koedaさんのレビュー一覧
投稿者:koeda
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うたかたの日々
2003/06/14 12:41
「Olive」休刊のニュースが流れた日
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CUTIE連載から数年を経ての単行本化に、私は、この本を手にする日を待ち望んでいた人々がたくさんいた事を嬉しく思い、そして、そんな人々が共有しているはずの、たくさんのキーワードを懐かしく、ひとつひとつ、思い浮かべる。
90年代 ー フリッパーズ・ギター、ネオ・アコースティック、アニエスb、真っ赤なポータブル・レコードプレーヤー、セントジェームスのボーダーシャツ、ピチカート・ファイヴのCDのまるでオブジェのようなジャケット、レコード・ショップ巡りの後、お洒落な椅子のあるカフェでカプチーノを片手に、最新号のオリーウ゛をめくりながら、カヒミ・カリィの美しさにうっとりしたり…
後に「渋谷系」と記号化された時代の中で、それらのアイテムが放つ魅力に、私達は夢中だった。そして、2000年をとっくに過ぎた今も、醒めぬまま夢中でいる。決して恥ずかしい事ではない。どんなに完璧に美しい日々もいつかは必ず泡と帰す事、それほど時間は容赦なく過酷なまでに流れていく事を、オカザキ先生の連載を愛読した私達は、すでに学んでいたのだから。クロエの胸に巣食った睡蓮は、実は誰の胸の中にもあり、気付かないうちに花開いて枯れてしまうのだ。コランの年齢をいつのまにか追い抜いてしまった私達は、そんな日がいつかやってくる事を教える内容でありながら、気高い華やかな光を放つこの作品の本当の素晴らしさを、本作を今読み返す事であらためて知る事になるだろう。
瀕死のエッセイスト
2003/06/24 01:11
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している(村上春樹『ノルウェイの森』より)
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発売後すぐに手に入れたものの、この本を、私は通して読み終えた事が一度もない。
必ず途中でツボにはまって泣いてしまうからだ。
しかも、読むたびにツボのページが違う。全編、ツボだらけ。
(最初、背表紙が包帯の生地でくるまれている装丁を見た時点で、早くも半泣きした。)
瀕死のエッセイストは、瀕死なわりに活発に動き回る。
街にも出るしバーにも通うし、真夏の海辺にすら出向く。
そして、どんな場所でも、常に死を傍らに引き連れている。
太陽の眩しく照りつける砂浜で、若者の溢れる賑やかな通りで、
どんなにありえなそうな場所であっても、死は想われ、語られるのだ。
だって、絶対に死なない人など、それこそありえないのだから。
読むのを中断し、泣きながら考える。死ぬってどんなだろう?
難しすぎてよく分からない。
でもお母さんが、お父さんが、お姉ちゃんが、大好きな彼氏が、
長い付き合いの友達が、死んでしまったら…
その悲しみはどこまで暗く、深いだろう? そこから這い上がって、再び力を得るまで
どれほどの時間と努力が要るのだろう?
そこまで考え詰めた時は、大抵、泣き疲れて眠ってしまう。
そういえば、「眠ってる時って、死んでるようなもんなんでしょ?」と
言ってた人がいたなぁ。
エッセイとは「書き手の日常と、日々思っている事を発表する場」のような
ものだとする。(正しい定義があるのかもしれないけれど、よく知らない。)
とすれば、全ての人間に共通し、誰しも必ず経験する出来事についての
様々なエピソードが淡々と、真摯に語られる本作は、真に正しいエッセイの姿だと
言えないだろうか?
プチリファレンスPerl/CGI
2003/07/23 17:19
「CGIの前にPerlの基礎を」「電車の中で」「できればオシャレに」学びたい人向けです。
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コンピュータ関連の解説書は世に数限りなくありますが、
・通勤のバッグに入る大きさで、さほど重くなく
・ブックカバーをかけなくてもよい、むしろ電車の中で見せびらかしたく
なるようなセンス良い装丁で
・かつ内容がしっかりしている
という条件をクリアする本は少ないものです。
Web系の本にはつい手に取りたくなるようなキュートな装丁もたくさんあり、
プログラマーの自分にはうらやましい限りです。
Perlの解説書で、上のわがままな条件をすべて満たすものを探していて、
本書に行きあたりました。
本書はPerlの「リファレンス」ですが、説明も図入りで平易な文章
ですし、サンプルソースも短く分かりやすいので、教科書としても
十分使えます。
CGIについても、基礎部分がしっかり解説されているので、サンプルソースを
ネットから落として使うのであれば、机の上にはこれ一冊で済みます。
空き時間にPerlを勉強したいけど、電車の中で“リャマ本”を広げるのは
ツラいなぁ、デカいし重いし、読んだだけだと頭に入らないし...と
おっしゃる「オシャレ好きなWebプログラマー」のみなさまに、
ぜひお勧めします。
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