内山京子さんのレビュー一覧
投稿者:内山京子
シネマ坊主
2002/03/15 18:15
芸人・松本人志の辛口映画評論集。
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ダウンタウンの松本人志による、初めての映画評論集。雑誌「日経エンタテインメント!」で、好評連載を続けているコーナーをまとめたものだ。ハリウッドの大作から、ミニシアター系で話題になった作品まで計70本が取り上げられている。
正直、あの松ちゃんがこれほど映画好きで、これほど映画への洞察が深いとは知らなかった。この本を読んでみて、意外のひとことだった。しかし、視点は単なる映画好きのそれではなく、あくまでお笑い芸人であるところが松ちゃんらしく、辛口の批評にもなぜかホッとさせられてしまう。例えば、浅野忠信主演&石井聰吾監督のコンビで話題となったミニシアター系の『PARTY7』。クレイジーな登場人物たちによるドタバタコメディーとして、若者たちにウケた同作品だったが、芸人・松本人志の言い分はこうだ。“登場人物の中には、必ずひとり、まともな人物がいないとダメ。まともな人が変な人に振り回されるのがおもしろいのに、変な人しか出てこないのは良くない”。さすが“笑いのプロ”ではないか、と感激させてくれるではないか。このほかにも、“日本で『アメリ』のような作品を撮るなら、主演は西川きよし師匠以外に考えられない”“『猿の惑星』のオチ、自分だったら『鹿の惑星』にしちゃう”などなど。想像しただけで楽しそうだ。
また映画批評以外にも、松ちゃん初のテレビドラマとなった『伝説の教師』の撮影裏話も興味深い。彼のドラマ出演には何かと批判があったようだが、裏話を読むときちんとしたこだわりのもと、松ちゃんがドラマに挑んでいたことがわかる。そして飛び出す“自分もいつか映画を撮るかもしれない”発言。その日がいつになるかはわからないが、ワクワクさせられる計画であることだけは確かではないか。
今、映画の辛口批評でおなじみ、と言えば『虎ノ門』(テレビ朝日で深夜に放送されているバラエティ番組)の1コーナー「こちトラ自腹じゃ!!」を仕切っている井筒和幸監督。松ちゃんもこの本の中で“監督も僕と同じ考え方をしている”的な発言をしているので、もし『シネマ坊主』の第2弾が発売される折には、松本&井筒による対談が読みたいものだ。
Snap SMAPドキュメンタリーフォトブック
2002/01/15 22:16
彼らの新たな出発を、豊富な写真たちが物語る
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2002年1月14日、ついに“ゴローちゃん”こと稲垣吾郎がSMAPに復帰する。『SMAP×SMAP』の生放送中に他の4人のメンバーから発表されたもので、ファンならずともその瞬間には興奮した。「ゴロー、見てるか? 電車で来いよ」などと、彼の“事件”をギャグにして呼び掛けるメンバーの姿にも笑わせていただいたと同時に、彼らの結束の強さを感じさせた。
“事件”は昨年8月末に起きた。物腰柔らかなその印象からは想像もつかない“公務執行妨害で逮捕”との現実。そして謹慎……。5月にキムタクと工藤静香の“電撃入籍”があり、このおめでたい話題の余韻を残したまま、SMAPの2001年は終わるはずだったのだが……。
2001年は、SMAPにとって特別な1年だった。1991年に初めてCDを発売した彼らは、昨年がデビュー10周年にあたる。そのため、まず通常のベストアルバムを発売したあと、彼ら自身の選曲による“裏ベストアルバム”も発売し、それらを引っさげて“ウラスマ”なるコンセプトのもと、全国ツアーを行っていた。その真っ最中に、ゴローちゃんの逮捕劇があったのだ。
この写真集『Snap』は、ゴローちゃん逮捕の直後、9月1日の東京スタジアム公演から最終日までを追ったドキュメンタリー写真集だ。さすが“ウラスマ”だけあって、496ページのほとんどを空き時間をくつろぐ4人の姿で占められている。中には、パンツいっちょ(!)でゲームに興じる中居や、着替え中で半ケツ状態(!)のキムタクのショットなどがあり、マニア(?)にはたまらない。しかしリハーサル中の4人の各ショットは、いずれも真剣そのもの。その表情から、単に“ライブを成功させたい”との思い以上に、“ゴローのいない穴を埋めなければ”“ゴローの分まで自分たちがやらなければ”という決意を見たのは私だけだろうか?
