サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、年齢認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. 電子書籍ストア hontoトップ
  2. レビュー
  3. 小泉 雨さんのレビュー一覧

小泉 雨さんのレビュー一覧

投稿者:小泉 雨

5 件中 1 件~ 5 件を表示

いまいましい石

2004/08/23 18:26

不思議な魅力の石に惹かれて

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

南洋を航海中の船が、ちょっとした偶然である小さな島に辿り着く。
そこで見つけた、美しく光を放ち見ているだけで愉しくなる石を船員たちは、船に持ち帰ってしまう。すると次々と信じられないような出来事が起こっていくのだけど…
その受難を航海日誌という形でリタ・アン号の船長が綴って行く。
船長にとって、とんでもない災難であったことは間違いない。
けれど、石に惹かれその魔力に浸ってる間、船員達は得も知れぬ幸福を味わっていたのではないだろうか。
何かを信じ、それに浸ることははた目から見てどうであれ、本人たちは幸せということは多いからだ。

夢の中の出来事のような静寂を感じる不思議な挿絵たち。
エメラルドグリーンの海
月明かりを浴びたであろう、海と夜の甲板
もくもくとわき上がった、ピンクの雲を背景に南洋の海を航海する帆船
天気や時間により、刻々と変わりゆく空と海はこのうえなくリアルで、なんと美しいのだろう。
こんな空と海が描けるなんて、著者のオールズバーグはセイリングが趣味なのではと、うがってしまう。

翻訳者はこれまでにもオールズバーグを翻訳している、村上春樹氏。
偶然なのだけど、著書の「海辺のカフカ」でも、石はとても重要な役割だった。
石というのは、世界共通で神秘さの象徴のひとつでもあるらしい。
この分だと、まだ至る所、世界のあちこちに不思議な力を持った石は
ポンと打ち捨てられてる様に、あるのかもしれない。
それにしてもこの船は何を積んで、何処から何処に向かっていたのだろう。
一切わからず終いだ、謎は多い。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

伊藤まさこのポッケのなかから

2004/07/02 06:28

ポッケットがあるという、安心感

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の中には、自分が好きな物をずっと好きでいていいんだという安心感が詰まってた。
実はもう大人になったから、内緒って訳でも無いけど人には言えない、ださ可愛い物ははちょっと止めようって思っていたのだが、意外にも、この本の中にはそんな物もあって、著者の伊藤さんにかなりの親近感を感じてしまった。それまで、私の中で彼女のイメージは、ミーレの掃除機やイッタラの食器を厳選して選び抜いて使用してる人で、無駄に野暮ったかったりする物とはかけ離れていたからだ。
赤毛のアンの料理ノートのエピソードや捨てれないお魚の皿、ヒヤシンスの水栽培等……
もう充分大人なんだけど、この本の中の微妙に女の子らしい行為や物の趣向を眺めてると、自分の中の物に対して、こうしなきゃいけない、という思い込みが、柔らかく崩れてくる。子供の頃に好きだったテイストの物は、今でも好きで居ていいんだと安心できた。

例えば、ボンママンの赤いフタの瓶に詰めたバジルペースト
伊藤さんは「これを見たい為にバジルペーストは作るのかも」と。緑と赤の綺麗なコントラストを見てると、綺麗だな、それでいいんだって、単純に思えてくるから不思議だ。生活を楽しみ、実践してる人ならではの説得力は大きい。
特別な事では無く、誰もが経験ありそうな
「粉引の器を水に浸さなくて、しみをつけてしまいダメにしてしまったこと」なんて失敗も含めて、自身の日常を愛おしむ大切さを、改めて感じさせてくれた。

ピクルスやいちごジャムなんかの簡単なレシピも載ってて、工芸旅行のページなんかは、写真日記の様でもあり、いろいろとバラエティー豊かな内容は、ポッケの中からこぼれ落ちて来そうなくらいだ。
早速、週末はこの本に載っていた、小さくて可愛いウサギの抜き型を、食事ついでに中華街に捜しに出掛けたいと思っている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

