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藤田千枝さんのレビュー一覧

投稿者:藤田千枝

26 件中 1 件~ 15 件を表示

バードウォッチングをはじめるときの図鑑

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「これこそ野鳥の図鑑だ!」と大変好評な本がありました。福音館の<日本の野鳥シリーズ>全6巻です。これが絶版になったとき、1冊にまとめられたのがこの本です。
 この本は、日本で記録された野鳥約500種のうち、ふつうにみられる235種の図鑑です。
 すんでいる環境べつに、庭や公園に来る鳥、草原の鳥、山や林の鳥、川や沼の鳥、海の鳥に分けられていますから、たいへんつかい勝手がよい図鑑です。
 見開きいっぱいに1種類の鳥が描かれており、巣とひな、鳥のいろいろな動作が描かれていたりします。まわりの草木や花、砂のようすができるだけ描かれていて、どんなところにいるかもわかるように配慮されています。
 
 各ページには、観察のポイントや、鳴き声、みられる季節や地方についてかんたんな解説がついているので、野外に持っていったときにも、大変わかりやすく、役に立ちます。

 鳥の絵は、スズメなど小さな鳥はほぼ実物大で描かれており、ほかは、スズメ、ハト、カラスを標準にして大きさを示してありますから、わかりやすいのです。
 どの鳥にも表情があり、絵を見ているだけでも楽しい。とくに、はじめてのバードウォッチングに、また大勢の観察会には遠目の聞く図鑑としても利用できる、なによりの1冊としてすすめたい本です。

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紙の本赤ちゃんの誕生

2002/06/21 14:07

いのちが生まれ、赤ちゃんがうまれるまでを写真で見る

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 どうやって自分がこの世に生まれてきたのか、それは誰でもしりたいことです。でも体の中のことだから、とても目で見ることはできません。まして写真で撮影することなどとても考えることなどできませんでした。ところが、この本は特殊撮影をつかって、卵子が精子とであって受精し、子宮の中で赤ちゃんが少しずつ大きくなり、赤ちゃんが誕生するまでを写真で見せてくれます。
 子宮の中で丸い卵子がしだいに変形し、からだのさまざまな器官ががつくられていきます。心臓ができ、手足ができ、目や耳もできてきます。はじめは奇妙な形をしていますが、やがて赤ちゃんらしい形になっていきます。そのやわらかなからだが、しだいに丈夫そうな皮膚になるころ、誕生をむかえます。
 ひとつひとつの写真が不思議で、誰が見ても興味は尽きません。
 子たちはこうして自分が生まれたのだということを感動を持って見るでしょう。それは大人も同じこと。この本は、子どもの本とは決められません。なによりも事実を伝える写真の強さをいかした印象の強い本です。

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紙の本植物記

2001/11/22 16:40

暖かい写真が詰まった植物百科

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 180ページの本にぎっしり美しい写真とさまざまな植物に関する知識が詰まっています。著者の住む国東半島や野津町をフイールドに、毎月のカレンダーでまず植物の動きを見開きで伝え、その後細かくいろいろな植物の解説が続きます。
 4月の芽生えの写真のおもしろさだけでもしばらくは自然の造形の見事さに見とれてしまいます。へちまのつるが巻きつく過程やスミレの種が飛ぶ過程などくわしくみると、おもしろいものです。
 サクラの木やアジサイの一年間の変化を追ったり、夜に咲くカラスウリやオオマツヨイグサのはなの写真がある間には、イネの苗を機械で植える現代の苗代の様子が紹介されています。夏の朝、葉先に光る水玉は朝露ではありません。葉の縁にある水孔から排出される水です。大きな水玉が並んだ様子は宝石のようで美しい眺めです。
 そっくりさんという題名でホオヅキとピーマンをくらべてみたり、恐竜が食べた草?という題名でシダ類の紹介をしたり、題名もユ−モラスでわらってしまいます。秋になり美しい色の紅葉が並ぶページをすぎると、さまざまな種の話がぎっしりつまっています。冬の防寒対策や冬芽のおもしろさの後には、美しい霜柱の写真が目を楽しませてくれます。
 
 埴さんの写真は、いつも暖かく、そのそこに論理性が貫かれていて、誰にも推薦できる写真集になっています。

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紙の本風にのれ!アホウドリ

2000/08/16 17:56

いまアホウドリが復活しる新しい物語がはじまる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 1976年、この本の著者、長谷川博さんがはじめて鳥島を訪れたとき、確認できたアホウドリの数は、わずか69羽でした。いまから100年ほど前には、島を真っ白に埋めつくすほどいたといわれるアホウドリをここまで減らしてしまったのは人間です。羽毛をとるために捕りつくされ、一時は絶滅したと考えられていたのです。1951年、測候所の職員によって再発見され、アホウドリはやっと保護されるようになりました。ところが、1965年火山の噴火の危険が迫って職員が島を去った後は、鳥島のアホウドリがどうなったか、知る人はいなくなりました。