写真集後半、4人はゴローちゃんの顔がプリントされたTシャツを衣装として歌い、踊っている。その姿に改めて、SMAPは5人でSMAPなのだと感じた。彼らの新たな出発を、豊富な写真たちが物語ってくれているこの1冊、マニア以外も“買い”だ。
えなりですどうも! 青春汗かき五分刈りエッセイ
2002/01/11 18:15
紅白に出場した「ラコステの似合う17歳」えなり君の初エッセイ
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出版記念のイベントを巣鴨・とげぬき地蔵で行ったことも話題の、オバサマのアイドル(?)えなりかずきクン。ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』や、『お江戸でござる』『王様のブランチ』、さらには、橋田先生も感動したとウワサの“月9”にも進出し、タッキーこと滝沢秀明クンと共演するドラマ『アンティーク』などで毎日忙しい日々を送る彼。それなのに、彼の表情からはストレスや疲れなどはみじんも見えてこない。えなりくんの元気の秘密は一体……!? その秘密はえなりクンの“家族”にあった!?
相当稼いでるだろうに平凡なマンションに住み、父がテレビを見ているすぐ横で、えなりくんはセリフの練習、その隣では弟が宿題の真っ最中。食卓を囲んでの4人家族の会話は、どんなに疲れていても欠かすことはない。日常のことや悩みごとなど、包み隠さずなんでも話す……。そんな一家で、すくすくと育ったえなりクン。自宅を“癒しの場”と言えてしまう、本当に家族が好きだという思いが伝わってくる。でも、思春期の17歳らしい一面がチラリと見えるところも。彼にも反抗期があったとは! ちょっと衝撃の告白。そんなときも、彼の両親の仰天教育法が冴えまくる。子供とうまく行かない……、なんて親御さんが読めば、ショックを受けるかも!?
このほか、ドラマファンにはたまらない『渡る世間〜』や『お江戸でござる』の現場でのエピソードもバッチリ書かれている。泉ピン子さん、角野卓造さん、そして“日本のお母さん”山岡久乃さんについても言及。さらに、ドラマデビュー作となった『ホットドッグ』主演の柳葉敏郎さんとの交流のほか、バラエティー『わらいのじかん』で共演したダウンタウンの松本人志さんからかけてもらった、思いもかけない一言など、読むべきところが満載。なんとなくやりたいことが見つからない、家族とうまくいかない、とにかくほのぼのしたい、そんな人たちにオススメです。
雨上がり決死隊の天使と悪魔
2002/01/11 18:15
屈辱をバネに“ガテン系”コンビの大躍進!
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今や、若手お笑い芸人のトップをひた走る存在となった雨上がり決死隊。俳優として『救命病棟24時』(馬場武蔵役)や、大河ドラマ『北条時宗』(北条義宗役)などでブレイクした宮迫博之(1970年3月31日生まれ。31歳)と、イマイチ地味ながらもキューティクル輝くサラサラヘアーでおなじみの蛍原徹(1968年1月8日生まれ。33歳)による2人組だ。
現在のレギュラー番組は『ワンナイR&R』(フジテレビ系)『おはスタ』『ジャクソン』(ともにテレビ東京系)など。準レギュラー的なポジションで出演しているバラエティーを含めれば、ほぼ毎日テレビに出ているのではなかろうかと思われる活躍ぶりを見せている。しかし、雨上がりのブレイクへの道はかなり険しかった。
ここ1〜2年で活躍が目立ってきた彼らだが、実は結成13年目、東京に進出してからは5年が経つ。“若手”と言うよりも“中堅”と呼ぶに相応しい年齢と芸歴だ。2人は90年代前半に5組の若手芸人たちで、コントユニット“吉本天然素材”(略して“天素”)を結成しブレイクへのきっけかはつかんでいたが、当時“天素”内で一番人気だったナインティナインに先に東京進出された“屈辱”をバネにしてきた、まさに“ガテン系”のコンビなのである。そんな2人の芸の持ち味は、宮迫のキレキャラが見せる荒唐無稽なボケに、蛍原のツッコミが振り回される、いわゆる“不条理”の世界。「そんなメチャクチャな!」と思わせながらも、その世界に否応なく引き込まれていくパワフルさが魅力だ。
