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テンビンさんのレビュー一覧

投稿者:テンビン

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本まいにちつかうもの

2003/10/20 18:41

まいにちつかうもの

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 こんなにシンプルであたたかい物に囲まれて暮らしつづけられたらどんなにいいだろうか。肌さわりのいいリネン、手に馴染む器、どっしりとした鍋…。まるでこの家の中で本物のムーミン一家が暮らしていそうな気がした。
 だが、現実にこのような家の中で暮らすとなると、日々相当量の掃除と整頓に追われるのではないか。ついつい買ってしまうキャラクターグッズは捨てられてしまうのだろうか。子供といえどもアンパンマンやミッキーのついた服なんか着ちゃいけませんって言われたりして…。と、全く統一感の欠如した、ポリシーの無い我が家の茶の間でちょっと考えたりした。
 夢の家、である。いいなぁ、と思いながら私には一生住めない家だと思う。だからこそ、いつまでも見ていたいと思わせる。

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紙の本私の好きな「暮らし」のかたち

2003/10/20 18:56

ゆるく暮らす

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いかに収納するか、が昨今流行のリフォーム番組やお宅改造番組での一大テーマとなっているにもかかわらず、雅姫さん家には収納スペースが無いそうである。それなのにこのおしゃれさはどうだろう!「超」がつくほど整理整頓が苦手な私には驚異的である。
 しかしよくあるインテリアや雑貨の本と違って、この本の優しいところは「統一せよ」口調があまりないことではないだろうか。お皿は白しか使いません!とか、服は黒とベージュが基調!なんて書かれていたりすると、根が小心な私などは、目の前の統一感の欠片も無いものを見て、人生やり直したくなってくるのが常である。雅姫さんの口調はあくまで優しい。私だってあれも好きこれも好き、と言って庶民の心を落ち着かせてくれる。
 失敗は、やりなおせばいいのだ。優しくたしなめられてやる気になった小学生の気分でページをめくる。これもまた夢の家には違いないのだが。
 

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紙の本プラネタリウムのふたご

2003/09/21 13:23

だまされる才覚

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 プラネタリウムと手品。一見無関係にも見える職業を、帯布にもある「だます」というキーワードで括ってみると、この本の醍醐味が浮かび上がってくる。
 人にだまされて、いい気分になる人はいない。しかし、プラネタリウムで「偽物の星を見せられた」と怒る人はいない。手品を見て「うそつき」と憤慨する人もいない。むしろ私たちはわざわざお金を払ってまで「だまされに」行く。
 テンペルとタットルという魅力的な双子はもちろん、この本には、どちらかというとだまされやすい人物が山ほど出てくる。泣き男をはじめとする山間の村人達はみな、都市化の水際で伝統的だとも単なる習慣だともつかない微妙な日常を、しかし静かにおだやかに送っている。町外れのプラネタリウムに通うのが人々の楽しみだ。ある日町にやってきた手品の一団は、それに比べると対照的な世慣れた人々である。何しろ世界中をあちこち興行して回る人気者たちなのだ。団長、海ガメ氏、兄貴、妹。そもそも手品という胡散臭さの塊のような代物に、村人はぐいぐい惹きつけられていく。あぶない。だまされでもしなければよいが。プラネタリウムは連日がら空きだ。
 プラネタリウムの双子も、手品に夢中になってしまう。それが講じて一人は手品の一団にまぎれて、とうとう本物の手品師にまでなってしまう。プラネタリウムの語り部と世紀の手品師。二人は全く違う道を選ぶことになってしまった。
 と、はじめは思われた。でもそうじゃなかった。手品師だけでなく、手品を見に来る人も、プラネタリウムを見る人も語る人も、実はみんな同じだったのだ。何もかも承知の上でだましたりだまされたりして暮らしているという点で。みんな承知の上だからこそ、誰も腹を立てないし誰も困ったことになったりはしない。人の世は結局のところ、こうした悪意のないだましあいでつながっているのかもしれない。うそだと分かっていながらも、目の前の「魔法」に拍手喝采しているのだ。
 私はこの本で人生観が変わってしまった。だまされてもいいかな、と思えるものには、積極的にだまされてみよう、と今では考えている。

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暮らしのよろこび

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 またまた、優しい先生に生活態度をたしなめられたような小学生の気分で「ディスプレイ…」の文字を眺めました。子供部屋がディスプレイの対象になり得る、ということをこの本で改めて知らされました。昔から机の周りが汚い、部屋が汚い、と叱られつづけた記憶しかない身にとって、これもまた驚異的です。きれいにディスプレイされたあたたかい部屋で、しかし子供が決して窮屈そうにしていないというのも驚異的。やはり小さな頃からきれいに暮らすことが喜びであるということを知ると、ちがうのでしょうか。
 暮らしを楽しみつつ、そのスタイルを紹介するお店をもち、さらには本まで出してしまう雅姫さん。のんびりおっとりしてそうで、ただ者ではないな、と思います。
 

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