 1973年イギリスの鳥類学者ティッケル博士が鳥島にやってきて、アホウドリの調査をしました。当時大学で鳥の生態のを研究していた長谷川さんが、アホウドリの研究を始めることになったのは、ティッケル博士との出会いがきっかけでした。

 それから、アホウドリを復活させるための長谷川さんの戦いが始まりました。。ほぼ毎年鳥島に通ってアホウドリの生態を調べ、まず裸地にハチジョウススキを植えて巣を作りやすくしました。また、大雨が降ってもコロニーに土砂が流れこまないように、砂防工事も行なわれました。その結果、アホウドリの数は順調に増えていきました。

 しかし、コロニーは急斜面にあり、巣を作るのにいい環境とはいえません。それに、数が増えるにつれて、巣作りの場所も足りなくなってきます。そこで長谷川さんは、これから繁殖する若鳥を、島の北西斜面のなだらかで巣作りに適した場所に呼びよせようと、1992年から「デコイ作戦」を開始しました。アホウドリの実物大の模型を置き、コロニーがあるかのように見せかけて若鳥を誘うのです。翌年には早くも、2羽の若鳥がデコイに誘われて新しい場所に舞い降り、求愛のダンスを見せてくれました。アホウドリの新しい物語の始まりです。


 長谷川さんがアホウドリの研究を始めて20年、保護に携わった多くの人の努力のかいあって、アホウドリは絶滅の危機を脱しつつあります。この本での長谷川さんの予想どおり、2000年のいま、その数は1000羽をこえています。しかし安心してばかりはいられません。しのびよる海野汚染がアホウドリの将来に暗い影を落としているからです。


 ゴミを捨てて海を汚すのも私たち人間です。この本に載っているアホウドリのつがいの仲むつまじい姿や、ひなののあどけない表情を見ていると、和多氏たちの生き方そのものが問われているような木がします。

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紙の本たんぽぽ

2001/06/01 19:59

たんぽぽの生きる智恵からいのちの不思議を感じる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

春の草花、それはなんといっても「たんぽぽ」。春の陽だまりに、野にも、道ばたにも咲いています。よく見ると、石垣の間にも、コンクリートのすきまにも咲いています。その秘密は?「根っこ」。たんぽぽの長い長い根っこを掘ってみことはありますか?この本には4ページ使って根っこが描かれています。
たんぽぽの花は、太陽の光とともに咲き、ひがかげるととじてしまいます。その次の日、たんぽぽはどうなるでしょうか?
一本の花は小さな花のあつまりなのです。この小さな花を数えてみたことがありますか。いったいいくつあるでしょう?多ければ150もあるそうです。子どもたちと一緒に数えてみたいですね。
実が熟すと、くきはすっくとあたまをもたげ、高く高くのびます。風に乗って少しでも遠くへ運ばれるように。そして、よく晴れた風のある日にわたげがひらきます。遠くへ飛んで、そこでまた芽をだし、やがて花を咲かせることでしょう。
この本はたんぽぽの一年を描いた美しい絵本です。。たんぽぽが四季を通じてどんなふうに暮らしているか、子孫を残すためにどんな工夫をしているかを、子どもたちといっしょに野外で観察してみたくなります。
時代が変わっても子どもたちの読書に、読みきかせに、また授業にもつかえます。

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飼育家ならではのユニークな絵と楽しさいっぱいのガイドブック

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の著者は北海道の旭川にある旭山動物園で20年以上、たくさんの動物達の世話をし、絵を書いてきた人です。今は絵本作家として活躍しています。
飼育者で文を書くひとはたくさんいますが絵を書くひとは珍しい存在です。しかもその絵はとても個性的で、しかも迫力のあるものです。 

最初のラクダは黒くて、もじゃもじゃです。次のゾウはなんだかインドの工芸品のよう。その他、それぞれタッチの違う、39の動物達が見開きページでいっぱいに描かれています。
大きな絵がドーンとあって、動物の特徴がわかる短い文とちょっとマンガ風の絵入りの説明がついています。
例えばワニのかなり不気味な絵には次のような文。ワニは大昔からうでたてふせで身体を鍛えているから、走るのが速くてこわい・・・そして、追いかけられた時の逃げ方、こわいしっぷ、ワニの子どもの説明があります。
 