スモールさんはおとうさん

2004/10/22 23:58

いつだってスモールさんは人気者

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もう何年も品切れで買えなかった「スモールさん」シリーズの一冊です。
出版社も変わり、ありそうであんまり見かけない正方形のサイズになっての
復刊です。でも何より驚いたのは、旧本は白黒プラス一色というカラーだったので、こんなにかわいらしい水色の絵本だなんて、知る由もありませんでした。カラフルで(こっちの方が断然いい)単純だけど愛嬌のあるスモールさんにぴったりだ。

スモールさんは、奥さんや子供達にとっても優しい。
曜日ごとに家族のために、何かお手伝いをしてあげるのだ。
これも何だか小さな子が母親に、大人になったら、こうしてあげる、ああしてあげると言っているようで、微笑ましい。
例えば、夜は子供に絵本を読んであげ、金曜日には芝刈りをしてあげて、
土曜日には家族を、小さい車を運転してあげて、スーパーマーケットに連れていってあげるのだ。
何だか、小さな子供が考える大人のお父さん生活そのもので、実に可愛らしいではないか。

そもそも、「おかのうえのおおきなおうち」に住んでいるという所からして
子供の理想を、たっぷり取入れている気がする。
今の子ならさしずめ「タワーマンションの最上階」といった所だろうか。
今も昔も、子供達の思い描く事や夢は案外と変わらないのかも知れない。
私自身は、丘の上にある大きな家に住む事もなく大人になってしまったのだけど、この絵本を見て、大人なったら住みたい家があったことを思い出した。今思い返してみても、とても実現しそうにない壮大な家だ。でも、子供時代を、空想でいっぱいに膨らましたのは、絵本のおかげだ。


この本がアメリカ本国で出版されたのは、1951年。なんて昔なんだろう。
そして色褪せないで、カラフルなまま夢の理想の家族が、閉じ込められている。数は少ないのだが、たまにはそんな絵本があってもいいのかも知れない。
何度も、何度でも繰り返し読んであげたい。
子供は、きっと大人になるのが待ち遠しくなるだろう。大人は子供の頃のぼんやりとした夢が懐かしくなる事だろう。
次回作の復刊も待ち遠しい、一冊だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

栗原はるみのジャパニーズ・クッキング

2004/10/17 15:55

世界に受け入れられる普段着のジャパニーズ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私にとってのコンランショップといえば、ちょっと先鋭的なデザインのものから、使いやすくて高価な、憧れのキッチン回りの物まで(キッチン物は以外とオーソドックスな物が多い)店に足を運べば、欲しい物が必ず数個は出来てしまう、ロンドンが本店の世界で有名なインテリアショップだ。もちろん東京にもお店がある。そんなお店に本が並ぶなんて、栗原はるみってすごい人なんだなと改めて感心した。この本のオリジナル版は、英訳本として発売されたのである。本書はその和訳版。各国のコンランショップを始めとして、外国の書店にも並ぶのだ。
 なんとスペイン語版とオランダ語版も発売決定と言うからには、やっぱりすごい。唯一の難点は本自体が重いのとかさばるのだが、この手のタイプの欧米の本って大きくてゴージャスだ。これはその翻訳本だから仕方ない事なのだろう。

 レシピにはマカロニサラダならぬ、そうめんサラダがあったり、ごまをすり鉢で練りごま状にするプレゼンテーションがあったりと、外国の人がジャパニーズを感じられるであろうメニューが、あったりする。
 けれど豆腐とお魚のメニューが多いのは、嬉しい所だ。
 簡単にできる物も多く豆腐のおんせん卵のっけ、白ワインがたっぷり入った牛丼とか、大した手間も掛からずに、絶妙においしかった。
 今の所、一番気に入ってるのが豆腐が入ってアボカドドレッシング(ペースト状です)本書では、鶏の照焼にかけてあったけど、かなり応用が効き、
私は生まぐろと一緒に和えたり、グリルしただけのラムチョップに添えたりして食べた。これは今まで食べた事のない初めての味で、濃厚でものすごく美味しい。かなりはまってしまった。絶対にお勧めのメニューです。
 私が作ったのは簡単な物ばかりなのですが、ちゃんと手順を踏んだ、華やかなメニューもあります。

