ドードーさんのレビュー一覧
投稿者:ドードー
合衆国憲法のできるまで
2002/06/18 12:46
しー!お静かに。合衆国憲法がいまできるところですよ。
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アメリカ合衆国の民主主義を支えている憲法。その憲法の最初の草案はこのようにして生まれたのですね。これまでに二十数回改正されて時代の変化にあうものに変わってきているということです。
最初の憲法の草案ができる様子を、会議の出席者の人柄も生々しく描いているのが面白いところです。これを演劇にして見せてくれたらもっとわかりやすいのではないかしら。会議の様子や集まった人達の雰囲気はわかるのだけれど、憲法草案自体の内容の論点についてはもう少し書いてあってもいいかなと物足りなく感じてしまいました。この本で興味をもって、さらに詳しく知りたい場合は資料的なものを探してほしいですね。巻末に参考文献など挙げてくださるとよかったですね。
こういうタイプの本で読み物形式というのも、面白いと思います。読む側の興味のありかで、発展して読んでいく方向が違ってきます。読書に広がりが生まれるような気がします。
すみれとあり
2002/04/23 14:39
すみれとあり、共通点はな〜んだ?
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春です。春の花といえば桜ですが、足もとのあちこちに咲いている花というとたんぽぽそして、すみれです。すみれは、派手ではないけれどきれいな花です。そのすみれと、ありの不思議な関係を描いているのがこの本です。
絵は写実的でくっきりと描かれていて、それでいてとてもきれいです。自然ってきれいだなあと思わせてくれます。文も短くてわかりやすいのですが、絵がとてもすっきりしていてよけいなものが描きこまれていないということに気がつきます。よく、絵本は文に書かれていること以上に絵からも読み取る楽しみがあるといいますが、この本の場合はページを追って、謎が解き明かされていく構成なので、この絵の的を絞った描き方がよくあっています。ページをめくるごとに引きこまれていくかんじがします。
正確にいえば、すみれのたねとありの関係なのですが、自然はイロイロな仕組みを作るものだと感心してしまいます。この本を読んでふーんなるほどと思ったものの、ところでこのしろいかたまりってなーに?と気になってしまいました。
この本は、かがくのとも傑作集なので、以前ペーパーバックで出た時に「折リ込みふろく」として作者や監修者の文章が載っていたはずで、そこにはこのしろいかたまりについて書いてあっただろうと思います。問い合わせたところそのとおりでした。福音館書店のホームページには新刊書籍を案内している欄があって、この『すみれとあり』の「編集者からのメッセージ」のところには、しろいかたまりについての解説もでています。でも、それを見られるのもこの二ヶ月くらいの間だとすると、やはりこの本の裏表紙あたりにでも、ちょっと説明をいれておいていただけたらよかったのになと思いました。
すみれのたねが実からはじけて飛ぶのも不思議ですが、「あり散布」という方法もとっても不思議です。この本で見たことを実際に見てみたいですね。そんな好奇心をかりたててくれる本です。
まつぼっくりノート ひろってふしぎつくってたのしい
2001/12/27 16:51
まつぼっくりってほんとにかわいいよね。
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まつぼっくりってほんとにかわいいよね。それによく見ると不思議な形。思わず拾ってしまう。そんなまつぼっくりを解説した、ありそうでなかった絵本。
まつぼっくりといっても、こんなに種類があるなんて知らなかったな。ヨーロッパやアメリカにいくとものすごく大きなまつぼっくりが落ちていて驚くことがあるけれどサトウマツやダイオウショウやイタリアカサマツなどだったんですね。
この本には、まつぼっくりを使ってリースを作ったり額縁を作ったりする、作って遊ぼうのページもあってそれも楽しいのです。そんなにページ数があるわけではないけれど、目次か索引があったらよかったのにと思いました。参考資料もあげてあるし、秋から冬にかけて散歩しながらまつぼっくりを実際に見て楽しむ時にも役に立ちそうな絵本だと思います。全体に楽しげな雰囲気にまとめてあるのもいいですね。
砂鉄とじしゃくのなぞ
2001/01/29 18:28
砂鉄とじしゃくに関する疑問をていねいに説き明かしていく。これこそ、科学的ものの見方考え方です。
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砂鉄集めの遊びをしたことがあるでしょう?この、砂鉄って何なんでしょう?それが、前半に説き明かされるテーマです。答えを聞いてしまえば、「コロンブスの卵」で、「なあんだ」ということになるのですが、この本では自分の中に湧き起こった「何?」「なぜ?」を大切に考えていくのです。