それぞれの動物の説明を詳しくしているわけではありません。でもこのマンガのようなガイドを見ているうちに、本物に会いたくなってくるのです。
どんな動物も、不気味なもの、可愛いものも同じように親しんで欲しいという作者のメッセージが伝わってくる本です。

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紙の本トコトコ登山電車

2001/04/06 17:24

美しい景観のなかののんびり電車

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小田原から強羅まで、日本で唯一の登山電車が走っています。美しい箱根の自然を壊さないように配慮されて建設された箱根登山鉄道です。

この本では運転台のすぐ後ろにのった気分でこの電車の始発から終点までの旅を楽しめます。所々には5万分の一や、二万5千分の一の地形図もはさまれていて、傾斜も実感できます。日本一の急坂を登ったり、4重のブレーキで急坂を下ったりするそうです。登山電車車窓からは季節ごとにサクラやアジサイなど、季節の花が楽しめるように工夫されていますが、会社の人たちが苗を植えたり草刈りなどの手入れをしてきたからなのです。途中には半径30メートルの急カーブがあり、景観を壊さないような鉄道の工夫がみられます。この電車にはトンネルが13もあって、これも景観をたもつためのものです。

大正9年にこの電車が開通すると、大金持ちでなくても山を越えて温泉を楽しめるようになり、箱根の温泉旅館がどんどん増えました。温泉を楽しむだけでなく、この本を読んでおいて、電車の旅そのものも楽しむということもおもしろいと思います。

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人のいるところには家がある。家が風景をつくってる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

見る者を圧倒する写真集である。アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカ……この地球上でふつうに生活する人びとの 家、家、家。
たとえば、アフリカ。一口にアフリカといっても、地域によって気象条件も地形もまるでちがう。乾燥した砂漠、大河や湖のほとり、熱帯雨林。そうしたさまざまな自然と向きあいながら、人びとはその土地の材料を使い、気候・風土にあわせて、自然と一体となった家をつくりあげてきた。そこには豊かで多様な文化が息づいている。そして、そこに暮らす人びとの生き生きとした表情に心を打たれる。
実は、それは世界のどの地域にもあてはまることなのだった。その地に根づき、時を経た技術でつくられた家には、独特の美しさがある。寝食のための家のぬくもり、穀物庫の機能美、祈りをささげる場としての建物の荘厳さ。北海の孤島、アンデスの谷間と、住む人や場所によって形はちがっても、そこには何かしら共通するものがある。
ヨーロッパには、歴史と伝統の重みを感じさせる建物が多い。イギリスの木と石でできた家は400年もたっているという。オーストリアのチロル地方の350年ほどたった木造の家にも、まだちゃんと人が住んでいる。ハンガリーの農家の屋根には、毎夏コウノトリが渡ってきて巣をつくる。
世界の人口の半分以上が住むアジアはどうか。風の空調システムのあるイランの家、モンゴルの「移動する家」ゲル、メコン川に浮かぶベトナムの舟の家、骨組みも床も壁も竹でつくられたミャンマーの家など、この広大な地域には、自然を巧みに利用した家が数多く見られる。かつては日本でも、木造で障子や襖、畳を使った和風の家がふつうだった。吉田兼好の徒然草に「家の造りようは、夏をむねとすべし」とあるように、暑くて湿度の高い日本の夏にふさわしい建築様式だった。
しかし、大都市の高層ビル群は、ニューヨークも、ソウルも、東京も、区別がつかないほどよく似ている。家と自然とのかかわりはもちろん、人とのかかわりも薄れてしまったようだ。急激に人口が増加し、環境や食糧など、いろいろな問題をかかえている私たちの地球。そんななか、この本に出てくるユニークな家は、そして人びとのおおらかな笑顔は、次の世代に受け継がれていくのだろうか。

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紙の本鳥の巣の本

2000/10/27 15:57

鳥の巣から見えてきた世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 野鳥観察のタブーに繁殖中の鳥の巣には近づかないことがあげられます。そんなこともあって、卵や巣の図鑑が作られてこなかったようです。でもこの本が出版されて間もなく「巣と卵図鑑」という本が出ました。自然へのマナーが向上したからでしょうか。
 繁殖の時以外、木の葉が落ちてしまった頃注意深い人なら見つけることができます。こんな人のよく通るところに!というようなのもあります。
 
