つばきさんのレビュー一覧
投稿者:つばき
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紙の本リアルゲーム
2003/05/22 13:15
あの人の正体は…
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15歳の主人公、高澤昭一の恋と冒険の物語。
このお話の一番のポイントは、何よりもヴァルダーの正体が何か、という事でしょう!
彼と出会ったネットの中ではいくらでも姿形を変えることが出来るので、彼の正体は分かりません(性別も含めて)。
それどころか、コンピューターの作り出した疑似人格かもしれないのです。
そして「本当の自分の事を話したくない」と言われる事が怖くて、彼の正体を会話の中から推理しようとする昭一に、こっちまで切なくなってきます。
その他には、個人的に昭一のお父さんの存在がとても良かったです。
特に食事中の父子の会話がツボでした。(笑)
お父さん、その気持ち、読者なら分かります。と言うか、気付け! 息子!!
あれだけ恥ずかしいこと言っておいて、父親の気持ちにはもちろん、自分の気持ちにさえ気付いていないなんて、若いって怖いですねえ。
それとも初恋だからでしょうか?
そんな昭一の姿に、純粋な気持ちになれること間違いなしです!
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