礒部 道生さんのレビュー一覧
投稿者:礒部 道生
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紙の本液晶産業最前線
2001/02/02 21:16
液晶産業の裾野が広がっている。同時に内外の競争が激化,このビジネスの変化に目を離せない
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ノートパソコンはもちろんのこと,デスクトップパソコンでも,ディスプレーの主流はCRT(ブラウン管)から薄型,省エネの液晶ディスプレーへと変わりつつある。シャープのように家庭用テレビの主力製品を液晶に特化するケースも出てきた。本書は,注目される液晶ディスプレー産業の現状から液晶ディスプレーの基本原理,製造プロセスまでをわかりやすく説明した好書だ。
液晶が日本メーカーだけのお家芸と思いこんでいる方々には,韓国の急速な液晶ビジネスでの追い上げ,さらには世界シェアの1位,2位を韓国メーカーが占めるようになった事実など……。本書が提示する最新の液晶産業の動向は興味深いに違いない。また,拡大する携帯電話のカラー液晶化の行方,液晶産業を支える開発型ベンチャーの紹介など,従来の液晶関連の類書にはなかった視点からの解説も多く含まれている。もの作りに関わるメーカー関係者,IT産業関連のビジネスマンをはじめ,より多くの方に読んでいただきたい1冊といえる。
(C) ブッククレビュー社 2000
紙の本ナレッジ・ワーカーの仕事術 小さな「気付き」で大きな成果を上げる100の方法
2000/12/01 21:16
知的ビジネスパーソン,「ナレッジワーカー」として自己を確立する手法を,具体例を挙げながら提示する好著
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ビジネスマン向けの「仕事術」的な類の本は少なくない。その多くは,発想法や仕事の整理術などにかなりの紙幅を割いているといっても過言ではないだろう。これらと本著は明らかに一線を画している。知的ビジネスマンたるナレッジワーカーとなるためには何をすべきか,どのような基礎的な力を付けるべきかが,明快に提示されているからである。
「ビジネスで使われる文章力を付けるためには」「会議の達人に少しでも近づくには」といった日常のビジネスシーンでのテーマに沿って,自己を磨くための具体的な手法がわかりやすく書かれている。
エレベーターでの乗り降りの気遣いに始まり,電話やメールのマナーといった新入社員にも読ませたい事例も豊富。また,初対面でも懐に入り込む営業の秘けつから部下の管理術にいたるまで,著者本人の体験談を織り交ぜながら独自の論理が展開される。特に部下にきついことと厳しく接することの違いなど,管理職クラスにとっても示唆に富む一冊だ。
(C) ブッククレビュー社 2000
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