E・Fumiさんのレビュー一覧
投稿者:E・Fumi
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紙の本不自由な心
2004/03/05 09:12
愛(女)と死
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著者の文章を絶賛する書評をあちこちでみかけるので読んでみました。
6つの短編から成っています。一番目の短編を読んだ時には、まるで『サラリーマン金太郎』を読んでいるような気がしました。
私的には、短編の順番が違った方が印象が良かったと思います。
一貫して愛と死がテーマの様でした。
主人公はサラリーマンでそこそこの成功者達です。有能なのです。
私はいつも、ここ一番という時所詮女は男にはかなわない、と思います。それなのに、彼のテーマは愛(女)・死なのです。
死には愛が必要らしいのです。愛とは異性の愛です。
有能な男達が、生の終わりに女達の愛を求めているのです。
たかだか女の為に悩んだり苦しんだり。 社会では断然勝っている男が、心で女に振り回されている様な生き方に感じます。
女主人公なら理解できるのだけど、そんなものかなあと思います。
この本を通じて、というよりこの本の白石一文を通じて、男は本能的にエッチだという事を理解できます。女も勿論そうなのですが。
白石一文の死は、待ち望んだ死、という印象を受けます。
生きている事の辛さが伝わって来て、そこらへんは共感できました。
他の本も読んでみようと思います。
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