 この本の著者も自然の中で暮らしている内に、時々みつけた鳥の巣がきっかけでした。もともと、絵本作家ですから、鳥の巣の造形の面白さに興味があったようです。
 クモの糸をたくさん使ったメジロ、エナガという小さな鳥の巣はコケ、ガのマユ、たくさんの鳥の羽毛と豪華。かと思うと、とても粗末なキジバトなど。そんなコレクションを何回か展示した後、この本の出版となったわけです。
 
 メジロなど何種かは巣作りの様子もちょっとユーモラスに図解しています。鳥たちがなんだかんだと会話?しているのです。時々、ミセス・ウグイスが感想を述べたりしています。その他、巣や鳥の生態、動物の巣のこと。外国の変わった巣なども加え、中々実物を見ることのない世界のガイドブックとなっています。

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紙の本海中記

2000/08/16 16:50

まるで自分が海の中に入ってしまったかのよう。ひとり、海中の世界を楽しめます。

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 「見てると、涼しくなってくる・・・。」テーブルに置いてあったこの本のページをめくりながら、中学生が言う。「これがすげえよ」と言うのは、流氷を海中から見た写真。「クラゲが飼いてえ〜」とクラゲの写真を見ながらまたしゃべる。共は蒸し暑くて、ちょっとイライラ!の中学生の男子の気分を落ち着かせてくれる。この本のそんな効果にビックリ!

 ほんの浅い岩場でも、水中めがねで海の中をのぞいてみると、そこは別世界。岩場の岩が山に、小さな海草が森や林に思えてくる。魚が泳ぎ、海草がゆらめく。まるで小さな宇宙だ。そしてその瞬間、私は自分だけの世界に入る。この本を開くとその気持ちがよみがえる。
 
 この本は、著者が20年間、伊豆半島の海に潜り、撮影した海の中の記録。フィールドに親しみ、海に親しみ、海の生き物に親しむ。その気持ちが撮った写真に表れ、写真が何かを語りかけ、海の中の世界を存分に味あわせてくれる。
 ホタテガイがヒトデをふりはらい、水を吹きだし、遠くへ逃げていく。その連続した写真を見ると、ホタテガイが海の中でこんなにも生き生きと「生きている」のだと感じる。
 
 いつまでも見ていたい写真が1800枚。
 子どもも大人もみんな、自分の楽しみ方で楽しめる本。 

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紙の本モグラの地中

2001/11/30 16:03

森の中の落ち葉の下には、小さな動物たちがすんでいます

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 森の中の落ち葉の下には、小さな動物たちがすんでいます。森を作っている生き物のつながりがあります。
 この本は、モグラと小さな動物たちがおなじトンネルをつなげて利用していることをつきとめた研究がかかれている写真読み物です。
 
 モグラの研究をしていた作者は、モグラのトンネルには小さなトンネルがいくつも地中でつながっていることにきがつきました。そこでモグラのトンネルを利用するのはどんな動物かをみつけようとしました。トンネルにビデオをとりつけて観察すると、ヒミズや、さまざまな野ネズミなど6種類の動物の姿が写っていました。
 
 モグラよりも小さな動物たちは、それぞれ自分のトンネルをモグラのトンネルとつなげて何倍も長いトンネルネットワークを作っていました。モグラのトンネルは、ほかの小さな動物たちにとっても安全な通り道であり、嵐や雨や敵から身を守る場所であり、食事する場所となっていたのです。森の土の深いところにはモグラ、もっと浅いところにはヒミズ、そして地上と土のあなにはさまざまなネズミが棲み分けながら、トンネルを共有しながら、仲良く棲んでいることがわかったのです。
 森の中にはなぜモグラ塚が見られないのか、で、ヒミズの死体がが道ばたに落ちているのはなぜかなどに、動物たちのくらしがわかるとそれらの謎をとくことができました。地中にすむこれらの動物たちは、トンネルを掘って土をかき回し、土に空気を入れ、 森を豊かにしているのです。
  
