNIX環境とWindowsネットワークの統合」)を一見すると,Sambaに関する辞典のようなものをイメージしがちだが,リファレンスというよりも技術解説書かハンドブックに近い。もちろん索引もしっかりしているので,ある程度はリファレンスとして利用できる。特にパラメータの索引は便利だろう。だが,目次のすぐ後にパラメータの索引を配置し,それとは別に全体の索引(パラメータ含む)巻末に置くのはあまり使い勝手がよいとはいえない。また,付録のSamba2.0に関する項目は索引に含まれない。リファレンスとしてよりも,むしろ純粋に技術解説書として読んだ方がよいだろう。
(C) ブックレビュー社 2000

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IPv6の仕様についての解説書。IPv4からの移行などの事例研究もある。上級ユーザー向け

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 IPv6は,次世代プロトコルとして現在準備が進んでいるインターネット・プロトコルだ(ちなみに現在のプロトコルはIPv4と呼ぶ)。最近は日本語情報が増えてきているので,ネットワーク関連のニュースで見かけたことがある人もいるだろう。
 本書は1997年に発行された原書をベースに,翻訳時(巻末RFCリストのページに1999年5月現在とある)の最新情報を付け加えた内容になっている。情報としては既に古い部類に入るかもしれないが,現在手軽に入手できる,IPv6の仕様に関する日本語ドキュメントとしては,トップレベルの情報量を誇っている。もっとも,本書だけでIPv6のすべての情報が完全に解説されているわけではない。項目によっては概略だけで後は参考資料(RFCなど)を参照,としている個所もある。だが,巻末の関連情報サイト集(日本語関連情報を含む)や,各章ごとの参考文献一覧などが充実しているので,それらを活用すればさらに詳しい情報を入手できるだろう。
 ただし,本書の内容は全体的にかなりレベルが高いので,初心者が読みこなすのはなかなか難しいと思われる。その意味では,「IPv6入門」という邦訳タイトルから来るイメージとは多少のずれがある。もっとも,現在のシステム(IPv4)管理者が,IPv4について本書と同レベルのことを理解しているとは限らないし,その必要もない。
 価格的にも,もっと一般的な話をまとめた類書が本書の半額程度で出版されたり,Web上で公開されていることを考えると,やや割高感がある。手っ取り早く最低限の知識を得たいのなら,本書よりもそちらを読んだ方が良いだろう。だが,もしIPv6について詳しく知りたい,あるいは具体的な事例における対応を考えたい,という場合には本書はお薦めだ。本書を足がかりにIPv6に関する情報はひと通り入手できるし,ある程度の事例研究もできる。本書を手元においてじっくり研究すれば,かなりのエキスパートになれるはずだ。
(C) ブックレビュー社 2000

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iモード用のサイト構築の手順を説明したガイドブック。CHTMLの書き方から掲示板の作成まで幅広く紹介

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 初めてホームページを作るユーザーにとって,HTML(CHTML)の基本から解説している点はありがたい。iモード・サイト用の画像データの作り方(ツールの使い方)や,作成したページのアップロード方法,コンテンツ作成のノウハウなどが豊富で,コスト・パフォーマンスは決して悪くない。
 巻末にはCHTMLのリファレンスのほか,絵文字リファレンスや,着メロのサンプル集などもある。タグの基本フォーマットから解説しているので,HTMLをある程度使いこなしているユーザーは,途中から読めばよい。タグに関する索引しかないので,見出しや機能などで検索できない点は残念だ。
 なお,サンプル・ページについては,著者のサイト(http://plaza19.mbn.or.jp/~asai/i/)で公開されている。本書がモノクロで編集されているため,502i(カラーiモード)ユーザーは,実際のカラー表示がどうなっているかをそちらで確認する必要がある。
(C) ブックレビュー社 2000

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