この著書にある「紙のラジオ 大いなる悩み相談室」に、彼らの魅力の一遍がかいま見える。「地震が怖いので、何か予知の方法を教えて」なる“ネタ”に対し、「地面が揺れる前から自分も揺れときゃええ」と不条理にボケる。これこそが雨上がりの真髄、とまでは言わないが、彼ららしさが良く出ているではないか。
このほか、雑誌「マンスリーよしもと」に連載されていたコラム「天使と悪魔」を完全掲載。蛍原が天使、宮迫が悪魔の視点でコラムを書いているのだが、これも2人のキャラクターにピッタリ。「太極拳の動きを取り入れた」という“みやさこですっ!”のポーズも、図解写真で紹介している。マネしてみたい人はぜひ。ただし、写真で見ても良くわかりませんが(苦笑)。
シンドロームダンス
2001/09/01 14:10
「ちょっと迷惑だけど愛すべき人たち」の数々
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放送作家・おちまさと。この名前を知らなくとも、『ガチンコ!』『学校へ行こう』などの人気バラエティの企画には必ず名を列ねているので、無意識に名前を目にしているはず。ドラマの脚本も手掛け、BS番組の司会、ラジオDJ、服飾デザイナーなどマルチに活躍するおち氏に、また新たな肩書きが加わった。それが“シンドローム評論家”。上司にはヘーコラするくせに、サービス業の人にはいやに厳しい人。もったいつけるくせに、言ってることは大したことない人。そんな「ちょっと迷惑だけど愛すべき人たち」を、29タイプの“シンドローム”に分類した結果をおち氏が斬る! 人間観察が趣味なのか、それとも仕事の一部と化しているのか。おち氏の観察眼の鋭いこと! これって、もしかして自分!? とドキリとさせられてしまう。身近な人、知らない他人にも容赦なくツッコミを入れていく、おち氏の性格が、縦横無尽に活躍の場をひろげる氏のパワーの源なのかも。
(内山京子/テレビ・ウォッチャー)
テレビ大捜査線
2001/08/20 18:04
ヒットドラマの脚本家が制作舞台裏を書き綴る。
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『踊る大捜査線』『ずっとあなたが好きだった』『ナニワ金融道』etc……。これらのヒットドラマに共通する脚本家が、著者の君塚良一。おそらく、野島伸司や北川悦吏子らと肩を並べるほどのヒットメーカーだろう。そんな彼がこれまで執筆した連続ドラマの制作舞台裏が、あますところなく書き綴られている。「その当時、実験作として作られた『太陽にほえろ』の手法を、全て禁じ手にしよう」との無謀(!?)な試みから生まれた『踊る〜』。「視聴者に媚びない、むしろ挑発するドラマを」との冒険作だった『ラブコンプレックス』。“テレビ”というメディアを愛し、あくなき挑戦を続ける君塚氏の姿勢からは、脚本家志望者は大いに学べるはず。また「全く売れない商品が売れちゃったら、逆に面白い」との逆転の発想が生んだ、『コーチ』のサバカレー、などなど、ヒットを生み出す発想法がたくさん詰まっているから、例えば、会社で商品企画開発を担当している人が読むと、目からウロコかも。
(内山京子/テレビウォッチャ−)
受験坂本ちゃん屁の河童
2001/06/25 17:17
受験生は必読しよう!
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7月からドラマ出演も決定、化粧品のCMも決まって、女優への道を歩み始めた“本名・唐木恵子”ことケイコ先生。東大卒の彼女と、お笑い芸人の坂本ちゃんが二人三脚で東大合格を目指す企画「電波少年的・東大一直線」(東大受験失敗後“どこでもいいから一直線”に変更)で奮闘した、半年間の日々を回想したエッセイのようでもあり、彼女自身の経験を生かした、東大合格必勝法の解説書でもあるような内容だ。
番組の土屋プロデューサーは、この企画について「いい大学を出た人が優秀で、そうでもない大学を出た人は落ちこぼれなのではない」ということを伝えたくて、この企画を思いついたそうだが、実際は「人間、やればできるもんだ」ということを私たちに教えてくれたような気がする。だって、坂本ちゃんは引き算もできなかったんだぜ! あんなおバカちゃん(失礼!)でも、日大に合格できたんだぜ! テストで80点以上取らないとメシ抜き、という過酷な状況の中で見せた精神力のほんのわずかが、この本からは感じられる。受験生は必読かも?
