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松本庸史さんのレビュー一覧

投稿者:松本庸史

2 件中 1 件~ 2 件を表示

従来の日本企業における人事研修にeラーニング的手法を導入することにより、時代の要求する速度で人材力を

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 タイトルにあるように、本書はeラーニングを経営戦略の中にどのように位置付けるべきかを説き、現実に導入効果を上げるにはどのようにeラーニングを導入すべきかを示している。本書で取り上げている「eラーニング」はこれまでの人材教育、人事戦略とかけ離れたものではない。従来の日本企業における人事研修にeラーニング的手法を導入することにより、時代の要求する速度で人材力を強化することが可能であると説いている。これからeラーニングを導入しようとしている多くの企業にぜひ役立ててほしい本である。
 eラーニングを導入するには、まずeラーニング・システムを構築し、その中でどのようなコンテンツを使ってどのように学習者に対してラーニングを実施して行くかのデザインを描くことが必要だ。ここでは、何を何のために学習するのかという目標の明確化、学習した結果に対する評価法の確立が必要である。これまでの企業における人事研修はこうした点をおろそかにしていたきらいがある。人材力の強化を戦略的な課題に掲げる以上、目標と評価法を明確化することが重要である。それによって、現実にどれだけの研修効果が上がったのかについて、従来とは比較にならないほど厳しい目が向けられるはずである。
 こうした前提があってはじめて、どのような教材を作り、どのような手法を使って研修するのかという各論に入ることができる。eラーニングといえば、インターネットとブラウザを使い、好きな時間帯にサーバーから教育コンテンツを呼び出し学習する非同期型が思い浮かぶが、インターネットとブラウザを使いながら講師がリアルタイムでラーニングを実施する同期型のeラーニングもある。実教室での集合研修とeラーニングを組み合わせるブレンデッドという方式もあり、この方がeラーニング単独より一般的であるという。
 eラーニングはインターネットで教育コンテンツを流通させるためのメディアというだけではない。学習を管理するという重要な機能がある。企業の事業戦略に沿って教育研修プログラムを作ったり、受講者のレベルや学習の進捗度合いなどによってカリキュラムを最適化したり、さらに学習者を励まし学習を継続することを促したりする機能である。
 教育コンテンツ制作・提供のコンピュータ化に加え、学習管理のコンピュータ化がeラーニングの重要な要素であり、インターネットとブラウザを使うことによって、時間や場所の制約なしに質の高い教育研修を多数の人を対象に、きめ細かく提供することができるようになった。このことが、企業の経営戦略における教育研修の存在意義を一変させようとしている。eラーニングの登場によって人材力を強化しながら、事業を展開するという経営戦略が取りやすくなったからだ。逆にeラーニングという手法を活用できるかどうかで、変化の時代への企業の対応力という点で大きな差が出てくると考えられる。この本が教育研修、特にeラーニング的な手法を取り入れた教育研修を経営戦略的に位置付けることの重要性を繰り返し述べているのも、このためである。
 著者の香取一昭氏はNTTグループの教育事業会社であるNTTラーニングシステムズに在籍し、米国の動向などをウオッチしながら日本におけるeラーニングの導入、普及への戦略を描いてきた(5月末でNTTグループのNTTメディアスコープに異動)。本書はこうした立場から、日本の企業が人材力強化を推し進めるためにeラーニングをどのように活用すべきかを体系的にまとめたものである。

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普及見通し、導入効果などeラーニング導入に必須の情報源

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 企業におけるIT人材教育の手段としてeラーニングが注目されている。では、日本におけるeラーニングの実態はどうなっているのか——。eラーニングの普及をめざす産官学協同の団体である先進学習基盤協議会(ALIC)がまとめた「eラーニング白書」は、現在提供されているeラーニングのシステム、コンテンツ、サービスの内容、学校や企業などでの利用実態などのデータを集め、さらに独自の調査結果に基づくeラーニングの今後の普及見通し、eラーニングの導入効果についての調査結果などを載せている。eラーニングを活用しようとしている多くの企業、組織などにとって格好のeラーニング関連のデータ集であり、導入時の資料作りなどにも欠かせない情報源となりそうである。

 「eラーニング」という言葉自体が新しく使われ始めたものなので、まず言葉の定義をしておかなければならないが、本書ではインターネットとWebブラウザを使って教育コンテンツを提供する「WBT」(Web Based Training)に加えて、衛星や放送電波などを使った「その他の遠隔学習」もeラーニングに含めている。

 このうち、WBTについては利用分野を(1)初中等教育(幼児、小中学校、高校)、(2)高等教育(高専、短大、大学)、(3)専修学校・各種学校・その他の学校における教育、(4)企業内教育、(5)生涯教育・その他の教育——の5つに分け、それぞれについてALICが独自に行った調査に基づく2003年、2005年時点での市場規模を積み上げている。

 利用分野別の市場規模は以下のとおりだ。初中等教育分野のWBT市場規模は2003年度90.2億円で、2005年度には215.6億円となる。高等教育分野は同220.7億円、1024.9億円。専門学校・その他の学校は同264.1億円、690.7億円、さらに、生涯教育・その他は同11.5億円、56.7億円である。これに対して企業内教育におけるWBTの市場規模は2003年度が548.7億円、2005年度1102.3億円としている。これらを合計した日本におけるWBTの市場規模は2003年に1135.3億円、2005年には3090.2億円に達するとしている。

 WBT以外のネットワークによる遠隔教育については、携帯端末、電子ブック、テレビ会議システム、衛星通信、放送の5つのメディアを取り上げ、それぞれが学校教育を中心とする利用分野において、どのような利用状況になっているか、豊富な事例を紹介している。

 さらに、「ネットワークを利用した遠隔教育の効果」という章を設け、学習成績、学習時間、コストについて実教室での教育と比較するなど、eラーニングの効果的な活用法につながるデータや研究成果なども紹介している。

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