川端裕人さんのレビュー一覧
投稿者:川端裕人
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探究−私のいた場所 青柳昌宏選集
2000/12/01 03:19
急逝したペンギン研究者の足跡を辿る
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98年、急逝したペンギン研究者、青柳昌宏は、教育者、自然保護運動家としての 顔も併せ持つ。二回忌を機に編まれた本選集は、昆虫少年だった十代からほぼ半世紀 にわたる、彼の軌跡を辿っている。
昆虫を愛する若者が、やがて高校教師となって「教えること」に熱中する。運よく 南極観測隊にもペンギン研究者として参加し、また、盲学校での生物教育に大きな足 跡を記す。さらに、「ネイチュア・フィーリング」の自然観察会の運営や「ペンギン 基金」など、自然保護の運動を通じて、人が自然と繋がるための方策を提示し続け る。
まず、彼のペンギン本の読者なら、迷わず「買い」だ。わが国へのペンギン渡来史 や、南極半島、ガラパゴ諸島のペンギンたちの生態、動態など、興味深い話がまとめ て読める。と同時に、二十世紀の後ろ半分を真摯に生きたナチュラリストの記録とし て、自然と人との間にあるものを考えさせられること請け合いだ。
(川端裕人/作家)
<目次>
1ツマグロヒョウモンの生活史
2ドクガ幼虫の天敵モモクロサムライコマユバチおよびドクガヤドリバエに関する観察
3生徒にとって授業とはなにか(わたしの授業観の変遷)
4自然観察指導の準備と実施
510時間の自主研究
6自然保護教育の現状と問題点
7趣味としての自然物の採集をこう考える
8自然観察会の形式と指導
9観察の場としての動物園
10南極の生活と教育のシステム
11盲学校高等部における全盲生向け生物実験の開発
12盲生徒に対する生物(動物・植物)の観察指導について1
13盲生徒に対する生物(動物・植物)の観察指導について2
14身障者とも自然を分かちあいたい
15ネイチュア・フィーリング活動の歩みと今後
16ペンギンの表情
17日本におけるヘンギンの紹介と渡来
18南極半島域におけるペンギン類の生態
19エルニーニョ発生初期におけるガラパゴスペンギンの動態調査
エッセイ1十代最初の一年
エッセイ2南極の先輩のことば
エッセイ3芸術作品と博物標本
エッセイ4楽しくペンギンを守る会
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