「石は磁石にすいつくか」の項では、好奇心をもって、それまでの考えにとらわれずに<とにかくためしてみよう>とした名倉氏・梶田氏・柳田氏のことも驚きをもって書かれています。科学する心とはこういうものということのようです。
1979年版のあとがきに、「科学の教育では、みなさんが自分ひとりで、考える習慣を育てることが大切です。そうしないと、独創的な考え方が育たないからです。ところが少し大きくなると、多くの人びとは自分ひとりで考えるのをおそれるようになります。まちがえてみんなから笑われるのが心配になるからです。ですから、独創的な考え方を大切にするためにはまちがいをおそれないことが大切です。」とあるのですが、昨年のノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏も同じ様なことを言っていました。
今の科学教育はどうでしょう。
実験教室や科学あそびははやっていますが、内なる疑問を大切にし自分で考えてみる過程がなおざりにされているのではないでしょうか。板倉氏が大切に思ってきたことを、今もう一度、よく考えてみたいものです。
この本は、1979年4月に福音館書店から出版されましたが絶版となり、1991年に少し改訂されて国土社から出版され、再び入手困難な状況となりました。今回、それを残念に思った仮説社によって、「オリジナル入門シリーズ2」として出版されました。三たび登場!というわけです。
きょうりゅう
2002/11/19 19:24
仕掛け科学絵本キッズたんていシリーズ4冊、同時発売!フランスの本ですよ。
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仕掛けのある科学絵本です。あっちをひっぱったり、こっちをめくったりしながら楽しみながら、そのテーマについて知ることができます。今回は4冊同時発売ですが、他にもあるのでしょうか。テーマは、どのように選んだのでしょうか。この4つは子供が興味を持ちそうなテーマではありますが…。
科学的な本はともすると説明的でじっくり読まなくてはわからないものが多いのですがこういう形だと、とてもとっつきやすくていいと思います。その分情報量は少なくなっているものもありますが…。でも、興味を持たせるというのにはとてもいいのではないかと思います。興味を持つと知りたいという気持ちがグーンとでてきますからね。
キッズたんていシリーズというけれど、え? 探検じゃないの? と見直したらやっぱり探偵でした。あっちこっち動かしたり開けてみたりして読んで行くというのはやっぱり探偵っぽいかな?
ともかくも、これまでにない感じの仕掛け科学絵本で、面白いですね。
★★★
ひるとよる
2002/11/19 19:20
仕掛け科学絵本キッズたんていシリーズ4冊、同時発売!フランスの本ですよ。
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仕掛けのある科学絵本です。あっちをひっぱったり、こっちをめくったりしながら楽しみながら、そのテーマについて知ることができます。今回は4冊同時発売ですが、他にもあるのでしょうか。テーマは、どのように選んだのでしょうか。この4つは子供が興味を持ちそうなテーマではありますが…。
科学的な本はともすると説明的でじっくり読まなくてはわからないものが多いのですがこういう形だと、とてもとっつきやすくていいと思います。その分情報量は少なくなっているものもありますが…。でも、興味を持たせるというのにはとてもいいのではないかと思います。興味を持つと知りたいという気持ちがグーンとでてきますからね。
キッズたんていシリーズというけれど、え? 探検じゃないの? と見直したらやっぱり探偵でした。あっちこっち動かしたり開けてみたりして読んで行くというのはやっぱり探偵っぽいかな?
ともかくも、これまでにない感じの仕掛け科学絵本で、面白いですね。
★★★
かいぞく
2002/11/19 19:17
仕掛け科学絵本キッズたんていシリーズ4冊、同時発売!フランスの本ですよ。
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仕掛けのある科学絵本です。あっちをひっぱったり、こっちをめくったりしながら楽しみながら、そのテーマについて知ることができます。今回は4冊同時発売ですが、他にもあるのでしょうか。テーマは、どのように選んだのでしょうか。この4つは子供が興味を持ちそうなテーマではありますが…。
科学的な本はともすると説明的でじっくり読まなくてはわからないものが多いのですがこういう形だと、とてもとっつきやすくていいと思います。その分情報量は少なくなっているものもありますが…。でも、興味を持たせるというのにはとてもいいのではないかと思います。興味を持つと知りたいという気持ちがグーンとでてきますからね。
キッズたんていシリーズというけれど、え? 探検じゃないの? と見直したらやっぱり探偵でした。あっちこっち動かしたり開けてみたりして読んで行くというのはやっぱり探偵っぽいかな?
