杜若さんのレビュー一覧
投稿者:杜若
ぐりとぐらのあいうえお
2002/03/26 16:58
ぐりとぐらといっしょにたのしむ“あいうえお”の絵本。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ぐりとぐらといっしょにたのしむ“あいうえお”の絵本。
あのぐりとぐらをはじめとして、やまわきゆりこさん描くところのおなじみの動物たちが顔をのぞかせ、この絵本をたのしく彩っています。
なかがわりえこさんの選びぬかれたことばはイメージしやすく、その流れはリズミカルです。どのページも声に出してよむのが心地よく、たった5行の、しかも短いことばなのにすてきな詩になっています。
私のお気に入りはな行で、こんなかんじ。
なんとまあ/にんじん/ぬいたら/ねっこのひげが/のびほうだい
は行は浮かんだり、飛ぶものが集めてあり、なんだかふんわり、ほのぼのしています。
はなびら/ひこうき/ふうせん/ヘリコプター/ほうきぼし
幼い子が手にとりやすいちいさな本。“あいうえお”が楽しくおぼえられるかも?!
あくまくん
2001/09/18 14:53
悪いことのできない悪魔は悪魔といえるのだろうか?
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ユスティンは9歳の男の子。みんなにはないしょの友だちがいた。それは「あくまくん」。ほかの人には姿も見えなければ、声も聞こえない。でもふたりは大のなかよし。
悪いことのできないあくまくんは、地獄の主アスモディスに地獄を追い出すとおどかされる。猶予は1週間。その間に、悪事を働かなくてはいけないのだ!
あくまくんは、おばあさんがつないでおいた犬を放したり、ユスティンのおとうさんのパソコンの電源をぬいたりするのだが、どうも事件はよい方向へと動いていってしまう。あくまくんの人徳(?)のなせるわざか、はたまた悪魔としてドジなのか。アスモディスの怒りを買い、しっぽもはねも、つのもとられ…
あくまくんの悪事が成功するかどうかは神のみぞ、おっと魔王のみぞ知るってところでしょうか?
さしえが多く、読みやすい。表紙を始め、あくまくんの表情がどれもちょっととぼけていて楽しい。
できそこないの悪魔と人間の男の子の友情という発想がユニークな作品。
スティーナとあらしの日
2002/07/16 16:48
あらしのときは、ふたりででかけること!準備も大切!!
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毎年夏になると、スティーナは島のおじいちゃんの家へやってきます。スティーナははまべを歩いて、流れついたいろいろなもの—かわったビンとかきれいな棒とか—をひろい集めるのが大好き! そのずかずか歩きまわる様子をみて、おじいちゃんはあらしのようだといいます。
あさごはんがすむと、ふたりは船を出してしかけたあみを調べるのが日課です。ある夜、ラジオの天気予報であらしになりそうだといっていました。それをきいたスティーナはほんものの“あらし”を見ようと、ひとりで出かけてしまいますが…。
おじいちゃんとまごむすめの楽しそうな夏だけの“ふたりぐらし”。「おや、そうかい」が口ぐせのおじいちゃんは、うるさいことはいいません。だからスティーナの髪はぼさぼさだし、いつもはだし。“あらし”をひとりで見に行ってしまったまごむすめを、叱るどころか、家へ連れ帰り、防水ジャケットに長ぐつはいて一緒に“あらし”見物する始末。あまーいあまいおじいちゃんです。
落ち着いた色彩で夏の北欧の海の一日が描かれています。どちらかというと地味な色合いの絵本ですが、そのためにかえってスティーナとおじいちゃんの仲のよさが素直に読者の伝わってきます。
町かどのジム
2001/11/13 17:45
若い頃、船のりだったジムの話は不思議な冒険がいっぱい。
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町かどのポストのそばのミカンばこにいつもすわっているジム。若い頃、船のりだったジムの話は不思議な冒険がいっぱい。子どもたちの心をわくわくどきどきさせてくれる。
もと船のりだったジムの不思議な冒険の数々と、その話をきくのが大好きな8歳の男の子デリーとの友情の物語。
ジムの冒険の話は、どれも愉快な楽しい話です。そのなかでも私が一番好きなのは、「九ばんめの波」。ジムとタラのクロードとのやり取りがまるで落語のようです。(ちなみにこのタラは大荒れの海で酔って気分が悪くなってしまうのです、魚なのに!)