 それにしても、この人のレシピ本は、調味料にアクセントがあり、日本の料理研究家の中では、エスニックの元祖とさえおもっていたのに、この本では、それさえもジャパニーズ味に思えてしまう。洋書の翻訳だからこそ見えてくる、和食なのだろうか。外国に住んでる人が、普通にスーパーで買い物して作れる料理と言う事なので、普段着でパパッと出来るメニューが殆どだ。作る過程も焼く、揚げるなどの一つの過程のみで、揚げた後に煮るなどの、少々面倒に感じてしまいがちな過程は一切無いのも好ましかった。なので、かなり本気で使える一冊でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

地球のはぐれ方 東京するめクラブ

2005/01/04 23:50

一流のはぐれ旅

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

経験豊富だからか、あるいは年のせいか著者の3人は、もう恐い物など世の中には存在しないのだろう。著者達は、これでもかと言う位に好き勝手を言っている。最初はその毒気に当てられっぱなしなのと、執筆している人の文章レベルが均一で無いので、多少ざらつきがあり、当初は流し読みで済ませてしまったのだが、休みの間にじっくりと読んでみると、クスクス笑いが出てしまった程おもしろい。

『東京するめクラブ』と称するメンバー3人が、ちょっと変で間抜けな所に出掛けてゆき、ちょっとばかし、何かに取り残されたような変な物を見て回るという、変わった旅行記?だ。
隊長の村上春樹さんはお馴染みだけど、後の2人は、吉本由美さん(昔オリーブという少女雑誌で、インテリアスタイリストをされてて、オリーブを読んでいた読者には憧れのお姉さん的存在でした)彼女は女性的好奇心の目からレポートし、都築響一さんという写真家は、この本の中では雄々しいというか、写実的な部門担当という感じでしょうか。

旅は名古屋からはじまり熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里と6ケ所のはぐれ旅としかいいようの無い、普通ならあえて、そこには行かないだろう、今さら見る事無いだろうと言う場所で占められてます。しかし、はぐれてるなんて言ってても、それぞれが各分野で成功し、個性や価値観が違う著者たちです。今までもあらゆる物を、景色を見てきた人達です。
一流の人達による一流のはぐれ旅なのです。

ハワイに関してはリピーターも多く、一家言ある方も多いとは思います。この本では、のん気でゆるい感じのハワイだけじゃ無く(のん気な面は多いのですが)どうしてホノルルマラソンをあんなに沢山の日本人が走るのかという、少々ダークな疑問にも答えてくれます。
サハリンに関しては、あまりにも何も知らなかった私。お恥ずかしいのですが、サハリン=樺太とすぐに思い浮かぶのも困難な程。
でもサハリンこそ、はぐれ旅の真骨頂。私としては知識が無かっただけに、これほどまでに人間のギラギラした物欲と、雄大で手付かずの大自然が、おおらかにからみ合っている場所も地球上では稀なのでは無いでしょうか。どっちにも圧倒されてしまいます。
行き着く事が難しいせいなのか、出掛けて見たいと強く思った事は言うまでもありません。

名古屋があんなに地下街が広大なのも納得できたし(私は数年前に行った時、ちょっとばかし驚いた)うなバーガーという、他には絶対存在し得ないオリジナリティーを持った物が、沢山なぜあるのかが良く分かりました。
熱海や江の島なんて、情報もあり、割と近くにあるにもかかわらずに近寄らない箇所のひとつではないでしょうか。(私の場合も江の島を渋滞の中、対岸から眺める事は多々あれど、上陸はした事無いし、箱根や伊豆には泊まりに行くけど、熱海には一度も行った事なしです。)

「なんかおもしろいことないかなあ」と、日常何の気なしに過ごしている街でも、おもしろく過ごそうと楽しむ為に、動き回る努力(これがパワーのいることなのだけど)をすれば、旅と言う非日常の形を取らなくても、新たなる発見が出来るし、日々を充分楽しく過ごす事ができると言う事に気付かせてくれた。何か楽しい事は、待っているだけでは決してやって来ないのだ。

著者のひとりである都築さんの
『幸せの敷き居を低くするのが、人生をハッピーに生きるコツなのかも』
という言葉が本書を体現し、読者へのメッセージになっているのではないでしょうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

5 件中 1 件~ 5 件を表示

本の通販連携サービス

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。