(内山京子/テレビウォッチャー)
爆笑オンエアバトル 2
2001/06/25 17:02
“日本一厳しいお笑い番組”
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出演芸人は10組。しかし実際にオンエアされるのは、会場の審査員100人が「面白い」と判断した5組だけ、と言う“日本一厳しいお笑い番組”が、この『爆笑オンエアバトル』。2000年4月から今年3月までの番組の全記録が、この1冊に凝縮されている。今回の第2段本は、写真の充実度が高いのがポイント。こんなに爽やかでかっこいいお兄さんたちが面白いことやってるんだから、彼らがモテるのもわかるなあ……。番組収録中のオフショットも相当な数が掲載されているので、芸人さんの素顔が見られるというポイントは、お笑い好きなギャル(死語)にはたまらない。もちろん、マニアックにお笑いを楽しみたい人向けに、番組のあらゆるデータを網羅しているページ、出演芸人へのインタビュー、番組の舞台裏レポ、さらに番組オリジナルのカルトクイズなどがある。番組ファンは必携。これを機会に、番組にハマりたい人にもオススメ。
(内山京子/テレビウォッチャー)
私がアナウンサー
2001/05/15 19:49
ビル転落から、テレビへの復帰までを綴ったエッセイ
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フジテレビのアナウンサーとして『発掘!あるある大事典』『こたえてちょーだい』『BACK UP』などのレギュラー番組を抱える人気アナ、菊間千乃さん。健康的な笑顔が魅力の彼女は2年前、朝の情報番組『めざましテレビ』の中継コーナーで、5階の窓から転落。生死をさまよう大ケガを負ったことは、記憶に新しい。そんな彼女が、そのときの体験から、テレビへの復帰までを綴ったエッセイだ。ケガでリハビリ中はマスコミの取材攻勢にさらされて菊間アナは相当まいったそうだが、このエッセイの執筆にあたって、過去の看護記録を読み直すなど、“取材する側”の立場に立って、当時のつらい記憶を呼び起こしているのは立派。両親の献身的な愛情、自殺未遂を起こした妊婦との交流、そして“名コンビ”のピーコとの友情まで、読みごたえのある内容だ。フジテレビ入社試験の際のエピソードも綴られており、アナウンサーを目指す人にも一読の価値ありだ。
(内山京子/テレビウォッチャー)
めちゃイケ大百科事典 エンサイクロペディア
2001/05/14 14:14
番組の約8年間の歴史を余すところなく詰め込んだ、まさに“百科事典”
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昨年末の放送からの長〜い“前フリ”を経て、ようやく発売となった、この『めちゃイケ大百科事典』。深夜帯の『新しい波』〜『とぶくすり』〜『めちゃ×2モテたいっ!』から、現在のフジテレビ土曜8時放送中の『めちゃ×イケてるッ!』に至るまで、番組の約8年間の歴史を、余すところなく詰め込んだ、まさに“百科事典”というつくり。コアな番組ファンにはたまらない懐かしのキャラクター&コントから、最近、番組内外で人気(?)の“なかやまきんに君”“鉄拳”までを楽々検索できる。オールカラーで写真も豊富な上、このお値段。かなりお買得と言えるだろう。
この大百科事典発売に当たり、「もしや『めちゃイケ』は終了!?」といったウワサも飛び出したそうだが、番組は無事継続。また、4月から月曜深夜で、『とぶくすり』を彷佛とさせるコント番組『はねるのトびら』も始まっている。本の発売は『めちゃイケ』のさらなる飛躍を誓ったものと受け取っていいだろう。『めちゃイケ』ファン、お笑いファンとしては、これをきっかけに番組のますますの発展を期待したいところだ。
(内山京子/テレビウォッチャー)
あいのり 恋愛観察バラエティー 2 恋と友情、旅がくれた勇気
2001/05/03 00:26
ヘタなドラマよりも数倍ドラマチックな『あいのり』
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若い7人の男女が、世界中を貧乏旅行しながら恋愛する番組『あいのり』の歴史がつまった公式本の第2弾。現在、番組ではボリビアを旅行中のメンバーだが、本の内容はギリシャからチリまでの行程。番組を大いに盛り上げてくれた、あの名物メンバーの恋の行方を、たっぷりと懐かしむことができる。さらに、番組内では一部分しか公開されていないメンバーの日記も、さらに公開。旅に同行するディレクターの、今だから話せるウラ話や、カップル同士の対談、旅行メンバー同士の座談会など盛り沢山。座談会を読みすすめると、当時は言えなかった彼らの本音が飛び出していておもしろい。
番組が始まった当初よりも、“恋愛したい!”という参加者たちの本気度は高くなっているように思う。それは番組の人気が浸透し、「私でも番組に参加しさえすれば、恋愛できる!」という勇気を与えてくれているからだろう。ヘタなドラマよりも数倍ドラマチックな『あいのり』、これからも旅を続けていてほしいものだ。
(内山京子/テレビウォッチャー)
笑う犬には謎がある 番組の公認だから表も裏もわかっちゃいました
2001/04/17 15:41
「やった!やった!やった!」はっぱ隊の謎が解ける!