 最後に、ガラス板をおくだけで、ヒミズを観察する簡単な方法が紹介されています。

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紙の本サメが生まれた

2001/11/30 15:51

海の底でサメがたまごから子サメが生まれるまでを写真で見る

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 深い海のそこには、どんな生き物がどのように暮らしているのか、実際に見ることはむずかしい。
 この本は、伊豆半島の海で水中カメラマンが ナヌカザメの卵をみつけ、やがて子サメがうまれるまで、1年ほど、海の底にかよって撮った写真絵本です。
 1月に見つけたのは、プラスチックでできたカプセルのようなサメの卵でした。3月にはマッチ棒ほどの大きさのサメの赤ちゃんが卵の中で動いていました。身体の外にえらをだして呼吸していました。その後、5月、7月、11月、とサメの赤ちゃんが少しずつ成長していく様子が写真で見られます。
 12月、卵にライトを当てると、子ザメが卵からでてきました。すっかり親サメと同じ姿になっていました。 こうして海の底でサメの誕生の瞬間をみることができたのです。
 私たちは、サメの卵なども、ふつうはみることができません。もちろん、サメの誕生の場面をみることはもっとむずかしいことです。
 深い海の底で、カメラマンが撮影できるのは 1度に10分間ほどだそうです。サメの誕生が見られたのはほんとうにラッキーなことだったのです。 これはめずらしい記録写真です。
 この本では、サメの誕生とともに、人間の目の届かない深い海の底でくらしている魚や海草などが美しい写真でみられます。

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ひかるものは電気を通す

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 お兄ちゃんが変なものを持っています。金属発見器だそうです。ぴかぴかひかるものにこの道具をおしつけると、ピカッとひかるというのです。豆電球と導線と電池をつないだだけの簡単なものです。
 ためしに台所のステンレスの流しにおしつけてみると、ピカりました。なんだかこの道具はうまくいきそうです。
 そこで二人はいろいろなもので試してみることにしました。お父さんの万年筆のはさむところも、はさみも、ピカりました。
 ぴかぴかのもの集まれと考えてみたら、見開きのページいっぱいにいろいろなものが集まりました。なべ、コイン、包丁、自転車のハンドル、鍵、ベルトのバックル——。アルミのホイルもピカりました。
 そこで外にでていろいろなものを試してみることにしました。公園のじゃぐちはピカりました。でもペンキが塗ってあるものはみんなだだめでした。そこで、ジュースの缶をかみヤスリでこすって、ぴかぴかのところを出してためしてみました。今度は成功です。

 このようにこの本では、簡単な道具で金属をみわけさせ、金属はひかるものであり、電気を通す性質があることを単純なやり方で、知らせています。

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紙の本ハヤブサの都市

2001/09/07 16:58

日本の都市にもハヤブサをすみつかせたい

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 ハヤブサは海沿いの切り立った崖に住むといわれます。美しい形をしていて、性質はたくましく、普段は海鳥やハトを食べ物にしています。
 ところが最近では巣立っていくひなの数が目立って少なくなっているのです。このままでは絶滅の危険があります。アメリカでもハヤブサが減った時期があって、保護する計画が立てられました。高層ビルが建ち並ぶ都会でハヤブサのすみかを作ろうというのです。絶壁が多い大都会はハヤブサのすみかに向いていますし、大好物の餌のドバトもたくさんいます。実際に、ユニオン銀行のテラスには小石や砂をしいた木の箱をおいて巣を作りやすくする努力をしています。ほかにも何組かのハヤブサがニューヨークやロスアンジエルスで巣を作っているそうです。
 アメリカのサンタクルーズにある猛禽類調査研究所では、野生のハヤブサの生態をじっくり研究しているので、その知識を応用して、都会でも生きられるように、ひなを育てます。
 日本でもいくつかの大都市でハヤブサの姿を見たという報告があります。自然界から追われたハヤブサが大都会に住みつけるようになるといいと思いますし、そのための活動が始まることを願います。

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紙の本バッタのオリンピック

2001/08/31 17:17

バッタ入門に最適

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バッタのことを知ろうと思ったらまずこの本を開いてみるといいと思います。
バッタが好きなのは草むらや裸の地面がある、河原のようなところらしいのです。
ここにはオンブバッタ、ショウリョウバッタ、イボバッタ、マダラバッタ、トノサマバッタなどいろいろなバッタが見られます。バッタを捕まえたら、その種類を調べ、どのバッタがどのくらい長く遠く飛ぶか競争してみましょう。バッタの見分け方はこの本にくわしくでています。この本の実験ではトノサマバッタが優勝しました。トノサマバッタはつり竿に糸をつけて、つることができます。糸の先に数センチの黒い棒をむすびつけてバッタのそばに放り投げると、バッタは棒にしがみついてきます。
交尾を済ませたトノサマバッタのメスは、一週間位して卵を生みます。土のなかふかくに100から50個の卵を生んだ後、土をならしてあとがわからないようにしておきます。
トノサマバッタはうまく飼うと幼虫がかえるので一生が観察できます。
最後に、作物を荒らす「とびばった」の話、ふえるバッタ、へるバッタ、きえたバッタの話がつづきます。今は都会ではなかなかバッタの姿も見られなくなりました。

のんびりバッタつりができるような環境をはやく取り戻したいとおもいます。

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