ともかくも、これまでにない感じの仕掛け科学絵本で、面白いですね。
★★★★
ごかん
2002/11/19 19:13
仕掛け科学絵本キッズたんていシリーズ4冊、同時発売!フランスの本ですよ。
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仕掛けのある科学絵本です。あっちをひっぱったり、こっちをめくったりしながら楽しみながら、そのテーマについて知ることができます。今回は4冊同時発売ですが、他にもあるのでしょうか。テーマは、どのように選んだのでしょうか。この4つは子供が興味を持ちそうなテーマではありますが…。
科学的な本はともすると説明的でじっくり読まなくてはわからないものが多いのですがこういう形だと、とてもとっつきやすくていいと思います。その分情報量は少なくなっているものもありますが…。でも、興味を持たせるというのにはとてもいいのではないかと思います。興味を持つと知りたいという気持ちがグーンとでてきますからね。
キッズたんていシリーズというけれど、え? 探検じゃないの? と見直したらやっぱり探偵でした。あっちこっち動かしたり開けてみたりして読んで行くというのはやっぱり探偵っぽいかな?
ともかくも、これまでにない感じの仕掛け科学絵本で、面白いですね。
★★★★
おちばひらひら
2002/10/15 16:40
秋って、何色?さわがにの「ちょきたん」は、秋をさがしに行きます。
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写真絵本シリーズの12番目。虫や植物や動物を主人公にして自然をテーマにしたおはなしを写真で構成した観察写真絵本。今回は、さわがにの子「ちょきたん」を主人公にして夏から秋そして冬のおとづれという季節の移り変わりを、谷川の秋の落ち葉を中心に見せてくれる。透き通った小さなさわがにの子が可愛らしく、写真の構成がおはなしとよくあっていて、落ち葉や枯葉やどんぐりがこんなにも秋を感じさせてくれるものだったかとあらためて思った。さわがには、冬の間岩の間で眠っているのだということもこれを読んで知った。
無理にストーリーにあてはめて写真を構成したり、科学的な知識を教えこもうという意図があからさまだったり、逆に科学的に多少おかしくてもストーリーを面白くしようとしたりすると、その本はいろあせたものになってしまうけれど、今回のこれは、とても気持ちよくまとまっていると思う。もんきちょうが出てくる写真は、谷川でとった写真ではないようだとは思うけれど、不自然ではないし。
写真の中では、落ち葉のきれいな色とさわがにの子の小さくて透き通った姿が印象に残った。
子どもたちに読み聞かせしてもいいし、是非見せたい本だと思う。
★★★★
子どもに教えたいお金の話
2002/09/24 13:12
子どもにお金の教育を!と最近よく言われるようになった。そんな時には、この本をドーゾ。
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お金の話といってもそんなにギラギラしたものではありません。一昔前と違って一獲千金なんてことじゃなくて、ごくごく常識的な話なのです。お金の事を知るというのは、社会の仕組みを知ることでもあります。
今、日本の社会はお金の問題で大変。社会全体が揺れ動いているといってもいいくらいです。この段になって、この本の内容のような基本的なことをいっているのはとも思いますが、なににつけても基礎は大事。今の日本では、銀行に預けても利息がほとんどないしリスクが少ないという投資信託も元本割れがでたしとなかなか大変そうですが。こういう内容の本はこれまで子ども向けにはでていなかったのですから。起業する子どもも歓迎という世の中ですから、これからこの手の本は次々と出てくるのでしょう。
もう少し具体的に、ユーモアをもって、さらに発展的な例も示してくれたら、もっと面白いでしょうね。今は、この分野の子ども向けの本がほとんどないということで一票!
★★★
ハンナのかばん アウシュビッツからのメッセージ
2002/08/27 15:28
ホロコーストを知っていますか?
