ベルリンさんのレビュー一覧
投稿者:ベルリン
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2003/10/14 18:24
ど迫力の内部告発
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本書は、霞ヶ関の官僚機構の腐敗とアメリカ追従外交の告発である。著者の志と無念が行間ににじんでいる。また、田中均、小和田恒といった、テレビでもおなじみの鉄面皮のエリート外交官たちの、強欲あるいは強烈な素顔が暴露されている。
なるほどと思ったのは、JICAや国際交流基金などの特殊法人が力をつけ、外務省は外交の主導権を失ったというくだり。以前、特殊法人職員の内部告発、『ホージンノススメ』(若林アキ著)という本を読んだが、その本でも、役所の腐敗と政治家との癒着、アメリカ追従外交を糾弾していた。天木氏や若林氏の主張は、ぴたりと符号しており、おそらくこれが、霞ヶ関村の共通認識なのだろう。
二人の対談でもあったら読んでみたい。
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