ストーリーテリングで聞いたことがありますが、とてもおもしろかったです。
アーディゾーニのさしえは、ジムがミカン箱にすわっている佇まい、お話を聞くデリーの様子、町の雰囲気など、ファージョンのお話の世界をすみずみまであますところなく伝えてくれます。
デリーがジムの80歳の誕生日に贈ったものはなんでしょう?思わず、うるうるしてしまったりして…。
心温まる結末は、どの作品にも共通するファージョンの人間に対する愛情のあらわれでしょうか。
(1965年に学習研究社から出版された作品をアーディゾーニのさしえによって復刊。)
サラシナ
2001/10/23 17:32
サキは窓辺のひょうたんを手にとり、体を宙に浮かせた。飛べる!窓から飛び出し、サキの旅が始まった…。
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サキはひょうたんを抱いて霧の中を飛んでいった。降り立ったところはどうやら、ちがう時代の多摩川らしい。あまりの水の清らかさに思わず着ていたものを脱ぎ捨て泳いでしまった。すると、若い男がやってきた。まるで羽衣伝説みたい。だが、男はさっさと着るものを返してくれた。サキは祭りの準備をしているところへ案内され、酒を振舞われる。踊りながら、からみあった目と目をそらすことができない。でも、帰る時間がきてしまった…。
サキはどうやら、恋をしてしまったらしい。夢の中で出会った男“不破麻呂”に。ふと気がつくと不破麻呂のことを考えている。
ある日、親戚へのお使いの帰りに寄った公園で、夢の中のひょうたんがまたあらわれた。「不破麻呂に会わせて!」と願うと、サキの体は空高く舞い上がった。
ふたたび時空を越え、眠りからさめると、第四王女、更級内親王としての記憶がよみがえってくるのだった。ドラマチックな事件の渦中の人としての人生の始まりだった。
奈良時代を舞台として自分の心に忠実に生きようとした女の子の物語。
「多摩川に 晒す手作り さらさらに 何ぞこの娘の ここだ愛しき」
この歌の風景とこの時代に生きた若者たちに会いたくなる作品です。
旅路の果て モンゴメリーの庭で
2001/07/26 18:57
『赤毛のアン』の作者であるモンゴメリーの晩年をある少女の目を通して描いた物語。
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『赤毛のアン』を読んで夢中になり、全集を読み通した人も多いことでしょう。多くの人に愛されるアンの魅力は、前向きなあの明るさにあるのではないでしょうか。
明るく生気にあふれたヒロインを作り上げたルーシー・モード・モンゴメリーとはいったたいどんな人だったのでしょう。
牧師夫人であり、二人の息子の母親であり、人気作家。純粋な伝記ではないので、登場人物たちから断片的に語られるだけなのですが、あまり幸せではない結婚生活や、『赤毛のアン』以上のものが生み出せないという作家としての苦悩が伝わってきます。
この本の作者コーディはモンゴメリーの伝記を書こうとして、その人生に接し、不幸な後半生を追う内にローラという少女を登場させる物語になっていったということです。「あいよぶ魂」とよべる心の友ローラによって、最晩年のモンゴメリーの心に再び春を作者は呼び戻したかったのかもしれません。
伝記は個人の歴史だから事実を正確に伝えることが大切になる。
でも、フィクションなら想像力を挿入する余地がある。そして時には事実より作者の想像力の方が遥かに真実に近いことがあるかもしれない。そんなことを感じさせる作品でした。
フレディ 世界でいちばんかしこいハムスター
2001/05/02 13:36
ペットであるハムスターにとって、しあわせな人生(?)とは何か?
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ペットショップで生まれたハムスターの中に、一匹風変わりなやつがいた。みんなは回し車を回すことに一生懸命なのに、彼は静かに考え事をするのが好きだった。
彼の夢は、自由の身になること。そのためには自分の頭で考え、行動をおこさなくては。
まず第一段階は、このペットショップのケージから出ていくことだ。自分を売り込む工夫の甲斐あって、さっそく買い手がついた!
買われた先でフレディ・アウラトス(黄金のフレディ)と名づけられる。なかなかいい名前だ、君にぴったり。そのつぎにフレディがしたのは字を覚えること。そして、字を書くことができないものかと考えた。そして、とうとうフレディはハムスターが字を書く方法を見つけ出した!
主人公の行動と一緒にお話がどんどん進んでいく。この本には、どうやってフレディが文字を書くことを獲得していくかまでが、興味深く描かれている。けれども、読み書きのできるフレディが活躍する前にお話が終わっちゃった。と思ったら、
あとがきに「フレディのお話はこれで終わりではありません。」とありました。よかった!
続編があるらしい。早く続きが読みたいと思うお話です。
おひさまのたまご
2001/04/17 14:44
妖精が森の中でおおきなだいだいいろのまあるいものを見つけました。
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森に棲むダンスの好きな妖精がいました。春になると「ようこそ おひさまのダンス」、秋には「くるくる まいおちる おちばのダンス」を踊るオレンジ色の髪の毛のとってもかわいい妖精です。
ある日、妖精はだいだいいろの大きなまあるいものを見つけました。彼女は「おひさまのたまご」と思い、友だちのコッテや、わらいがえるに知らせます。するとズアオアトリがこれはオレンジといっておひさまとなかよしの果物だと教えてくれました。
ジュースがはいっていると聞き、みんなで草の茎を差し込んで吸ってみるとそのおいしいこと、おいしいこと!!
