のなぺんたさんのレビュー一覧
投稿者:のなぺんた
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燃えよ剣 改版 下巻
2004/07/08 23:56
滅びの美学〜
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上巻でのどこか青春の明るさが滲む雰囲気が徐々に消えていきます。時代の波に飲まれて、新撰組が滅びゆく様が描かれているからでしょうか。しかし、その中にあっても土方さんの剣に生きる姿勢は変わらない…。どこまでも戦い抜こうとする姿に、胸が熱くなりました! まさに滅びの美学!! すごく感動しました。
燃えよ剣 改版 上巻
2004/07/08 23:53
土方さん素敵…
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新撰組副長・土方歳三の熱い生涯を描いた作品。新撰組小説の定番中の定番。バイブル! 綿密な取材や史料をふまえたとあって、実に重厚な内容。それに登場人物が魅力的です。土方さんの男気もかっこいいですが、個人的にこの作品のいつもにこにこ明るい沖田総司が大好き。「るろうに剣心」の瀬田宗次郎のモデルでもあります。
歳三往きてまた
2004/07/09 00:11
土方歳三の魅力
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新撰組というと池田屋事件など京都での活躍を中心に描かれることが多い。だが、この小説は違う。鳥羽・伏見に始まり、果ては函館五稜郭に至るまでのいわば新撰組にとっては“滅び”の過程が中心なのだ。そう、滅びの中にあっても最期まで戦い抜く土方歳三の姿が生き生きと描かれている。そこにはかつて鬼の副長と呼ばれた恐ろしいイメージの土方さんは陰を潜め、残った隊士達に情を見せ、少年隊士には細やかな気遣いを示す優しい土方像がある。勿論、鬼の副長としての気迫が消えてしまったわけではなく……人間としての深みが出てきたと表現したらいいのだろうか。或いは、土方歳三の魅力全開と言った方がいいだろうか(笑)。そんなわけで、隊士達からは非常に慕わている。「この男にどこまでもついていく!」ととことん惚れこまれているのである。 確かにこの小説の土方さんは非常に魅力的だ! 京都時代よりも戊辰戦争を駆け抜けた姿にこそ、私は土方歳三の生き様があったのではないかと思う。
五稜郭を落した男
2004/07/09 00:00
受け継がれる想い
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純粋なまでに国を想う気持ちが、長州藩士…とりわけ松下村塾の門下生達に溢れていました。この小説は四部構成になっていて、第一部 吉田松陰の戦い、第二部 久坂玄瑞の戦い、第三部 高杉晋作の戦い、第四部 山田市之允の戦い、となっているのですが、それは皆の思いが最終的に市之允に受け継がれていく過程のように思えました。松陰の戦いを玄瑞が受け継ぎ、玄瑞の戦いを高杉が受け継ぐ…そして、全ての想いを背負って市之允が、最後の戦いへと向かうのだなぁと。多くの長州藩士が死んでいきましたが、その中でも“人の想い”というのは絶えることなく受け継がれていくものなのでしょうね。託す者と、託される者の絆の深さをひしひしと感じさせてくれました。
高杉晋作と市之允のやりとりなど、登場人物同士の関係もいい感じでした。「市ィ」と年下の市之允を晋作がからかう場面など好きですね。
総司炎の如く
2004/07/09 00:10
理心流の同士らのやりとりがほのぼの…
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タイトルから一目瞭然だが…新撰組の沖田総司メインのお話である。試衛館時代、若き総司が近藤勇と試合をするところから話は始まる。勇に勝った総司だったが、周助は「技だけ磨くなよ。男を磨け」と諭すのだった。
この小説がどういう話かと一言でいうと、総司が剣の道を磨き、高みに達する話ということになる。幕末のあの混乱した政治背景は彼には無縁なのだ。…いや、総司の言葉を借りるなら彼は「尊皇家で佐幕家で攘夷家」ということになるかもしれないが。いずれにせよ、そういうところが総司の魅力として表れている。
また、この小説で着目すべきは試衛館時代の友である長州藩士・久保裕次郎の存在だろう。彼との関わりが、総司の剣の道と大きく関わってくる。また、谷周平も意外と大きく取り扱われいてるのも特徴的だと思う。剣の素質を買われて近藤の養子となった周平が、総司との関係に葛藤する姿が描かれており、読んでみて初めて谷周平の存在を意識するようになった(←失礼?)。
とはいえ、個人的に好きなのはやっぱり近藤さん・土方さん・総司など試衛館の面々が仲良くしているところ。本当の家族みたいだなぁと思う。そういう和気藹々としているのって好き。
新選組藤堂平助
2004/07/09 00:06
真っ直ぐ生きた男
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「歳三往きてまた」と世界がつながってるんで、やっと「橘の実」の意味—歳三と平助の絆の深さがわかりました。なのに何故、ああいう結末になってしまったのかと思うと、とても切ない……。ただ、平助自身が葛藤を抱えて、一番辛かったのかもしれない。いや、ある意味、自分に正直に生きることができた平助は幸せだったのかな? ……その意味でいうと対照的に、組織のために個人的な感情を出せなかった“鬼副長”もまた辛いのだろうけど——。
他の隊士達との関係もいい感じで書かれていたと思います。同じく千葉門の山南さんと、土方さんとの関係や、また永倉さんと平助の友情、沖田さんや斉藤さん、またその他の平隊士達も、人間味があってよかった。皆、平助のことが好きなんだなぁと感じました。
全体的に、秋山さんの本は、新選組への「愛」(!)を感じさせてくれます。それぞれの隊士が魅力的だし、色々な見方で捉えてくれるのでほんとに楽しめました。
アームストロング砲
2004/07/09 00:16
こんなところに沖田総司が…
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幕末物の短編集。その中に「理心流異聞」が収録されている。…そう、あの天然理心流である。
果たして、新撰組小説だった! 何と主人公は沖田さん! 江戸にいた頃に、柳剛流(「燃えよ剣」でも出来ましたが、脛を打つ流派)に勝てなかった総司が京で再び柳剛流の武士と対決するという話。天才と言われた総司が苦心している様が新鮮でした。「壬生狂言の夜」というのも新撰組物。また、残りの短編にも微妙に新撰組が出てくる。特に土方さん出没率が高いような気がする。司馬氏の描く新撰組が好きな方は是非読んでください。
色々な角度から幕末を読めました。毎度のことながら司馬歴史観には脱帽です。
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