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ホロコーストを知っていますか?名前の書いてある1つの旅行かばんから、1人の少女の生きていた日々がよみがえってきました。
読んで、著者は、石岡史子さんかと思いました。そのくらい自然に書かれています。ホロコーストに関しての本は沢山出ています。そのどれもが重く、忘れられない想いや悲しみを心に残していきます。
この本も名前の書いてある1つの旅行かばんの持ち主のことを調べてたどっていくことから、その持ち主であった少女の生きていた日々のことや苦しみの日々のことを知ることとなった過程をまとめてあって、1人の13歳までしか生きられなかった少女が現実感をもってよみがえってくるのがわかります。
資料や写真集を集めてホロコーストを知るのも一つのやり方ですが、一人の名前とかばんという物からそのことを知ったほうが、より本当に生きていた人なんだということを強く感じるだろうと思います。そして、自分のことだったらという想像力もより強く働くと思います。石岡さんの行動の目的もそこにあったわけですが、その通りだったわけです。今も消息がわかっていない人たちも沢山いるのでしょうね。
多くの人にこの本を読んでもらいホロコースト教育資料センターに足を運んでもらえたらと思います。
★★★★
あたまにつまった石ころが
2002/08/14 17:52
あなたの趣味は何ですか?実在の石を集めるのがとても好きだった人のことをかいたノンフィクション絵本
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あなたの趣味は何ですか?これは、実在の石を集めるのがとても好きだった人のことをかいたノンフィクション絵本です。
小さい頃からとても好きなことがあって、それを職業にしてしまった人もいれば、趣味として続けている人もいます。
この本は作者のお父さんのことを書いたものです。石ころ集めが大好きで、大学で専門の勉強をしたわけでもないのに、年をとってからとうとう科学博物館の館長になってしまったというお父さんのことです。趣味や好奇心や学ぶということの姿勢について、なるほどと思ってしまいます。好きなことは、人が何と言おうと多少お金に困ろうと、てまがかかろうと楽しいのです。そして、興味を持つと調べてもどんどん頭に入っていくものなのです。このお父さんは、結果として科学博物館の館長になったのですが、ならなかったとしても楽しみの程度は変わらなかったかもしれません。趣味ってそういうものなのでしょう。
あたまの中が石でいっぱいで、ひょうひょうと生きている人の話を、やっぱりひょうひょうとした味わいのあるジェイムズ・スティーブンソンの絵と組み合わせて絵本にした訳ですが、これは、2001年度ボストングローブ・ホーンブック賞ノンフィクション部門のオナー賞を受賞しています。
ともかく、好きなことは続けて知識を増やしたり楽しんだりするのはいいことです。生きていくのって大変だし、自分を楽しませる趣味を持っているのは、苦しい時にも力になりますよ。楽しんで生きましょう。
★★★
ここまでできる最先端科学技術 1 からだ
2002/08/14 17:15
最先端科学技術ってなあに?どんなことができるようになるの?私たちの生活に役に立つの?
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1.からだの巻では、例えばロボットでは用途や目的によって様々なものが作られていることが説明されている。人間そっくりのロボットを作るためには、人間の身体のメカニズムが分析解明されることが必要であるとのこと。逆に、人間にはむずかしい危険な仕事をしてくれる極限ロボットも研究開発がすすめられているのだそうだ。人間の器官の機械化サイボーグ、ガンなどの病気の治療、狂牛病の原因究明なども説明されている。
2.くらしの巻では、例えば乗り物では、ハイブリット・カー、リニア・モーター・カーのことが説明され、道具としては大画面テレビや携帯電話やコンピュータについて、遺伝子組み換え食品やエネルギー・燃料の様々なものについての説明がなされている。
3.地球と宇宙には、宇宙ステーションや宇宙人のこと、異常気象やオゾン層破壊、地震予知などのことが説明されている。
これらのことが、最先端科学技術としてどんな意味があるのかは、さっと読んだだけではとてもわかりにくい。思わず表紙の「ここまでできる最先端科学技術」というタイトルを何度も確認してしまった。限られた紙面にはめこむという苦労があるのだろうけれど、もう少しわかりやすい文にはならないのだろうか。反面、面白い部分もある。