そのとき、いやしんぼカラスが飛んできて、ひとくちで オレンジを飲み込んでしまいました…。
『ペレのあたらしいふく』『どんぐりぼうやのぼうけん』でおなじみのエルサ・ベスコフの作品。眼に見えるものにはベスコフの自然への観察眼が、見えるはずのないものにはその豊かな想像力が遺憾なく発揮され、物語の世界へ無理なく私たちを誘ってくれます。
また、6人の男の子のお母さんでもあったベスコフの子どもへのやさしさや暖かさの感じられる作品です。(1991年に福武書店から出版されていたものの再刊)
西遊記 上 悟空誕生の巻
2001/03/23 18:10
御存知“孫悟空”が猪八戒や沙悟浄とともに三蔵法師のお供をして、天竺まで経典を求めて旅をする。
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全3巻の上巻は「悟空誕生の巻」。
石から生まれた孫悟空が仙人の下で修行し、東海竜王の宝、如意棒を手に入れ、閻魔王と対決。はては天界に上って大暴れ。釈迦如来にまで戦いを挑むが敗れ、山のふもとに閉じ込められる。三蔵法師のお供をすることを条件に自由の身となり、天竺への旅が始まる。
テンポよく物語が進んでいく。さしえも力強く魅力的。その場面に登場する人物や武器の説明が絵と一緒にあり、読者に親切。
この巻は中国でもっとも愛されている「天上編」だとか。そういえば、京劇で上演される西遊記では天界での孫悟空の大暴れの部分がよく取り上げられている。閻魔王は言うに及ばず、観音菩薩や釈迦如来にまで喧嘩をふっかけるハチャメチャな孫悟空が小気味よい。
やっぱり『西遊記』はおもしろい!続巻が楽しみ。
中巻「破邪遍歴の巻」
下巻「西天取経の巻」
ケルトの白馬
2001/02/13 15:46
古代ケルト人によって描かれた巨大な地上絵「アフィントンの白馬」。力強く、躍動感あふれるこの白馬はなぜ
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族長ティガナンの末息子ルブリン・デュは双子の兄たちと肌の色が違うだけでなく、飛んでいるつばめの描く模様や竪琴の音色、麦畑を渡る風、疾駆する馬の群れを描きたい、動くものを形に留めたいという、痛いような欲求を持っていた。
五歳のときから見つづけている夢、それは、一頭の白馬が緑の丘を軽やかに駆けていく姿…。
月日は過ぎ,ルブリンの一族は征服され、囚われの身となった。砦の補修作業中、ルブリンは馬の群れが駆け抜ける音を聞き、知らず知らずのうちに濠の内側に馬の絵を描いていた。それを征服者の族長クラドックがながめていた…。
サトクリフは、教科書などのほんの一行足らずの記述に着目し、あふれる想像力と鋭い観察眼で、その時代に生きた人間に血を通わせ、実際に見えるかのように、まざまざと描き出します。
バークシャーの丘陵地帯にある「アフィントンの白馬」をこの目で見たい! そんな気持になる作品です。
校長先生のあたま
2001/01/29 18:47
校長先生ってどんなイメージ?こわいってカンジ?あたまは、やっぱり毛がない?
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校長先生ってどんなイメージ? こわいってカンジ? あたまは、やっぱり毛がない? ちょっぴりこわいナンセンステール。
校長先生のあたまは、もともと毛がなくてとがっていたんだけれど、毎日、毎日とがっていき、えんぴつみたいになってしまいました。1年生のやすこちゃんは、こう思いました。
「校長先生は、えんぴつをえんぴつけずりでなく、ナイフでけずるように命令したでしょ。
わたしたちは、いやなのに。だから、かみさまがわたしたちの味方をして、校長先生のあたまをけずっているのよ。」
コワーイ!
その話が学校中に広まってしまい、生徒全員が体育館に集められました。はたして、校長先生は本当にえんぴつになってしまうのでしょうか?
ユニークな発想と言葉、そして一度見たら忘れられない絵。ナンセンスの世界を描かせたら右に出るもののない、長新太ワールドをお楽しみください。
空へつづく神話
2000/08/04 18:45
理子(さとこ)は、神様と一緒に空を飛んだ。嵐の中を名月峠の大桜の木をもとめて。
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神様なんて全然あてにしていない理子(さとこ)が、図書室で神様に出会った。
おまけに神様は記憶喪失状態。何かに呼ばれて現れたのに自分の名前さえ分らなくなっていた。その神様を助けるため、理子は津雲市の歴史を調べる羽目にになってしまう…。
理子と神様のやり取りが楽しい。ちょっと太めの神様と理子が空を飛ぶ場面は、「となりのトトロ」彷彿とさせる。
日本人と神様の関係は、素朴な自然崇拝の中から生まれたのだなあと感じさせてくれるお話。
シャングリラをあとにして
2002/10/08 15:49
ある日、見知らぬ人がたずねてきて、「おじいちゃんだよ」っていったらどうしますか?
