見城 月都さんのレビュー一覧
投稿者:見城 月都
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死者の灯す火
2004/02/17 19:28
肉体の死と魂の死。ユウリから見た、その差異。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
英国パブリックスクールを舞台にした、ボーイズラブ系怪奇譚、5巻目。
ボーイズラブでも軽めなので安心。ユウリはかわいく、シモンは凛々しく、アシュレイは悪魔系なかっこよさで、それぞれに魅力的。今回は一巻で死んでしまったヒューも登場。
お話は、寮で行われるハロウィン祭にまつわるエピソードを主軸に、妖精や聖杯など、ケルト伝説を絡めて進んでいきます。表紙や挿絵も綺麗で、物語を盛り上げています。寮のメンツの政治的駆け引きも読みごたえがあり、ケルト伝説に関する記述も細やかなので、知識を深めたい人にもお勧め。
でも一番印象に残るのは、ヒューの魂の行き場についての文章。ちょっと沁みます。
ちょー薔薇色の人生
2003/10/17 00:22
「粋」
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大人気・魔法ファンタジー・最終巻。
ラストシーンが粋だった。
主人公らはこの巻に至るまで、とんでもなく波乱にとんだ運命を生き、それを身をもって知っている。にもかかわらず、「ジオ(夫)と共にいる自分は幸福だ」と言い切る、ダイヤモンドの力強さと美しさ。
最後に彼女は、子供達に読み聞かせていた本を、こう言って、閉じる。
「そして、王子様とお姫様は、いつまでも幸せに過ごしました。」
幸せを自ら手で鷲掴み、これからもしそれをなくしてしまったとしても、また自分の手で掴んでやるわよ!ってな感じのダイヤモンドが言うからこそ、納得できる台詞。
かすかな余韻を残し、静かに物語は終わる。このタイトルにふさわしい幕切れだった。
リキッド・ムーン
2003/10/06 17:27
上質の清涼剤か、あるいは新種の麻薬か。
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一気に読んでしまった。
素材が刺激的。だがそれに頼ることなく、むしろそれを弄ぶかのように、物語は読む者を裏切り続け、息をつかせず進んでいく。そして最後の最後で謎が解け、この物語のメタファー(隠喩)を理解する。ラスト、突きぬけるような夏空のイメージが、胸に沁みる。
ミステリーの要素を含むファンタジーながらも、重みのあるテーマを扱い、それでいてエンターテイメント性に満ちているので読みやすい。
しかも読後感は爽やか。希有で高価な清涼剤、とでもいおうか。
だがそれは時を経て、麻薬に変わる…。はまってしまうのだ。主人公らの持つ波動という力の性質上、キャラクターの関係性が深いゆえだろう。
それぞれのキャラクターに共感できるが、特に、玲と克己の精神的なつながりがツボだった。読んでいて切なくなる。これからの彼らことも、ものすごく気になる!次作、熱烈希望。
パラダイスフィッシュ
2003/10/08 11:36
続編を!!
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「スラム・フィッシュ」シリーズ第五弾。最終巻だけあって、主人公ら4人が以前にも増してぶっ飛んでいておもしろい。
異世界の舞台も緻密に精巧に描かれているので、読んでいると、実在する旧市街を散策しているような気分になる。アクション・シーンもきっちり書かれている。ちょっとボーイズ・ラブ描写が過激かな。一巻目あたりは、それっぽい雰囲気がそこはかとなく漂うぐらいだったので、楽しめた。が、巻を追うごとに濡れ場が激しくなっていき……で、最近は敬遠していたのだが、久しぶりに新刊が出たと聞き、今更ながら手に取ったら、最終巻と知り、ショック。
できれば新市街に行った主人公ら4人も読んでみたかった。続編、出ないかな…。できればボーイズっぽい雰囲気も、一巻目ぐらいの軽い感じに戻して…。
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