さんパパさんのレビュー一覧
投稿者:さんパパ
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認知症高齢者の心にふれるテクニックとエビデンス
2006/08/25 16:13
明日はわが身
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このごろ認知症に関する話題やニュースが多くなったと思います。介護しているご家族の方がどんなに苦労をされているかということだけでなく、認知症であることを承知の上で、財産を巻き上げるような事件があったり、介護者による虐待があったりと、まったく渡る世間に鬼はなしから、鬼ばかりの世の中になってしまった気がします。
少子高齢化社会が直面する深刻な課題に、私たちは砂時計の砂が少しずつ落ちるように、しかし確実に近づいているといえます。
私が認知症になるのか、介護をする立場になるのか、明日のことはまったくわかりません。あなたは、絶対にないと考えられますか。
なにしろ認知症高齢者の数は、100万人といわれています。これが2015年には、250万人になると予測されているのです。これは日本人の50人に一人が認知症高齢者になるということです。
もっとも10年後には医学の進歩によって、治る病気になっているかもしれません。しかし現時点では、根本的な治療法は確立されていないそうです。だから「認知症介護」が重要となるのです。
この本は、認知症高齢者の「心」を大切にするという視点から、一緒に生活する場面や介護する場面で、認知症高齢者とどのように関わったらよいのか、「心」を大切にする活動は実際にどのように行われているのか、そして実際に認知症高齢者の行動にどのような改善がみられるのかという研究成果(エビデンス)を読みやすくまとめています。
また、新しい介護保険制度についての説明までしてあります。
この本を読んで、日本人の平均寿命は世界のトプレベルとなり、その長生きできる幸せと背中合わせで、認知症というものがあるように思えてきました。個人とその家族だけの問題としない、認知症高齢者に対する社会の理解と寛容さが必要だということに気づきました。
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