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セシーは11歳の女の子。ある日突然、会ったこともなかったパパのおとうさん、つまりおじいちゃんがたずねてきます。セシーはおじいちゃんが大好きになりますが、パパは幼い頃に自分捨てた父親にわだかまりをもち、おじいちゃんに対して冷たい態度を取ります。
脳梗塞でおじいちゃんは倒れて頭をうち、一部記憶を失い、おまけに、うつ病にもなってしまいます。一緒に暮らしてゆくのが困難になり、施設にあずけられてしまいます。
おじいちゃんの記憶がもどったとき、セシーは驚くような物語を聞かされます。そして、おじいちゃんとセシーはあることの確認のために、船出するのでした。
おじいちゃんの話を聞き、一緒におじいちゃんの過去をたどることによって、セシーとおじいちゃんの絆の深まっていく様子が伝わってきます。
「放蕩おやじ」が家族の中にもどっていく話だろうなとはじめのところで予測はつくのですが、ストーリーテラーの著者の語り口にぐいぐい引き込まれ一気に読んでしまいました。
大人であるにもかかわらず、幼い頃心にうけた傷のため、父親のこととなると気持が子どもにもどってしまうパパの気持がよくわかる。
わかっていても、最後は泣けます。
★★★★
マイ・ベスト・フレンド
2002/08/20 15:54
一人っ子で過保護な両親に育てられてる女の子マンディーとオレンジ色のつんつんヘアのターニャのおはなし
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一人っ子で過保護な両親に育てられてる10歳の女の子マンディーとオレンジ色のつんつんヘアのカッコイイターニャのおはなし。
マンディーは10歳の女の子。年老いた両親に過保護に育てられています。身体も小さくてメガネをかけてるし年よりちょっと幼く見えるかな。なにしろ、うさぎちゃんのついた白いパンツはいてるし、お部屋もピンク色でいっぱい。学校では、いじめられてるの。おかあさんの太ってることや、年をとってることもいじめのひとつの材料になります。
そんなとき、おとなりにやってきたターニャと親友になりました。ちょっと年上のターニャは、オレンジ色の短い髪をつったたせ、へそのみえるタンクトップ、ショートパンツにハイヒール、とってもかっこいいんです。マンディーのおかあさんに何をいわれても平気だし、クラスのいじめっ子の3人の女の子たちにもバッシといってくれました。でも、困るのは万引きすること…。
両親の愛情を充分に感じながらも、若い両親にあこがれ夢見るマンディー。ターニャと親友になり、クラスメートのアーサーとの友情にも恵まれ、マンディーは夏休みに大きく成長します。
暗くなりがちなテーマをあつかいながら、ウィルソンとシャラットのコンビの物語は重—くしずむ感じにはなりません。かるーいタッチの絵のせいでしょうか。
ちょっと内気なマンディーの気持に日本の子どもたちもきっと共感することでしょう。
★★★
もう一羽のがちょう
2002/06/11 14:40
ピカピカひかる車のとびらにいるがちょうはいつか出てきてくれるのでしょうか?
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カテリーナのすむ池に、がちょうはたった一羽しかいませんでした。町の人たちはみんな親切で、カテリーナは人気ものでしたが、なかまがいないのでさびしい思いをしていました。
ある日、もう一羽のがちょうを見つけました。そのがちょうはピカピカひかる車のとびらにいたのです。カテリーナはいつかきっと出てきてくれると信じていました。
クリスマスイブのこと、カテリーナがピカピカの車を見にいくと、車は雪をかぶってピカピカじゃなくなっているし、あのがちょうもいません。カテリーナはとうとうがちょうが出てきてくれたと思ってあたりをさがしまわりました。
すると、がちょうがはいるくらいの大きなふくろを持った男に出会いました。なかまがとじこめられていると思ったカテリーナは男にとびかかりました!なんと勇敢なカテリーナ!ふくろの中はお金。男はどろぼうだったのです。
どろぼうをつかまえたカテリーナのもらったごほうびはいったいなんでしょう?!
淡い色彩で、全体がほわほわっとした感じの絵ですが、カテリーナの悲しげな表情、驚きや喜びの表情がよく出ています。また、のんびりとひょこひょこ歩くカテリーナ、どろぼうを追いかけるときのすばやさなど動きを感じさせる絵でもあります。
定石通りの終わり方に、満足できる一冊です。