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凝りに凝ったキャラクター設定のためか、数多くの“笑う犬マニア”が存在するコント番組『笑う犬の冒険』。ただ単にコントを楽しんでいるというより、もっとコントの設定についてや、キャラクターの背景が知りたい、というマニア向けの本がついに、と言うかとうとう登場した。深夜帯に放送していた『〜生活』から、現在放送中の『〜冒険』までの内容を網羅していて、番組スタートからのファンには嬉しい限り。一昔前の『磯野家の謎』のような雰囲気か?
“謎”として登場しているのは、「ミル姉さんは、いつも裸なのか?」「トシはなぜ、品川へと出られないのか?」「はっぱ隊って、いったいどんな人たちなのか?」など、おなじみのコントからのものがほとんどだが、中には「これ何だっけ?」というようなマニアックなコントや、1、2回程度しか放送されていないコントからの謎も登場する。なので、この本を読破した瞬間から、相当な“笑う犬通”を気取れるはずだ。
巻末の、笑う犬ファミリーのインタビューや、“覆面”と銘打っておきながら、どの発言が誰のものかバレバレの、スタッフ座談会も楽しい。
(内山京子/テレビウォッチャー)
TV・マスコミ「ことば」の真相
2001/03/28 17:07
芸能界のウラ事情をのぞいてみたい人たちにオススメ
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テレビを見ていて、出演者が発する言葉が気になることがある。ドラマを見ていて、ついついツッコミを入れてしまう。芸能界のウラ事情をのぞいてみたい。この本は、そんな人たちにこそオススメ。
実際に放送作家として活躍している著者(腹話術師いっこく堂の舞台構成も担当!)が、ドラマやCM、マスコミなどで頻繁に登場する単語・文章を、辞典形式にまとめて解説してくれているのだが、このひとつひとつがいちいち面白い。そこまで深読みするか! と思いつつも、簡潔に物事を言い切ってしまう解説にはニヤッとしてしまうのだ。例えば“全米ナンバー1”といった言葉を、いかに普段何も考えずに受け入れてしまっているか、思い知らされてしまった気分……。
さ〜て「愛憎劇」「挿入歌」「未完の大器」etc……。これらの言葉の“ウラの意味”、いや“真の意味”、キミはいったいいくつわかるかな?
別れの十二か月
2001/03/28 16:36
とても8年前に書かれたものとは思えない、この“今どきの感覚”
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脚本家・エッセイストとして活躍し、代表的なエッセイ『愛人の掟』が、昨年ドラマ化もされた梅田みかさん。“新・恋愛の教祖”とも言われている彼女の、8年前の短編小説集が文庫化された。タイトルにもあるとおり、1年12ヶ月の四季の移ろいの中にある、“別れ”をモチーフにした作品集だ。
金持ちで完璧な男への別れを決意する瞬間、バカンス先での出会いと別れ、結婚を意識した女性との気持ちのすれ違い、自分以外の女ともつき合っている男との決別などなど、12の話は様々だ。だが、別れを選び自分の道を歩き始める主人公たちには、“別れ”にありがちな悲愴感などはない。こちらが拍子抜けしてしまうほど、恋愛感情にドライな登場人物たち。とても8年前に書かれたものとは思えない、この“今どきの感覚”。“純愛”にこだわる著者の、新たな一面を見たような気持ちになった。
大切なことはみんな芸能界が教えてくれる
2001/03/28 16:32
“芸能界”に生きる人々をヒントに、学校教育について考える本
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著者の森口氏は、'95年に東京都庁から都内の小学校に転出して以来、教育問題に関する著書を数多く出版している。そんな彼が、“芸能界”に生きる人々をヒントに、学校教育について考える本を発表したものがこれ。4時限の講習で取り上げる題材は、お笑い芸人(とくにダウンタウン)、モーニング娘。、鈴木あみ、宇多田ヒカル、の4組。森口氏は彼らをヒントに、「自分の頭で物事を柔軟に考える」「個性を伸ばす教育よりも長所を伸ばせ」「学力も世の中を生きる力のひとつ」「“自立”するより“自律”せよ」との、独特の教育論を説く。どちらかと言えば、中高生向けに書かれたものだそうだが、社会人にとっても充分、参考になる内容のはずだ。
それにしても、この本が発売されて間もなく、中澤姉さんはモー娘。からの“卒業”を発表し、鈴木あみに至っては、引退もまことしやかに囁かれている。やっぱり芸能界って、一筋縄じゃいかないのね……。
