horohoroさんのレビュー一覧
投稿者:horohoro
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〈食〉は病んでいるか 揺らぐ生存の条件
2003/07/20 15:05
今晩だれとご飯食べようかな?
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<食>。最近急速に問題意識が高まっていると思う。<食>に関わる事を少し上げてみよう。スローフード運動、無農薬野菜、地産地消、狂牛病、食品ラベル偽装、環境ホルモン、拒食症、過食症…。もう、きりが無さそうだ。
本書の議論は、上記に挙げた事と関わりはあるが、少しフェイズが違うと思う。本書は様々な分野の方々が、<食>に関して発言をされているが、「共通項」として僕が本書を読んで感じた事がある。それは「<食う>と<食べる>」という事。日々私たちは<食べる>という事をしている。<食べる>事は<食う>事とは違う。
僕には、<食う>という行為には、ただ食べ物を詰め込むといった感じがする。何か栄養補給みたいな、動物的な印象を受ける。どこか寂しげだ。もちろん、我々人間も動物である以上、<食う>という行為をする。
しかし、人間は他の動物と違い、<食べる>という行為もする。<食べる>という行為には、考える事、想像する事、味わう事などが含まれていると思う。だから、人間は<食べる>という事を通じて、様々な文化を形成してきた。断食、調理方法、マナー、おしゃべり、雰囲気など。そこには宗教的なものから日常的なものまで様々なものがある。
最近、私たち人間は<食べる>という行為を忘れかけてきているのではないか? 「忙しい」社会という事を考慮したら、簡単に食事を済ませなければならないのは仕方ないかもしれない。しかし、そういった事が当たり前になってしまったら、人間である証の一つと言えそうな<食べる>という事を放棄してしまう事にならないだろうか?
そういった事を考える時に、必ずしも大きな問題で考える必要は無いと思う。なぜなら、毎日私たちは何かを食べている以上、そこに考えるヒントは沢山あると思うからだ。「昨日何を食べたっけ?」「だれと一緒に食べたっけ?」「おいしかったかな?」<食>に関して考える時、こういった何気ない問いからだって、僕はいいんだと思う。
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