例えば1.からだの巻の「昆虫に学ぶ」という項をみると、「昆虫は10メートルの高さから落ちても壊れません。骨の内側の筋肉が弾力性ゆたかだからです。この構造のすばらしさをヒントに丈夫で弾力性のあるモノづくりの研究が行われています。たとえば、衝突しても優れた弾力性をもっているので壊れない自動車づくりです。」「人間の神経は脳を指令塔にした中枢神経組織ですが、昆虫は分散神経系といって、足は足、口は口で独特の神経が働いています。」「昆虫をヒントに半分壊れても残り半分はしっかり働けるマシーンも考えられます。」とあって、これはなるほど面白いと思う。こういうのを、生体模倣工学というのだそうで昆虫を模したロボットも作られている。
見開き1ページに1項目で写真と解説なので、細切れになっている感じはあるが、こうした切り口の類書が無いという点でも面白く、見ておきたい本ではある。
絶望するには早すぎる いじめの出口を求めて
2002/08/06 16:36
あきらめないで!自殺しないで!叫んで!悲鳴をあげて!声が誰かに届くまで。
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今、助けを求めている人は、本の後ろの連絡先やあとがきから読んでください。とにかく自分の力を信じてあきらめないで。必ず手をさしのべてくれる人はいるのだから。
いじめをなくすため、あるいは今いじめられて困っている人を助けようと活動している人たちの連絡先が本の後ろの方に書いてあります。
このタイトルはとてもいい。書き方も、人の気持ちに対する細やかな配慮がされていて、とても好感が持てる。ただ、このタイトルの力強さにひかれてページをめくると、あまりに一般的な順序をふんで説明が続いていくので、現実の問題を抱えている子が読み進んで行くかどうかちょっと疑問になってくる。
問題を抱えていない子や親や先生も、いつ当事者になるかわからない世の中だ。丁寧に良くまとめられている。帯に書いてあるように、まさに渾身のルポルタージュだと思う。
当事者になってみないとわからないことが書いてある。当事者になるまでは、かかわりたくないとかいじめられるほうにもなにかあるとか考えていたという人もいる。「信頼できる人を誰でもいいから見つけてほしいですね。逆に言えば、強い人間が子供という弱い命を助けるのは当然。親の立場なら、いじめられている子供の全部を受け入れて一緒に闘うべきだと思います。親がありのままの自分を受け入れてくれなかったら、子供は本当に孤独ですよ。」という当事者の言葉も載っている。
そして「最後の手紙—あとがきに代えて」に著者が、「どうか、自分の可能性を信じてほしい。自分自身を愛し、認めてほしい。それでももし、自死を思うほど追い詰められたら、構わずに悲鳴をあげ続けてほしい。諦めず、声がだれかに届くまで叫んでほしい。苦しさを言葉として吐き出せば、心を整理することができる。そして、そこから、また必ず歩き出せる。君たちは絶望するには早すぎる。生きることに疲れるには早すぎる。」と叫ぶように書いているこの言葉をしっかりと受け止めてほしい。子供ばかりでなく、親たちや学校の先生たちにも読んでもらいたい本だ。
吉田簑太郎の文楽
2002/06/11 15:28
若手人気随一が語る日本の伝統芸能それぞれのおもしろさ。読みやすく親しみやすくて楽しい!
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若手の活躍している担い手に、それぞれの伝統芸能のおもしろさを語ってもらって、案内してもらうシリーズ。活躍している役者さんを案内人としているので、ただ伝統芸能を解説してあるよりは読みやすく親しみやすい。それにその役者さん自身がその道に進もうと思ったきっかけや熱意が伝わってくるところも、とてもいい。日本の伝統芸能は芸を家で代々継いでいくものだから、他の分野よりも入りにくい世界だけれど、近年は養成所もできているものもあるし、一般の家の者でもできるものも多くなってきた。
若手で芸がしっかりしていて人気もある人がこの分野にも沢山でてきて、本当に嬉しいことだ。実際の舞台を観るのがいいのだが、興味を持って観るのとそうでないのとではやはり違うだろう。そういう意味でも、きっかけ作りができそうな本だと思う。ある役者のファンになって、その芸能も好きになるということは多い。好きな人がいるものは、興味が出て観たくなるものだ。
タイトルどおり、日本の伝統芸能のおもしろさを見せてくれる本だ。
